6 / 69
16章
しおりを挟む
16.章 薬草
ある晴れた日、国王の衛兵から、王令が高らかに宣言される。
「王令!!
カリナ・オルデウス嬢を正式な王太子妃として迎えることとする。」
{こんにちは。親愛なるカリナ。
まずはお祝いさせて。
リアルとの婚約おめでとう。
わたくしが何より嬉しいのは貴女がこれで名実ともに、わたくしの家族の一員になってくれたと言う事。
だからお祝いもかねて、わたくしのお茶会に来てくださらないかしら?
もちろん、王妃も招待するわ。
女だけの秘密のパーティにしましょう。素敵なものをたくさん用意するわ。
愛をこめて。メアリー・アルスラヌスより}
こんな素敵な手紙をもらえるなんて…。
カリナは心から感激した。
─ある朝のこと。オルデウス家の屋敷の炊事場。裏口が何やら、騒がしい。
どうも、珍しい、物売りの行商人が、訪ねてきたらしく、メイド達はその話題で持ちきりだ。
そこへたまたま、軽食をもらいにキッチンに通りかかった、カリナを、召使が呼び止めた。
「お嬢さま、今日面白い、行商人が来ているんですよ。」
「その行商人は、すごくよく効く、薬草を分けてくれるんです。お嬢様も、いかがですか?」
「その薬草を、飲んだら、すごく体が軽くなって。肌ツヤもよくなったんです。」
そう言って召使はカリナに薬草を勧めた。
「他にも、ハンナの母親のリウマチにも効いたんですって。」
「この薬草は、どんな病にも効くそうですよ。」
「どんな病でも!?」
そう言って、カリナは驚いた。
『王太后様は足がお悪いとおっしゃっていたわ…。わたしが試しに飲んでみて、もし良かったら、薬草を持って行ってみよう。』
「おばあさん、薬草は足にも効くかしら?」
「もちろんでごさいますよ、お嬢さま」
「わたしもいただきます。おいくらですか?」
「今日は、サービスしておきますよ。今後ともごひいきに…。」
『そうだ、さっそく今日の午後、このお茶をハーブティーにして飲んでみよう。』
カリナはさっそく、午後のお茶の時に、この薬草のハーブティーを試してみた。
少し、怖いけど、ひとくち飲んでみる。
すると、口いっぱいに広がる、爽やかな味、香りに魅了された。
それに午後の仕事も、なんだか調子良く運んでいる。
「本当にこの薬草はよく効くわ。目の疲れも和らいだみたい。味も悪くないし、王太后様におススメしてみよう。」
そう言って、カリナは王太后の喜ぶ顔を想像していた。
─後日、王太后と王妃との、お茶会があった。
召使いが説明する。
「このハーブティーはカリナ様が持っていらっしゃった物なんですよ。」
「本当⁈」
「あら、美味しい。それに、いいにおいね。」
王妃も気に入ってくれたようだ。
「あら、そうなの」
そう言って王太后はハーブティーに口をつけた。
《ガッシャーン!!》
「きゃああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
屋敷中に、とどろく。召使の悲鳴。
「王太后様が、お倒れになられました!!」
「王太后様、王太后様、お気を確かに!!」
召使たちは忙しく、動き出す。
「誰か!御典医をよんで!」
王太后を診察した、王室付きの医師は診断する。
「これは、毒です。」
王妃は医師に詰め寄る。
「どういう事です、このハーブティーは私も飲みました。それでも、こうして無事でいます。」
医師は、王妃に説明する。
「確かにこの薬草は、人体に大変良い効能が含まれています。」
しかし、医師はきっぱりと言い放つ。
「ですが、心臓のお悪い王太后様には大変、危険な薬草です。」
それを聞いて、カリナは今にも倒れそうだ。
「う…うそ…。」
「この薬草の解毒剤は、同じ草の果肉部分なのですが、なにせ貴重な薬草で。しかも今の季節に手に入るかどうか。」
この騒ぎを聞きつけ、たまたま屋敷の近くに視察に訪れていた、王太子リアルも駆けつけた。
「ど…どうしよう」
カリナは顔を青くして震えている。
『あの行商人の女を、見つけなければ…』
そうこう、しているうちに、
衛兵が隊をなして、部屋に雪崩れ込む。
衛兵隊長が王妃に報告する。
「王妃様、毒を盛ったのは、カリナ•オルデウスです。カリナ•オルデウスを逮捕いたしましょうか?」
「逮捕ですって、やめてちょうだい!」
衛兵隊長は、不服げに聞き返す。
「しかし!」
王妃はカリナを、気遣いこう言った。
「カリナ、今日は屋敷に帰りなさい。」
カリナは今にも倒れそうになりながら、帰路へついた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
あとがき
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある⭐︎⭐︎⭐︎から、作品の応援お願いいたします。
《お気に入り》をいただけると、大変励みになります。
面白くても、つまらなくても、正直に感じた気持ちを《コメント》していただけると、今後につながってありがたいです。
《しおり》もいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
ある晴れた日、国王の衛兵から、王令が高らかに宣言される。
「王令!!
カリナ・オルデウス嬢を正式な王太子妃として迎えることとする。」
{こんにちは。親愛なるカリナ。
まずはお祝いさせて。
リアルとの婚約おめでとう。
わたくしが何より嬉しいのは貴女がこれで名実ともに、わたくしの家族の一員になってくれたと言う事。
だからお祝いもかねて、わたくしのお茶会に来てくださらないかしら?
もちろん、王妃も招待するわ。
女だけの秘密のパーティにしましょう。素敵なものをたくさん用意するわ。
愛をこめて。メアリー・アルスラヌスより}
こんな素敵な手紙をもらえるなんて…。
カリナは心から感激した。
─ある朝のこと。オルデウス家の屋敷の炊事場。裏口が何やら、騒がしい。
どうも、珍しい、物売りの行商人が、訪ねてきたらしく、メイド達はその話題で持ちきりだ。
そこへたまたま、軽食をもらいにキッチンに通りかかった、カリナを、召使が呼び止めた。
「お嬢さま、今日面白い、行商人が来ているんですよ。」
「その行商人は、すごくよく効く、薬草を分けてくれるんです。お嬢様も、いかがですか?」
「その薬草を、飲んだら、すごく体が軽くなって。肌ツヤもよくなったんです。」
そう言って召使はカリナに薬草を勧めた。
「他にも、ハンナの母親のリウマチにも効いたんですって。」
「この薬草は、どんな病にも効くそうですよ。」
「どんな病でも!?」
そう言って、カリナは驚いた。
『王太后様は足がお悪いとおっしゃっていたわ…。わたしが試しに飲んでみて、もし良かったら、薬草を持って行ってみよう。』
「おばあさん、薬草は足にも効くかしら?」
「もちろんでごさいますよ、お嬢さま」
「わたしもいただきます。おいくらですか?」
「今日は、サービスしておきますよ。今後ともごひいきに…。」
『そうだ、さっそく今日の午後、このお茶をハーブティーにして飲んでみよう。』
カリナはさっそく、午後のお茶の時に、この薬草のハーブティーを試してみた。
少し、怖いけど、ひとくち飲んでみる。
すると、口いっぱいに広がる、爽やかな味、香りに魅了された。
それに午後の仕事も、なんだか調子良く運んでいる。
「本当にこの薬草はよく効くわ。目の疲れも和らいだみたい。味も悪くないし、王太后様におススメしてみよう。」
そう言って、カリナは王太后の喜ぶ顔を想像していた。
─後日、王太后と王妃との、お茶会があった。
召使いが説明する。
「このハーブティーはカリナ様が持っていらっしゃった物なんですよ。」
「本当⁈」
「あら、美味しい。それに、いいにおいね。」
王妃も気に入ってくれたようだ。
「あら、そうなの」
そう言って王太后はハーブティーに口をつけた。
《ガッシャーン!!》
「きゃああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
屋敷中に、とどろく。召使の悲鳴。
「王太后様が、お倒れになられました!!」
「王太后様、王太后様、お気を確かに!!」
召使たちは忙しく、動き出す。
「誰か!御典医をよんで!」
王太后を診察した、王室付きの医師は診断する。
「これは、毒です。」
王妃は医師に詰め寄る。
「どういう事です、このハーブティーは私も飲みました。それでも、こうして無事でいます。」
医師は、王妃に説明する。
「確かにこの薬草は、人体に大変良い効能が含まれています。」
しかし、医師はきっぱりと言い放つ。
「ですが、心臓のお悪い王太后様には大変、危険な薬草です。」
それを聞いて、カリナは今にも倒れそうだ。
「う…うそ…。」
「この薬草の解毒剤は、同じ草の果肉部分なのですが、なにせ貴重な薬草で。しかも今の季節に手に入るかどうか。」
この騒ぎを聞きつけ、たまたま屋敷の近くに視察に訪れていた、王太子リアルも駆けつけた。
「ど…どうしよう」
カリナは顔を青くして震えている。
『あの行商人の女を、見つけなければ…』
そうこう、しているうちに、
衛兵が隊をなして、部屋に雪崩れ込む。
衛兵隊長が王妃に報告する。
「王妃様、毒を盛ったのは、カリナ•オルデウスです。カリナ•オルデウスを逮捕いたしましょうか?」
