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第一章 学園生活
第二十六話 会合
しおりを挟む「今回も私、月詠が進行させていただきますね。」
と、月詠が言った。
すると、
「ちょっと待てよ。なんで十二天翼がいるんだ…?」
「落ち着きなさい。神威。彼が今まで空白だった堕天将なのですよ?」
今度は、月詠と憤怒将と虚無将以外の全員が立ち上がった。
「俺は認めねぇぞ!!」
神威がうるさいので、黙らせておくか。
「…黙れよ。」
すると何を思ったのか、神威が突っ込んできた。
めんどくせぇなぁ。
人指し指を下に下げる。
「なっ…?!」
たちまちカムイは床に押し付けられる形となった。
「お前さー、この前返り討ちにされたばっかだろ?自分が弱いのわかんねぇの?次、仕掛けてきたら左足を落とすからな。さっさとこのつまんねぇ会合終わらせてくれよ。俺はお前らの仲間じゃない。」
「まぁまぁ。落ち着いてください。堕天将。では円滑に進めましょうか。」
しかし、またもや異論が入った。
「辞めにしよう。こんな無意味な会合を開いても労力が無駄になるだけだ。」
どうでもいいが、早くしてほしい。
会合に用はないしな。
「仕方ないですねー。では今回の会合は終わりにしましょう。」
それぞれがバラバラに散らばっていく。
さらに、何処と無く険悪な空気が流れているが、それは良いとしよう。
俺は、依絆と出雲に声をかけた。
「出雲、依絆。ちょっと来てくれ。」
「…ん。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「出雲、依絆。俺と一緒に来ねーか?十禍将の中で出雲と依絆だけは、目的が違うんだろう?」
すると、依絆は即答した。
「うん。確かに私の目的は違うよ。むしろ燐といた方が嬉しいんだけどね。けど、出雲は私の目的の中でライバルなんだよー。もちろん、私は燐と一緒に行くよ?」
何故か強調したように聞こえたのは気のせいだと思っていると、今度は、出雲も、答えた。
「…ん。抜け駆けはダメ。私も行く。」
???
何を張り合ってるのか分からないが、一緒に来てくれるのはありがたい。
「でも良いのか?俺と一緒に来たら、十禍将は間違いなく敵対関係になるんだぞ?」
「私はあいつら嫌いだから良いんだ。でも、出雲は、無理しなくても良いんだよ?」
「…ん。問題ない。依絆は来なくていい。」
だからなんなんだよー?!
このバチバチした感じー!!
訳がわからん!
そんなこんなで燐は仲間が増えたのだった。
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