そして鬼と成る

文月くー

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入部

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翌日、俺は菊影さんに送ってもらい、学校に行った。
もちろんリムジンは目立つので、ベンツにしてもらったが。

教室にはいると大河が声をかけてきた。

「おはよー!!今日も頑張ろうぜ!」

朝からうるさいやつだ。
明るすぎる。
まあ、そこが良いところなのだが。
しかし、今日は一段とうるさi…失礼、一段と明るいな。

「何かいいことでもあったのか?」

と聞くと、

「だって、今日、俺は入部届を出したから、今日から参加出来んだぜ?!」

あー、そういうことかー。

「その件だけどな、俺も入るよ。今日から。届けも出したし。」

すると、面白いぐらいに大河の顔色が一気に変わった。

「な、何言ってんだ…?そんな嘘は、おばさんが悲しむだけだぞ…?」

あ、そうだった。
こいつに、まだ何も知らせていなかった。

「俺は呪術技やるぜ?母さんには反対されたけど、父さんに出来るようにしてもらったから。」

「やったー!!」

そんなに喜ぶ事でもないだろうに。
まぁ、このまま喜ばせておこう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


放課後になり、呪術技場に行くと、俺等以外の一年生もいた。
今年は少ないのかな?とも思ったが、どうやらそんなことはなかったようで、俺等を合わせて一年生が、20人位いる。
2,3年生を合わせると、60人位いそうだ。
すると、主将とか言っていた、確か不知火?さんが、

「これから1年の振り分けテストを行う!クラスごと、名簿順に並べ!」

「はい!」


・・・・・・
・・・・
・・


無事、振り分けテストが終わり、俺と大河は一軍入りを果たした。
と思いきや、待ったがかかった。

「ちょっと待ってくださいよ!!なんでそいつが一軍に入れるんですか?!おかしいでしょう!!赤石の方は分かりますけど…!!」

と、2軍の2年が口を挟んだ。

「それに俺は2軍のエースだ!!そいつよりも遥かに強いですよ!!そんな奴より俺を一軍にいれるべきでしょう!?」

この先輩、大河より、うるさい。
それもたちが悪そうだ。
面倒なことになる前に、席を譲ろうとしたその時、不知火の声に俺の声は見事に掻き消された。

「確かにそうだな。わかった。では、実際に、それを証明して見せろ。」

と、言い放ったのである。
はい来たー!
一番面倒なパターン、頂きましたー!!
だが、主将の言うことには、聞かないとまずいので、準備に取りかかった。



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