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第二章
隔てられて 7
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「律矢さん……あの……」
「なんだ? 」
「紙と鉛筆をいただけませんでしょうか」
「一体何に使う? 」
ここへ連れて来られた当初、俺は随分錯乱して暴れたらしい。手にいつの間にかガラスの破片を握っている姿を見た律矢さんは、俺が自傷しないかと案じて危険そうなものを全部部屋からどけてしまったそうだ。
そんな理由で俺が閉じ込められているこの部屋には、今は本当に何も置かれていない。畳の上のテーブル・布団・窓辺の椅子……それだけしかない、がらんとした空間だ。
「あの……絵を描いてみたいと思って」
「絵? 」
律矢さんが意外そうな顔をした。でもその後、嬉しそうに微笑んでくれた。
「そうか……絵か」
「あの……駄目ですか? 」
「いや、ようやく夕凪はやりたいことを見つけたようだね」
「……分かりません。でも今朝、庭の草花を眺めていたら急に描いてみたくなって」
「いいよ。その代り約束してくれ。絶対に自分の躰を傷つけないと」
「……それは……あの時はすいません。もう……今は大丈夫です」
大丈夫かどうかは正直なところ分からない。でももうこの境遇に慣れたというか諦めたというか……とにかく自ら命を絶ったりはしないということだけは分かっているつもりだ。
その後、二人で向かい合って律矢さんと共に朝食を食べた。
この山荘には年老いた下女がおり食事や洗濯をしてくれるので、俺はもうあの大鷹屋でしたような下働きとしての辛い日々を送ることはなかった。下女は律矢さんが幼少の頃から仕えているらしく、何を見ても聞いても余計な口出しはしなかった。
「さぁ夕凪、沢山食べろ」
温かい白米を一口含めば、その甘さが口内に広がっていく。その途端に無性に懐かしい気持ちになる。だがそれは、いつかこんな風に誰かと向かいあって朝食を食べたような……朧気な記憶が通り過ぎて行くだけだ。
「美味しいか」
「……はい」
律矢さんは嬉しそうに目を細めた。
なんだかこの山荘での律矢さんは、あの風呂場で突然襲ってきた人とは別人のようだ。あまりに優しくしてくれるので拍子抜けしてしまう。
「何故……俺にそんなに優しく? 」
「俺はな、夕凪を祇園で一目見てからずっと忘れられなかったんだ。今度こそ手に入れたいと願っていたんだ」
「……今度こそ? 」
「なぁ夕凪は俺のことどう思っている? 」
それは彼が望む答えではないような気がして、もう何も言えない。
律矢さんはどうして俺をこんな目に、俺はまだ律矢さんのことを何も知らないのに。
じっと俺を見つめていた律矢さんがじりじりと近づいてくる。
「夕凪の、この顔が好きだ」
そのまま唇を奪われる。角度を変え何度も何度も……
「くっ……ふっ」
息が出来ないほど、執拗に追いかけられる。窒息しそうで振りほどこうと伸ばした手は、そのまま掴まれ頭上で押さえつけられる。顎を掴まれ上を向かされ、何度も何度も吸われ続ける。唇を割られ逃げ惑う舌を絡めとられる。
抵抗しても無駄だ。こういう時の律矢さんには……
諦めたように力を抜けば、そのまま律矢さんに座椅子から引きずり降ろされ、畳の上に仰向けに寝かされてしまう。
横にまだ朝食の膳があり、襖の向こうには年老いた下女の気配を感じ、途端に羞恥心が込み上げてくる。
「まだ食事が……それに下女が……」
「気にするな。今、無性に夕凪を食べたくなった」
律矢さんに朝だろうが昼だろうが構わず抱かれる。
今日はまだ朝食も途中なのに……なんだかとても悲しい気持ちになっていく。
浴衣の裾を性急に割られ律矢さんの手がするりと侵入し、いきなり窄まりに指を突っ込まれてしまった。急な刺激に躰がとくんっと跳ねあがる。
「あうっ……やだっ! そこは……まだ」
「昨夜も沢山抱いたから、まだこんなに柔らかいな。こんなに潤んで……すぐにでも入りそうだ」
律矢さんの指が俺の中で蠢くと昨日の残滓が残っていたのか…くちゅりくちゅりと卑猥な音を立てた。
