1 / 1
プッププップのなやみ
しおりを挟む
プッププップは、おならの妖精。
黄色いワンピースを着た小さな小さな女の子です。
プッププップは、おならでこまっている人のところにあらわれます。
でも、プッププップは、最近元気がありません。
おならをいやがる人が、あまりにも多すぎていやになってしまったのです。
この間、会った女の子は、
「おとうさんのおならがくさくて、おとうさんのこと大っ嫌いなの」
と、顔をゆがめて言うのでした。
「おならがくさいのは、ストレスも関係あるんだよ。おとうさん、仕事きついんじゃない?」
プッププップが言っても、
「そんなの知らない!」
なんて言うのです。
「おならって、そんなに嫌われるのかなぁ」
じゃあ、おならの妖精のわたしって。
やっぱり、みんなの嫌われ者なのよね。
おならの国に帰ったプッププップは、部屋のすみで、しょんぼりしていました。
おならの神様が、プッププップを心配して声をかけました。
「どうしたんだい? プッププップ」
「わたし、みんなの嫌われ者なのかなぁ。いやになっちゃう」
すると、おならの神様は、やさしく言いました。
「たとえ嫌われても、やらなくちゃならないこともあるんだよ。きっといつか認めてもらえる日がくるから」
プッププップは、顔をあげました。
「嫌われてもやらなくちゃならないこと」
わたし、おならでこまっている人の力になりたい。
プッププップは、また旅にでます。
ながいながい旅に。
黄色いワンピースを着た小さな小さな女の子です。
プッププップは、おならでこまっている人のところにあらわれます。
でも、プッププップは、最近元気がありません。
おならをいやがる人が、あまりにも多すぎていやになってしまったのです。
この間、会った女の子は、
「おとうさんのおならがくさくて、おとうさんのこと大っ嫌いなの」
と、顔をゆがめて言うのでした。
「おならがくさいのは、ストレスも関係あるんだよ。おとうさん、仕事きついんじゃない?」
プッププップが言っても、
「そんなの知らない!」
なんて言うのです。
「おならって、そんなに嫌われるのかなぁ」
じゃあ、おならの妖精のわたしって。
やっぱり、みんなの嫌われ者なのよね。
おならの国に帰ったプッププップは、部屋のすみで、しょんぼりしていました。
おならの神様が、プッププップを心配して声をかけました。
「どうしたんだい? プッププップ」
「わたし、みんなの嫌われ者なのかなぁ。いやになっちゃう」
すると、おならの神様は、やさしく言いました。
「たとえ嫌われても、やらなくちゃならないこともあるんだよ。きっといつか認めてもらえる日がくるから」
プッププップは、顔をあげました。
「嫌われてもやらなくちゃならないこと」
わたし、おならでこまっている人の力になりたい。
プッププップは、また旅にでます。
ながいながい旅に。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
25匹の魚と猫と
ねこ沢ふたよ
児童書・童話
コメディです。
短編です。
暴虐無人の猫に一泡吹かせようと、水槽のメダカとグッピーが考えます。
何も考えずに笑って下さい
※クラムボンは笑いません
25周年おめでとうございます。
Copyright©︎
そうして、女の子は人形へ戻ってしまいました。
桗梛葉 (たなは)
児童書・童話
神様がある日人形を作りました。
それは女の子の人形で、あまりに上手にできていたので神様はその人形に命を与える事にしました。
でも笑わないその子はやっぱりお人形だと言われました。
そこで神様は心に1つの袋をあげたのです。
隣のじいさん
kudamonokozou
児童書・童話
小学生の頃僕は祐介と友達だった。空き家だった隣にいつの間にか変なじいさんが住みついた。
祐介はじいさんと仲良しになる。
ところが、そのじいさんが色々な騒動を起こす。
でも祐介はじいさんを信頼しており、ある日遠い所へ二人で飛んで行ってしまった。
少年イシュタと夜空の少女 ~死なずの村 エリュシラーナ~
朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
イシュタは病の妹のため、誰も死なない村・エリュシラーナへと旅立つ。そして、夜空のような美しい少女・フェルルと出会い……
「昔話をしてあげるわ――」
フェルルの口から語られる、村に隠された秘密とは……?
☆…☆…☆
※ 大人でも楽しめる児童文学として書きました。明確な記述は避けておりますので、大人になって読み返してみると、また違った風に感じられる……そんな物語かもしれません……♪
※ イラストは、親友の朝美智晴さまに描いていただきました。
生まれることも飛ぶこともできない殻の中の僕たち
はるかず
児童書・童話
生まれることもできない卵の雛たち。
5匹の殻にこもる雛は、卵の中でそれぞれ悩みを抱えていた。
一歩生まれる勇気さえもてない悩み、美しくないかもしれない不安、現実の残酷さに打ちのめされた辛さ、頑張れば頑張るほど生まれることができない空回り、醜いことで傷つけ傷つけられる恐怖。
それぞれがそれぞれの悩みを卵の中で抱えながら、出会っていく。
彼らは世界の美しさを知ることができるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる