BEAT’n UP！！

まろまろ

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第一話

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【ALL PERFECT！】

「ふう～、こんなもんかな」
俺はギシッとゲーミングチェアにもたれた。
【SCORE：S+】
【RANKING: 15】
「くっそおバイトのシフトの多さで今回のイベントトップ10にも入れなかった…」
そんな悔しがっている俺は山本哲也。大学までは順調だったが就活で失敗し挫折。以降今人気絶頂の音ゲーにハマり、それをしながらニート生活を送っている。
当然親父や母ちゃんには「もっとまじめに生きろ」とかなんとか言われるしバイト先でも先輩や上司に怒られる毎日で、意外にもニート生活は厳しい。
「はあ…」
俺はため息をつきながらタブレットを閉じ、ベッドに倒れこんだ。
「俺だってこんな生活嫌だよ。金ねーのつらいし」
「あーあ、一回でもいいから音ゲーで稼いでみてーよなぁ…」
そう言いながらゆっくりと目を閉じ、いつの間にか寝てしまった。

ー…
ーー…！
『ん…あと5分だけ…』
「起きろーーーー！！！」
「うわあっ」
情けない声を出してしまうほど驚いた俺はガバッと上半身を起こした。

ーそこには、言じられない光景が待っていた。
さっきまで古臭くて薄暗い俺の部屋にいたのに、見渡す限りの青空と緑。
そしてー
「起きたか？！それならよかった！」
…なんかドヤッてる謎の生物が浮いているんだが。
俺はゆっくりと後ずさりし後ろを向いて頬をギューッと精一杯つねった。
が、残念ながらめちゃくちゃ痛かった。どうやら夢ではないらしい。
「おい～逃げるなよガキ！おいらは怪しいもんじゃねー！」
「だっ、誰がガキだ！」
「それは自分の体をよく見てから言えよな！」
「え…？」
確かに、『今の俺』はなぜか手のサイズが小さかった。
それに着ている服や、靴もー。
俺はなんとなーく事を理解し始めた。
ふむふむ、なるほど、そうか。

「『転生したんだな？』」

「なっ・・なんだお前はさっきから！！まず名を名乗れ名を！！」
「なんだって失礼だな！おいらはプレスト！今日からおいらとお前、パートナーだからよろしくな！」
「は？パートナー？おいちょっと待て、もう少しこの世界の説明をしてくれないか？」
「んー、まあ「転生者』だもんな。しゃーねえなあ、このプレスト様が教えてあげようではないかっ！！」
ついてこいっ！と言われたので仕方がなく俺は立ち上がりプレストの方へと向かった。

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