「逮捕ですって、やめてちょうだい!」
衛兵隊長は、不服げに聞き返す。
「しかし!」
王妃はカリナを、気遣いこう言った。
「カリナ、今日は屋敷に帰りなさい。」
カリナは今にも倒れそうになりながら、帰路へついた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
あとがき
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある⭐︎⭐︎⭐︎から、作品の応援お願いいたします。
《お気に入り》をいただけると、大変励みになります。
面白くても、つまらなくても、正直に感じた気持ちを《コメント》していただけると、今後につながってありがたいです。
《しおり》もいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
2
あなたにおすすめの小説
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
悪役令嬢が睨んでくるので、理由を聞いてみた
ちくわ食べます
恋愛
転生したのは馴染みのない乙女ゲームの世界だった。
シナリオは分からず、登場人物もうろ覚え、タイトルなんて覚えてすらいない。
そんな世界でモブ男『トリスタン』として暮らす主人公。
恋愛至上主義な学園で大人しく、モブらしく、学園生活を送っていたはずなのに、なぜか悪役令嬢から睨まれていて。
気になったトリスタンは、悪役令嬢のセリスに理由を聞いてみることにした。
悪役令嬢に転生したけど、知らぬ間にバッドエンド回避してました
神村結美
恋愛
クローデット・アルトー公爵令嬢は、お菓子が大好きで、他の令嬢達のように宝石やドレスに興味はない。
5歳の第一王子の婚約者選定のお茶会に参加した時も目的は王子ではなく、お菓子だった。そんな彼女は肌荒れや体型から人々に醜いと思われていた。
お茶会後に、第一王子の婚約者が侯爵令嬢が決まり、クローデットは幼馴染のエルネスト・ジュリオ公爵子息との婚約が決まる。
その後、クローデットは体調を崩して寝込み、目覚めた時には前世の記憶を思い出し、前世でハマった乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生している事に気づく。
でも、クローデットは第一王子の婚約者ではない。
すでにゲームの設定とは違う状況である。それならゲームの事は気にしなくても大丈夫……?
悪役令嬢が気付かない内にバッドエンドを回避していたお話しです。
※溺れるような描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
※少し設定が緩いところがあるかもしれません。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?
目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています
月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。
しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。
破滅を回避するために決めたことはただ一つ――
嫌われないように生きること。
原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、
なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、
気づけば全員から溺愛される状況に……?
世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、
無自覚のまま運命と恋を変えていく、
溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる