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第二章 戦争
第四十四話 〝怨騎兵〟
しおりを挟む俺は、迅の研究室に足を運んでいた。
「で?ここに連れてきたってことは、完成したってことだな?」ニヤリ
「もちろんですよ!私と燐の共同作品なのですよ??早急に完成させたんです!では!どうぞ!これが、〝怨騎兵〟です!」
現れたのは、深紅の装甲を身に纏った、上位怨怪の姿だった。
まさか、このタイミングで完成するとは思わなかった。
これは嬉しい誤算だ。
「性能はどのぐらいなんだ?」
すると、迅は嬉しそうに、
「よくぞ聞いてくれました!なんと!その性能は、準特級に匹敵する程なのですよ!」
それはすごい。
「もう実用段階にまで来てるのか?」
「それが、実用段階ではあるのですがねー、どうも造れて、15体ですかねぇ。何せ、量産型じゃないもので、性能型なもので。どうです?これも、忌龍王との決戦で使えると思います?」
そんなもん決まってんだろ?
「使えるに決まってるぜ。これは。15体もいれば、小隊ぐらい作れるからな!よし!この研究は成功だな!」
「そうですね!」
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続いてやってきたのは、舞さんのいる医務室だった。
「舞さーん、いますー?」
「いるよー。何しに来たの?何も怪我してないんでしょ?」
「いやー、ちょっと舞さんの顔が見たいかなーって。」
俺が軽い冗談を言うと、舞さんは顔を真っ赤にして、
「そう言うことは言わないの…//!」
と、言う。
なんで顔が真っ赤なんだ?
いつもの通り鈍感な燐にはわからない問題なのだ!
絶対に燐にはわかるはずもないのだが。
そんなこんなで、医務室をあとにした。
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殲天翼専用の執務室に、久しぶりに来てみると、せっせと働く澪姉がいた。
「お、澪姉、ちゃんと働いてる~」
「こら!やっと顔を出したと思ったら、今度はコーヒー飲んでるってどういう事?はい、働く!」
うわぁ、澪姉怒ってるー。
恐いし、しっかりやるかー。
「分かった分かったから、怒らないで…?」
許しをこう俺。
「もー、私も手伝うから、頑張ろ?」
oh 、神様降臨。
それから、地獄のような目に遭うのだが、それは別の話☆
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