魔力ゼロの悪役令嬢が 最強の魔女になれたのは、優しい魔王さまの嫁だから

恋月 みりん

文字の大きさ
5 / 69

14章〜15章

しおりを挟む
14.章 王太后おうたいごうメアリー




ある初秋の昼下がり、突然、王太后メアリーの邸宅にカリナ・オルデウスは招かれた。


最終試験の内容が決まって、かなりの月日がたち、ずいぶんと待たされた後、ようやくカリナは王太后メアリーに謁見えっけんを許された。


しかも、それは急な呼び出しで、決まってすぐ、その日の午後のお招きだった。


王太后メアリーを前にカリナ・オルデウスはこうべれて、控えている。王太后に問われるまで、挨拶も声も掛けてはいけない。


「お前が、私の宝石を盗みに来た、カリナ•オルデウスだね。」


カリナを一瞥いちべつすると、王太后メアリーは腹立たしげに、そう言った。


「可愛い孫息子のリアル王太子を、上手くたらし込んで。

王妃やリアルは騙せても、

この私、メアリー•アルスラヌス。この国の王太后の目は誤魔化せないよ。」


そう言うと、急にスイッチが入ったように、カリナに食ってかかる。


「…何があっても、私の大切な宝石は渡さない。

さぁ、欲しければこのか弱い年寄りからちからづくで奪ってお行きなさい!」


カリナは少し面食めんくらったものの、丁寧に膝を曲げて、挨拶をした。そして、次のように、弁明べんめいした。


「いえ、わたくしは、そんなつもりは、全くありません。本日は王太后様のお話を伺いたく、参りました。」


カリナが話すやいなや、ますます王太后はげきした。


「お前など、話し相手によんだ覚えはない!いやしい盗人め。下がりなさい!」


そう言うとカリナを下がらせた。


王太后メアリーの感情の起伏きふくの激しさにカリナは少々面食らってしまった。


やはり、お噂通うわさどおり、王太后メアリーはお心のご病気なのだというのは、なんとなく察するものがあった。


カリナ•オルデウスはメアリー王太后の屋敷を出るころに、ようやく、ふっと息を吐く事が出来た。


「どうやら、王太后様に完全に嫌われてしまったみたい。」


カリナはこれから、どうすべきなのだろうと途方に暮れた。




15.章 愛のない結婚



─翌日。


またしても王太后メアリーの屋敷にカリナはおもく。なるべく慇懃無礼いんぎんぶれいにならないよう、気をつけながら、カリナは丁寧に挨拶をする。

王太后は、またしてもカリナの挨拶を無視しながら、独り言のように話す。


「また来たのね、卑しい盗人ぬすっとめ。ちょうどお茶を淹れている時に来るなんて、なんて卑しい子だろうね。」


カリナ•オルデウスはそう言われながらも、王太后の用意した、お茶のセットを見る。


『そう言いながらも、2人分のお茶のセット。王太后様は、わたくしの分までお茶とお菓子の用意をして下さっている。』


カリナはこの嬉しい発見に、心のなかで喜んだ。


『この方は言われているより、ずっと優しい方なのでは、ないかしら?』


こうして、ふたりはぎこちなくもある、お茶会を毎日、習慣として、続けることになった。


カリナは王太后メアリーのずからから、のお茶をいただきながら、王太后の趣味の良さについてはなした。


「王太后様はいつも素敵なお召し物を身につけておられますね。

それにお部屋の内装の趣味もとても、素晴らしいです。

わたくしには王太后様ほどの物は、手に入らないでしょうが、少しでも近づきたく存じますので、どちらで手配されたのか、教えていただけないでしょうか?」


カリナがそう言うと、王太后メアリーは毒舌で返す。


「ふん、取り入ろうったってそうはいかないよ。」


王太后はそう憎まれ口を叩きながらも、満更まんざらでもないようだ。


この様にして、カリナ•オルデウスと王太后は少しずつ打ち解けていき、何度もお茶を飲む間柄あいだがらになっていった。


ある日の午後、珍しく機嫌の良い王太后は、こんな、先国王陛下との思い出話しを聞かせてくれた。


「先国王陛下とわたくしは、しょせん、政略結婚というやつで、

新婚当初から、戦争で長い間、離れ離れだったわ。」

そう言って王太后は遠い目をした。

「手紙をたくさん書いたのだけど、返事の手紙は1通も返してはくれなかったわ。

そのせいか、初めから打ち解けられなくて、いつまでもぎこちなかったの。

わたくし寂しくて、ワザと困らせる様な、ひどい浪費をしたわ。でも王陛下はどんなに浪費しても、咎めることもなく、何も言ってはくれなかったわ。」


「それが、ますます悔しくて。そんなことをしているうちに、今の国王エリエルが生まれて。

やっと愛する存在が出来たけれど、先王陛下との関係は変わらず。結局、先王陛下はわたくしの事どう思っていたのか分からず仕舞いだったわ。」


「先王陛下はもしかしたら、わたくしを持て余していたのかもしれないわね。」


王太后は自らの婚約の指輪を眺めながら話す。

「そんな結婚生活で、唯一なぐさめが宝石だった。」


「だからどうしてもこの宝石、婚約の指輪を手放すことが出来ないの。ごめんなさいね。」


この哀れな老女から、指輪を取り上げるなんてとても出来ない。そうカリナはそう思った。


王太后は気を取り直して、庭に目をやり、話題を変えた。


「この庭は先国王陛下が作ってくれた薔薇の庭なのよ。」


カリナは薔薇園を眺めながら、考える。


『とても、素敵なお庭。こんなお庭を作ってくださるのなら、先国王陛下は、きっと王太后様を愛していたはずだわ。』


そんなことを考えて、カリナは庭を散策さんさくしている。


王太后さまは、足がお悪いのでついてはこない。


「わたくしもお供したいのだけれど、今日は足が悪くて。」


「いえ、そんなお気になさらないで、すぐに戻りますわ。王太后さまの侍女も、ついてきてくださるし」


カリナは歩きながら、侍女に尋ねる。


「あの古い塔はなんですか?」


侍女がそれに答える。


「こちらですか。」


「本当か定かではありませんが、いにしえの時代、魔王が王宮に攻めて来た時に、王妃様とその子供達が隠れるため逃げ込み、なんを逃れた。

という伝説が残っているそうですよ。その記念に壊されずに残されたと、きいています。」


侍女は続ける。


「とても古くてもう何十年も人が入ったことは無いという話しですよ。」


カリナは、それを聴いてわくわくする。


『まぁ!古い打ち捨てられた古塔。なんだかお宝のにおいが、ぷんぷんしますわ!』


古い塔を見上げながら、

侍女は心配しながら声をかける。


「お嬢様お気を付けて下さい!
お怪我などされては、王太后さまに叱られてしまいます。」


『古塔マニアのわたしに、目を付けられたのが運のつき。
もしかしたら、忘れ去られた、王家の秘密の魔術書が眠ってたりして!』


『それにしても、すごい鳩のフン。』

そう言って頭上を見上げると─。


『鳩?!』


無数の鳩に囲まれるカリナ。


「一体、何羽いるのよこの鳩!」


その中の1羽がカリナの頭上をくるりと、ひと回りする。


すーっと旋回せんかいしカリナをまじまじと眺め、しばらくすると彼女の肩に止まった。


「お前は、すごく人懐ひとなつっこいのね。」


そう言って、肩から指に止まらせた。


『とても不思議、他の鳩達も全然逃げない。とても人慣れしてるわ。』


カリナはある事に気づく。


『あら、この鳩は…もしかして……⁈』



15.章 愛の真実



─後日。


「お久しぶりです王太后様。」


そう言ってカリナは、挨拶をした。


「ずっと待っていたのよ。
貴女がわたくしをほっておくから、わたくしはまた信じた人に裏切られたと、勘違いしちゃったじゃない。」


『王太后様は、素直でかわいい人なんだなぁ…。』


カリナはこの頃は、このおばあちゃまがとても可愛らしく、好ましく感じていた。


「長らくおひまを頂いたのには、理由があります。とても、とても、素敵なプレゼントを用意するためです。」


カリナが窓を開けると、鳩がバサバサと部屋の中に入って来た。


鳥はひとまわり旋回せんかいすると、カリナの肩に止まった。


王太后は尋ねる。


「すごく、かわいいわ。それがわたくしへのプレゼント?」


「いえこの子は、古い塔に入った時に、なつかれてしまいまして。それから、ずっとわたしから、離れないもので…」


「古い塔?」


「ええ、庭のすみに立つあの塔でございます」


「王太后さまこの手紙を読んでいただけないでしょうか?」


カリナはそう言うと、古い手紙を王太后に手渡した。



{…王太子妃メアリーよ、怒っているんだね。もう戦争が始まってから、3か月になる。

それでも、片時も君を想わない日はないよ。
生きて帰れると良いが、そうもいかない戦況だ。

どうか、私が死んだら、新しい家族を迎えてくれ。それでも、私はいつまでも貴女を愛している。…。

愛を込めて、王太子リアン より}



「この筆跡…先国王陛下のもの!どうしてこんな手紙があるの⁈」


王太后が驚いて尋ねる。


「実はこの肩に止まらせた鳩は、伝書鳩なんです。」


カリナ•オルデウスは鳩の喉を、優しく撫でながらそれに答える。


「実はあの古塔のなかに、何百羽とこの子みたいな、迷い伝書鳩が、住みついていました。そして、」


カリナは言葉を続ける。


「どうも、歴代の伝書鳩たちもあの古塔に迷い込んで、住み着いてしまう、悪いくせがあったみたいなんです。


わたしが古塔を見つけて、鳩たちの巣のなかを探したところ、たくさんの読まれなかった手紙を発見したんです。」


カリナは塔の様子や手紙をこの様に続けた。


「大量の手紙は王印おういんも解かれず、ひっそりと鳩のフンの紛れて、積もっていました。


それを綺麗にして、ほとんどは判読不能はんどくふのうな物ばかりでしたが、奇跡的に読めるものか何通かありましたので。


その手紙の内容は、先国王陛下が常に王太后様を気遣う、愛のあるものばりでした。」


カリナは王太后様に、分かってもらいたい一心で、説明を続ける。


「王太后様。先国王陛下様は、はきっと王太后様を深く愛していらっしゃったと思います。」


カリナはここまで言うと、話を閉じた。


王太后は手紙を何度も読み返す。


王太后の手はブルブルと震え、やがて涙は頬を伝い落ちた。


「読めないけど…まだ手紙がたくさん見つかったのね。」


王太后は言葉を振り絞って、カリナに尋ねる。


「はい。読めないほど、破損がひどく、かなり汚いですが…。それでも保管してあります。」


王太后は言葉を続けて、懇願こんがんする。


「それをちょうだい。みんなわたくしに、みんな渡して、ちょうだい!」


カリナは少し、戸惑とまどって念をおす。


「かなり汚くて、かなり、においも…ありますが。」


王太后は、ほっと笑みを浮かべる。


「それでもいいの。それは、わたくしのよ。返してちょうだい!」


王太后はそう言うと、愛おしそうに手紙を胸に抱いた。


庭のすみに、打ち捨てられた古い塔。その中に迷い伝書鳩が住み着いてしまった。


そのせいで、先国王が送った、王太后への手紙が届かなくなってしまった。


そのせいで、長い間、王太后様は先国王陛下に愛されていないと、恨みを募らせてしまう。


こんな話、誰が予測出来ただろう?
遅すぎる、知らせ。それでも…愛の真実が伝わってほんとうに良かった。


カリナ•オルデウスはしみじみ考えていた。




─後日、カリナに王太后から手紙が届く。


{この前は素晴らしい贈り物をありがとう。


おかげで、長い長い、わたくしのわだかまりが消えていったわ。


一番知りたかったことは最後にしか分からなかった。


この後悔は、最後まで愛を信じられなかった、わたくしの弱さが招いたものね。


…愛を信じなければ、何もはじまらないのに…。


わたくしが怒りで心をかたくしているうちに、たくさんいた、お友達はみんな離れていってしまいました。


だから、とても寂しい時間を長く過ごしたの。

そのせいで、カリナに対して、ずいぶん風変ふうがわりな行動をとってしまったわね。ごめんなさいね。


でももう大丈夫。心配はいらないわ。


カリナ•オルデウス、歳はずいぶん離れているけれど、どうかわたくしと友達でいて下さい。

それと、手紙と一緒に、この箱を貴女に託します。}


添えられた箱には見たこともないような、大きな宝石のはまった、豪奢ごうしゃな指輪が入っていた。


{この指輪はわたくしの婚約のため、先国王陛下が下さったものです。


ほんとうはもっと昔に、王妃の結婚の際に渡さなければいけなかったの。


でも愛されないと、スネていたわたくしは王妃に素直に渡す事が出来なかった。


このわたくしの宝物を彼女に渡してもらえるかしら?


愛をこめて。メアリー・アルスラヌス}


こうして、本来あるべきところにあるべき物が収まり、


晴れて、カリナは王太子妃候補の試験をパスする事が出来た。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


あとがき


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


と思ったら


下にある⭐︎⭐︎⭐︎から、作品の応援お願いいたします。


《お気に入り》をいただけると、大変励みになります。


面白くても、つまらなくても、正直に感じた気持ちを《コメント》していただけると、今後につながってありがたいです。


《しおり》もいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた

ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。  シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。 そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。 恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。 気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。

悪役令嬢に転生したけど、知らぬ間にバッドエンド回避してました

神村結美
恋愛
クローデット・アルトー公爵令嬢は、お菓子が大好きで、他の令嬢達のように宝石やドレスに興味はない。 5歳の第一王子の婚約者選定のお茶会に参加した時も目的は王子ではなく、お菓子だった。そんな彼女は肌荒れや体型から人々に醜いと思われていた。 お茶会後に、第一王子の婚約者が侯爵令嬢が決まり、クローデットは幼馴染のエルネスト・ジュリオ公爵子息との婚約が決まる。 その後、クローデットは体調を崩して寝込み、目覚めた時には前世の記憶を思い出し、前世でハマった乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生している事に気づく。 でも、クローデットは第一王子の婚約者ではない。 すでにゲームの設定とは違う状況である。それならゲームの事は気にしなくても大丈夫……? 悪役令嬢が気付かない内にバッドエンドを回避していたお話しです。 ※溺れるような描写がありますので、苦手な方はご注意ください。 ※少し設定が緩いところがあるかもしれません。

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな
恋愛
 前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。 なんていうのが、一般的だと思うのだけど。  気がついたら、神様の前に立っていました。 神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。  初めて聞きました、そんなこと。 で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?

目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています

月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。 しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。 破滅を回避するために決めたことはただ一つ―― 嫌われないように生きること。 原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、 なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、 気づけば全員から溺愛される状況に……? 世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、 無自覚のまま運命と恋を変えていく、 溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。

処理中です...