「やだっ……もう挿れないで」
「駄目だ」
こんなに連日抱かれたのでは躰が持たない。ずるずると上に逃げようとしても、すぐに腰をひかれ戻されてしまう。畳の上を彷徨う手は掴むものがなく、心もとない。
「お願いです。今日は……もう…」
言葉とは裏腹に、感じたくないのに……いつしか俺の下肢もまた熟していってしまう。
「夕凪も感じているじゃないか、こんなに」
律矢さんが指を抜き、自身をそこに押し当ててくると一気に圧迫感が増す。硬く張りつめたものが俺の薄い襞を撫で上げ、奥へ奥へ突き進んでくる。滑るように誘うように俺の躰は、律矢さんをあっという間に根本まで咥えこんでしまう。最奥を突かれた途端に、悲鳴に似た声があがってしまった。
「ひっ……」
「夕凪、大丈夫だ。痛くしないから……力を抜けよ」
甘い言葉と共に緩やかな抜き差しを繰り返されながら、律矢さんの手で俺の熟したものを扱かれると、そこから蜜がたらりと零れ落ちた。
「もう……嫌っ」
そう願う反面、火花がちかちかと飛び散るほど気持ちが良くもなってくる。
「嘘だ……こんなの」
嫌なのに気持ちがいいなんて……律矢さんは甘い毒を持っている。
****
「ほらこれだ」
朝から畳の上で抱かれてしまい、着崩れた浴衣を直す気力もなく部屋でぼんやりとしていると、律矢さんが再び入って来てポンッと何かを俺の躰に載せた。のろのろと起き上がってみると、スケッチブックとデッサン用の鉛筆だった。
「これ……」
「あぁこの位しか今ここにはないが、どうだ? 」
少し古びているが、まだまだ使えそうな良い品だった。そういえばここは一体何の作業場なのだろうか。俺は風呂場と洗面所など限られた場所しか移動を許されていないので、それを律儀に守っていたが奥にいくつか部屋があるようだ。
律矢さんが何か作業をしているような部屋がある気がする。
「俺が昔使っていたものだが、やるよ」
こんな専門的なスケッチブックと鉛筆がすぐに用意できるなんて……と不思議に思いながら、中身を確かめるように開くと驚いた。
「あっ…」
最初のページに俺がいた。いや……違う。よく見ると女性をデッサンしたものだった。
俺と見間違えるような女性の横顔……これは一体誰だ? そしてこれを描いたのは、もしかして……
「これは律矢さんが描いたのですか」
「えっ? 」
****
「この家の中に夕凪がいるのか、それとも今の車に乗っていたのか」
どう考えても怪しい。どうにも我慢できなくて、私は使用人の通用門から出て来た若い下女を捕まえた。
「きゃっ! 何者っ? 」
「おいっお前に聞きたいことがある」
壁に女をドンっと押しやると、すっかり怯えていた。こんなやくざのような手段を取りたくないが背に腹は代えられない。
「な……なんですか」
「聞くことに答えろ。この家に見かけない男が最近来なかったか」
「……お客様ですか」
「いや違う。使用人として新しく来た奴はいなかったか。綺麗な男で目立ったはずだ」
「あっ……」
女が思い当たることがあるような表情をしたのを、見逃さなかった。
「もしかして……あの人のことですか」
「いるのか? 」
口調が激しくなってしまう。
「ひぃ! ぶたないで下さいっ」
「なにもしないから教えろ。ほらこれをやるよ」
女の手にいくらかの金を握らせてやると、おびえた様子が緩んだ。
「とても上品で綺麗な青年でした。私たち下女の間でもすごく話題になって……身分は知りませんが、没落して使用人としてこのお屋敷に引き取られたとかで気の毒なほどこき使われて……」
「そっそれで! その青年は今どこに? 」
「さぁ今日はまだ見ていませんが」
「いるとしたら大旦那様の所か……男性の使用人部屋だと思います。だってあの人は……あっつ、あのこれくらいでいいですか。これ以上は怒られます」
「くそっ! あぁもういい。行けよ」
やはり夕凪がこの屋敷に連れて来られたのは間違いないようだ。問題はどうやってこの恐ろしく警備が厳しい家に忍び込むかだ。下手すれば不法侵入で警察に捕まりそうだ。
夕凪……君は無事でいるのか。手を伸ばせば届きそうな距離にいるのに、想像以上にこの壁は高かった。
