1 / 5
幸福の絶頂だった大学生
しおりを挟む
1994年(平成6年)2月15日の夜、世田谷区野毛のこじゃれたマンションの203号室でくつろぐ青山学院大学4年生の松本浩二(23歳)は間違いなく幸福で得意の絶頂だったことだろう。
4月になれば長年の夢の実現に向けて第一歩が踏み出せるのだから。
その夢とは、国際線のパイロットになることだ
松本は進路を決める4年生になってから迷うことなくエアライン・パイロット養成のための公的機関である航空大学校を受験、頭脳明晰な松本は競争率7~10倍の壁を突破して見事合格。
春になったら同大学校でパイロット養成訓練という本番が始まるが、それまでのこの時間は大型連休の前夜のようで実に心地よい至福の時だ。
それに航空大学校は遠く宮崎県にあるために4月までには引っ越さなければならないが、四年間の大学生活を送った東京を離れるのは名残惜しい。
実に素晴らしい青春の日々だった。
高校時代は、短距離の選手で近畿大会に出たほどの実力の持ち主で、青山学院大学入学後は一転してヨット部に入ったが、運動神経抜群の彼はそこでも実力を発揮。
3年生の時には全国で3位に入ったほどのスポーツマンだ。
だからと言って松本は体育バカではなく学業もおろそかにしていなかったし、性格もさわやかなナイスガイだった。
実家の母親からは「帰ってきたら?」と電話で言われていたが、松本は残り少ない東京での暮らしをかみしめながら過ごすつもりだった。
だが、後に母親はなぜもっと強い調子で「帰って来い」と言わなかったのかと悔やみ続けることになる。
なぜなら、この日は息子の夢ばかりか命までもが永遠に絶たれる日となるからだ。
ちょうどこの時、松本の住む部屋の隣室にその災いをもたらすことになる悪魔たちが潜み、邪悪な企みを実行に移そうとしていたことを彼は知る由もなかった。
4月になれば長年の夢の実現に向けて第一歩が踏み出せるのだから。
その夢とは、国際線のパイロットになることだ
松本は進路を決める4年生になってから迷うことなくエアライン・パイロット養成のための公的機関である航空大学校を受験、頭脳明晰な松本は競争率7~10倍の壁を突破して見事合格。
春になったら同大学校でパイロット養成訓練という本番が始まるが、それまでのこの時間は大型連休の前夜のようで実に心地よい至福の時だ。
それに航空大学校は遠く宮崎県にあるために4月までには引っ越さなければならないが、四年間の大学生活を送った東京を離れるのは名残惜しい。
実に素晴らしい青春の日々だった。
高校時代は、短距離の選手で近畿大会に出たほどの実力の持ち主で、青山学院大学入学後は一転してヨット部に入ったが、運動神経抜群の彼はそこでも実力を発揮。
3年生の時には全国で3位に入ったほどのスポーツマンだ。
だからと言って松本は体育バカではなく学業もおろそかにしていなかったし、性格もさわやかなナイスガイだった。
実家の母親からは「帰ってきたら?」と電話で言われていたが、松本は残り少ない東京での暮らしをかみしめながら過ごすつもりだった。
だが、後に母親はなぜもっと強い調子で「帰って来い」と言わなかったのかと悔やみ続けることになる。
なぜなら、この日は息子の夢ばかりか命までもが永遠に絶たれる日となるからだ。
ちょうどこの時、松本の住む部屋の隣室にその災いをもたらすことになる悪魔たちが潜み、邪悪な企みを実行に移そうとしていたことを彼は知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる