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第8話:「俺ん家」
しおりを挟む「あれ?ここは?」
目を覚めると店のベッドに横たわっていた。
あ、そうか…山田にマッサージを依頼して寝てしまっていたのか…
いけないいけない。仕事に戻らないと。
何か変な夢見てた気がするんだけど…
「悪い山田…寝落ちしてた。いやぁ山田のマッサージやっぱり上手いな、あはは。」
「え?いや僕なんもやってないっすよ?」
緑色のゴブリンだった。
夢じゃなかったのか…。
「そういや体調大丈夫ですか?あの後ずっと気絶してましたけど…?」
そうか…俺はあの血と爪が口の中に入って気分が悪くなり気絶してたのか…
「す、すみませんすぐに仕事に戻ります…!」
「あーティアさん大丈夫?今日はもう予約入ってないから家でゆっくりしてて!」
ガレスの有難い配慮にティアは感謝する。
「ありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。」
荷物をまとめたティアにキナコが駆け寄る。
「ティアさん!荷物外まで持ちますよ!」
そういう所は気が利くんだ…と感じるティア。
「それにしてもさっきからずっと歯にさっきの爪挟まってますよ!」
先に言えよ!
うわ、なんだこれ汚ぇ。
こいつさてはデリカシーねぇな。
「それはそうと、ティアさんはどこにお住まいなんですか?」
うわ、ほんとだ。
俺ん家どこだ?
とりあえず前住んでいた場所ら辺に帰るか。
「ま、まああっちの方かな。」
適当に誤魔化す。
「向こうの方ですか…。ちょっと危険地帯ですね!じゃあまた明日!」
おう!また明日!
じゃないよね。
危険地帯って何?
俺ん家そんな危ないことになってんの?
恐る恐る家の方面へ歩くティア。
辺りは禍々しいオーラで溢れている。
なんかちょくちょく見られてんだけど。
ティアは何とか辿り着く。
以前はこの場所にあったマンションだが…
この世界では古びた洋館のような佇まいになっていた…
「ガチか…」
つい、口から零れたティア。
しかし、ティアは気づく。
多分ここじゃないんだろう!俺ん家はここじゃない…絶対ここじゃない!
「あらティアさん!おかえりなさい!」
ここじゃねぇか…
てか誰だろう?
「初めてのお仕事どうだった?上手くいった?」
あれ?なんで俺が今日からって知ってんだ?
「うちの息子が迷惑かけてなかったかしら?あ、うちの息子キナコっていうんだけど迷惑かけてなかった?」
オカンやん…。
オカンももれなく緑やん。
ちょっと薄めの緑やん…。
「あれ!?ティアさんなんでうちに!?」
帰ってきたやん…
「やーねぇ!今日から一緒に住むって言ってたじゃない!!朝言ったでしょう!」
…
「まさかティアさんだと思わないよ!まあ今日からよろしくね!」
…
「まあ上がって上がって!美味しいご飯作ってるわよ!」
…まさか。
「ノームの煮付けよ!キナコ大好物でしょ!」
…ほらな。
「母ちゃん昼もノームだったじゃん!」
「いいのよ!新鮮なの1匹仕入れたんだから!」
…
もうええて
続く
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