いや……必ず何か手だてがあるはずだ。まずはそれを探そう。
「なんだ? 」
「紙と鉛筆をいただけませんでしょうか」
「一体何に使う? 」
ここへ連れて来られた当初、俺は随分錯乱して暴れたらしい。手にいつの間にかガラスの破片を握っている姿を見た律矢さんは、俺が自傷しないかと案じて危険そうなものを全部部屋からどけてしまったそうだ。
そんな理由で俺が閉じ込められているこの部屋には、今は本当に何も置かれていない。畳の上のテーブル・布団・窓辺の椅子……それだけしかない、がらんとした空間だ。
「あの……絵を描いてみたいと思って」
「絵? 」
律矢さんが意外そうな顔をした。でもその後、嬉しそうに微笑んでくれた。
「そうか……絵か」
「あの……駄目ですか? 」
「いや、ようやく夕凪はやりたいことを見つけたようだね」
「……分かりません。でも今朝、庭の草花を眺めていたら急に描いてみたくなって」
「いいよ。その代り約束してくれ。絶対に自分の躰を傷つけないと」
「……それは……あの時はすいません。もう……今は大丈夫です」
大丈夫かどうかは正直なところ分からない。でももうこの境遇に慣れたというか諦めたというか……とにかく自ら命を絶ったりはしないということだけは分かっているつもりだ。
その後、二人で向かい合って律矢さんと共に朝食を食べた。
この山荘には年老いた下女がおり食事や洗濯をしてくれるので、俺はもうあの大鷹屋でしたような下働きとしての辛い日々を送ることはなかった。下女は律矢さんが幼少の頃から仕えているらしく、何を見ても聞いても余計な口出しはしなかった。
「さぁ夕凪、沢山食べろ」
温かい白米を一口含めば、その甘さが口内に広がっていく。その途端に無性に懐かしい気持ちになる。だがそれは、いつかこんな風に誰かと向かいあって朝食を食べたような……朧気な記憶が通り過ぎて行くだけだ。
「美味しいか」
「……はい」
律矢さんは嬉しそうに目を細めた。
なんだかこの山荘での律矢さんは、あの風呂場で突然襲ってきた人とは別人のようだ。あまりに優しくしてくれるので拍子抜けしてしまう。
「何故……俺にそんなに優しく? 」
「俺はな、夕凪を祇園で一目見てからずっと忘れられなかったんだ。今度こそ手に入れたいと願っていたんだ」
「……今度こそ? 」
「なぁ夕凪は俺のことどう思っている? 」
それは彼が望む答えではないような気がして、もう何も言えない。
律矢さんはどうして俺をこんな目に、俺はまだ律矢さんのことを何も知らないのに。
じっと俺を見つめていた律矢さんがじりじりと近づいてくる。
「夕凪の、この顔が好きだ」
そのまま唇を奪われる。角度を変え何度も何度も……
「くっ……ふっ」
息が出来ないほど、執拗に追いかけられる。窒息しそうで振りほどこうと伸ばした手は、そのまま掴まれ頭上で押さえつけられる。顎を掴まれ上を向かされ、何度も何度も吸われ続ける。唇を割られ逃げ惑う舌を絡めとられる。
抵抗しても無駄だ。こういう時の律矢さんには……
諦めたように力を抜けば、そのまま律矢さんに座椅子から引きずり降ろされ、畳の上に仰向けに寝かされてしまう。
横にまだ朝食の膳があり、襖の向こうには年老いた下女の気配を感じ、途端に羞恥心が込み上げてくる。
「まだ食事が……それに下女が……」
「気にするな。今、無性に夕凪を食べたくなった」
律矢さんに朝だろうが昼だろうが構わず抱かれる。
今日はまだ朝食も途中なのに……なんだかとても悲しい気持ちになっていく。
浴衣の裾を性急に割られ律矢さんの手がするりと侵入し、いきなり窄まりに指を突っ込まれてしまった。急な刺激に躰がとくんっと跳ねあがる。
「あうっ……やだっ! そこは……まだ」
「昨夜も沢山抱いたから、まだこんなに柔らかいな。こんなに潤んで……すぐにでも入りそうだ」
律矢さんの指が俺の中で蠢くと昨日の残滓が残っていたのか…くちゅりくちゅりと卑猥な音を立てた。
「やだっ……もう挿れないで」
「駄目だ」
こんなに連日抱かれたのでは躰が持たない。ずるずると上に逃げようとしても、すぐに腰をひかれ戻されてしまう。畳の上を彷徨う手は掴むものがなく、心もとない。
