俺って竜種族の中でも特別な種類だった。

文月くー

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2ーC

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「お前ら、今日から飛び級でこの2―Cに入ったシルフィアス=アスタロトだ。」

ま、マジかよ…。
ここのクラスって…、エルリカ先輩いるクラスじゃないっすか!!
エルリカ先輩はこっち見て、手を振ってるし。
だが、それだけなら、まだ良かったのだ。

「アスタロト。お前の席だが、メルアーデ、お前の隣が空いていたよな?」

メルアーデ?なんか聞いたことが……あー、そうか。
うん。
先輩だ。

あぁぁぁぁぁ!!


                                                           しばらくお待ち下さい


さて、暫し、脳内発狂してしまったが、気を取り直して、授業だ!
と、意気込んでみたものの、横にいる先輩が気になり過ぎて、内容が、全然入ってこない。

「…ん?私の顔に何か付いてる…?」

「だ、大丈夫です…!す、すみません。なんかやっぱり慣れなくて」

あっぶねぇー!!
先輩、可愛すぎだろ?!
ついつい見とれちゃったし…!

そんなこんなで、座学が終わり、次の時間は、実技の授業だ。
今日は、剣術に重きを置き、授業していくらしい。
とりあえず、運動着に着替え、そして校庭に向かおうと、したのだが、彼女に捕まってしまった。

「これからは、一緒、だね…?」

か、可愛い…!
ヤバい、俺の理性が飛びそう。
落ち着くんだ、俺ー!!
ふぅー、どうにか理性を保てた。
まじで、この子危険。

「エルリカ先輩、俺なんかと関わらない方がいいですよ?」

すると、先輩は

「もぅ…!先輩禁止!わ、私の事は、…エルで良いよ…?ね…?シ、シル…?」

何でこの人はこんなに煽ってくるんだよー!?
我慢してるこっちの身にもなってほしいわ!

「分かったよ、エル。」

「うん。じゃあ行こっか。」

俺達は、校庭に向かったのだった。


―――――――――――――――――――――――――――


実技の授業は、とても楽だった。
なぜなら、内容が模擬戦だったからだ。
それに、半日このクラスの人と過ごしてみて、分かったのは、俺が竜種族だってことを知りながら、普通に接してくれるところだ。
なんとなく、エルが、龍種族を気にしない理由が分かった気がする。
そんなこんなで、今日の授業は終わった。



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