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第一章 学園生活
第三十話 控室
しおりを挟む【観戦席】
『決まったー!!というより、今のはなんだー?!急遽実況席に入られた安倍晴明様!御解説をお願いします!』
『は~い。突然見に来たけど、今のは中々クールだったねー♪まず、開始直後の猛攻。あれは素晴らしい完成度だったよね!〝殲天翼〟の方は無駄がない、ごく普通の事をしていただけだけど、それでも、一個一個の動作のキレといい完成度といい瑞希ちゃんとは比べ物にならないぐらいの差があったかな。だけど、瑞希ちゃんの決定的なミスは、〝殲天翼〟と、目を合わせてしまったところだと思う。』
『と言いますと?』
『殲天翼は戦闘スキルが、他の十二天翼とは比べ物にならないぐらい次元が違うからさ。現〝殲天翼〟は特に、ね♪』
『そうなんですかー、ありがとうございました!引き続き、お楽しみくださいね!では!第二試合を―…………』
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【控室】
「お疲れ様ー♪」
あっけらかんで陽気な声が聞こえてきた。
「どうしたんですか?晴明さん。」
すると晴明はケラケラと笑いながら、話しかけてきた。
「いやだなー♪ただ労いに来ただけだよー♪それにしてもすごかったねー♪まさか、一瞬の殺気だけで幻術を掛けるなんてねー♪流石、ってところだね」ケラケラ
やっぱりこの人労うつもりなんて更々ねぇじゃんか!
「で?今度は何ですか?」
「実はね、君には学校を辞めた後、君を軸とした、少数精鋭部隊を創って欲しいんだ。」
ほら、面倒事だよ。
「どうせ、もう決定事項なんでしょう?」
やはりケラケラ笑いながら、
「まぁそうなんだけどねー。」
等とほざきやがる。
それなら、俺に拒否権はないしな。
「わかりました。」
「そう言ってくれて助かるよー♪」
おいコラ、てめぇの舌引っこ抜くぞこの野郎。
「まぁまぁ、そんなカリカリしないのー。」
こいつ、いつか絶対泣かす!
そう心に決めながら、次の戦いへと移っていくのだった。
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【???】
「…虚無将と憤怒将は彼に付きましたか。まぁ良いでしょう。彼女達の目的は、彼であるのだから、問題はないですね。」
「月詠様。ご準備が整いました。」
「わかりました。。すぐに行きます。」
そして、これから起こるであろう出来事を思い浮かべ、不敵に絶望将は笑うのだった。
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