「お願いです。今日は……もう…」
言葉とは裏腹に、感じたくないのに……いつしか俺の下肢もまた熟していってしまう。
「夕凪も感じているじゃないか、こんなに」
律矢さんが指を抜き、自身をそこに押し当ててくると一気に圧迫感が増す。硬く張りつめたものが俺の薄い襞を撫で上げ、奥へ奥へ突き進んでくる。滑るように誘うように俺の躰は、律矢さんをあっという間に根本まで咥えこんでしまう。最奥を突かれた途端に、悲鳴に似た声があがってしまった。
「ひっ……」
「夕凪、大丈夫だ。痛くしないから……力を抜けよ」
甘い言葉と共に緩やかな抜き差しを繰り返されながら、律矢さんの手で俺の熟したものを扱かれると、そこから蜜がたらりと零れ落ちた。
「もう……嫌っ」
そう願う反面、火花がちかちかと飛び散るほど気持ちが良くもなってくる。
「嘘だ……こんなの」
嫌なのに気持ちがいいなんて……律矢さんは甘い毒を持っている。
****
「ほらこれだ」
朝から畳の上で抱かれてしまい、着崩れた浴衣を直す気力もなく部屋でぼんやりとしていると、律矢さんが再び入って来てポンッと何かを俺の躰に載せた。のろのろと起き上がってみると、スケッチブックとデッサン用の鉛筆だった。
「これ……」
「あぁこの位しか今ここにはないが、どうだ? 」
少し古びているが、まだまだ使えそうな良い品だった。そういえばここは一体何の作業場なのだろうか。俺は風呂場と洗面所など限られた場所しか移動を許されていないので、それを律儀に守っていたが奥にいくつか部屋があるようだ。
律矢さんが何か作業をしているような部屋がある気がする。
「俺が昔使っていたものだが、やるよ」
こんな専門的なスケッチブックと鉛筆がすぐに用意できるなんて……と不思議に思いながら、中身を確かめるように開くと驚いた。
「あっ…」
最初のページに俺がいた。いや……違う。よく見ると女性をデッサンしたものだった。
俺と見間違えるような女性の横顔……これは一体誰だ? そしてこれを描いたのは、もしかして……
「これは律矢さんが描いたのですか」
「えっ? 」
****
「この家の中に夕凪がいるのか、それとも今の車に乗っていたのか」
どう考えても怪しい。どうにも我慢できなくて、私は使用人の通用門から出て来た若い下女を捕まえた。
「きゃっ! 何者っ? 」
「おいっお前に聞きたいことがある」
壁に女をドンっと押しやると、すっかり怯えていた。こんなやくざのような手段を取りたくないが背に腹は代えられない。
「な……なんですか」
「聞くことに答えろ。この家に見かけない男が最近来なかったか」
「……お客様ですか」
「いや違う。使用人として新しく来た奴はいなかったか。綺麗な男で目立ったはずだ」
「あっ……」
女が思い当たることがあるような表情をしたのを、見逃さなかった。
「もしかして……あの人のことですか」
「いるのか? 」
口調が激しくなってしまう。
「ひぃ! ぶたないで下さいっ」
「なにもしないから教えろ。ほらこれをやるよ」
女の手にいくらかの金を握らせてやると、おびえた様子が緩んだ。
「とても上品で綺麗な青年でした。私たち下女の間でもすごく話題になって……身分は知りませんが、没落して使用人としてこのお屋敷に引き取られたとかで気の毒なほどこき使われて……」
「そっそれで! その青年は今どこに? 」
「さぁ今日はまだ見ていませんが」
「いるとしたら大旦那様の所か……男性の使用人部屋だと思います。だってあの人は……あっつ、あのこれくらいでいいですか。これ以上は怒られます」
「くそっ! あぁもういい。行けよ」
やはり夕凪がこの屋敷に連れて来られたのは間違いないようだ。問題はどうやってこの恐ろしく警備が厳しい家に忍び込むかだ。下手すれば不法侵入で警察に捕まりそうだ。
夕凪……君は無事でいるのか。手を伸ばせば届きそうな距離にいるのに、想像以上にこの壁は高かった。
いや……必ず何か手だてがあるはずだ。まずはそれを探そう。
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