まにゅ恋

とら

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まにゅ恋41

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 口も、下半身も塞がれて、全部が間宮でいっぱいだった。
 角度を変えて口付けを深くする中、間宮は後孔に勃起した自身の中心を突き立てて蹂躙する。
「……っ、んっ……っ、ん……っ、ぁっ、」
 幸せに満たされる。競り上がってくる快楽に目の前がチカチカした。でも、と思う。
「ぁ……っ、駄目……っ、」
「ん?」
 口付けをといて、間宮が聞いてくる。
「学校……は、駄目……っ、」
 目を細めて間宮は「なんで?」と、ささやいた。腰の動きは止めなかった。
「だから……っ、誰かに見られるの、やだ……っ、ぁっ、……あぁっ、」
 よがりながら、それでも伝えると、
「鍵、閉めるから」
 言いながら腕を引かれ、体勢が入れ替わった。
「あ、……なに……っ、?」
 繋がったまま、間宮を跨ぐ形でベッドに横になった間宮を見下ろした。
「や……っ、やだ……ぁっ、」
 いつもと違う景色に恥ずかしくなって、カッと熱くなった。
「自分で、動ける?」
「や、出来ない……っ、」
 何させようとしてんだ馬鹿、と恨めしく睨んだが、間宮はニッと笑った。
「こういうのは学校じゃ出来ないから」
「出来ないからじゃないっ、馬鹿、……っ、て、
 あぁっ、」
 下から腰を突き上げられ、声が漏れる。
「動いて、真純」
「や、やぁっ、……やだ……ぁっ、」
「気持ち良くなりたいでしょ? ほら、ここ手ついて」
 促されて間宮の筋肉質な腹の上に手をつかされる。
「上下に、腰動かしてごらん」
「あ、……ぁっ、あぁっ、」
 自分の重さで繋がりが深くなった。奥のいいところにまで当たっている。でも物足りなくて自分でもっと……、と奥に迎えようと体重をかけた。
「あ、……あっ、」
「腰、浮かせて……」
 間宮に言われるまま、腰を浮かせた。抜ける感覚にぞくぞくしたものを感じてしまう。
「また体重かけて」
「ああ……っ、あぁ!」
 再び太い塊が奥まで来て堪らず声が上がる。
「繰り返して……そう……上手だね……」
 いいよ……と、ささやかれて歓喜する。ほめられた気分になって、気分も気持ち良くなって、間宮の腹に手を付き、腰を上下に動かした。
「ぁ……っ、あぁ……っ、あぁっ、あ、駄目……やっぱり、いつもみたいにしてよ……ぉっ、」
 気持ち良かったが、もどかしい刺激に根を上げた。思わず催促すると、間宮は満足げにニッとして、体勢を入れ換えた。
「ぁ……っ、」
 脚を抱えられ、腰をリズムを付けて打ち付けてきた。
「あ、あぁっ、っ、! ……あぁ……っ、」
 欲しかった刺激に性器からひっきりなしに液が溢していく。堪らなかった。
「今度さ……」
 間宮が腰の動きを早めながら、言ってくる。
「おもちゃ買ってあげるね……やらしーやつ」
 なんだそれは。
 どゆこと? と思ったが、快楽の波に呑まれていった───。
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