7 / 8
第7話:「共通認識」
しおりを挟む初めて同僚を塩焼きにしようとしたティア。
しかし、ギリギリのところで思いとどまる。
一方キナコは店長のガレスに静かに詰められた。
キナコの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「今回の件はお客様に対するマナーやモラルの欠けた行為として厳重注意とする。」
ガレスの店長としての判断。
「すいませんでした…」
自分が招いた結果とはいえ、かなり落ち込んでるな。
と感じたティア。
「ま、まあそういう時もありますって。あ、そうだ。キナコさんは普段何食べてるんですか?」
話をして場を繋ごうとするティア。
「そうだな~。ノームの他にはピクシーとか小さいエルフとかかなぁ。」
イメージが悪すぎるよ。
と感じたティア。
しかし、別の種族として興味はあった。
「それって美味しいの?どうやって食べるの?」
「ご飯の上に散らして、醤油をかけると美味しいよ!」
しらすなの?
可愛い妖精達をしらすのように食べるの?
「へ、へぇ~そうなんだ…。」
なんとかやり過ごすティア。
「逆に聖女って普段何食べるの?」
問いかけるキナコ
今日聖女になったんだからわかんねぇよ。
って言うのは不自然。
ティアは考えた。
「野菜とか、お魚かなぁ~。」
どうせこんな所だろう。
「え?そうなの?てっきり聖女って竜人族とか巨人族を食べるんだと思った!」
どんなイメージなんだよ…
こんな細くてか弱い人がそんなもん食べるわけないだろ。
「い、いやあんまそういうのは食べないかなぁ…」
「え?そうなの?」
驚く店長にティアが聞く。
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと休憩にと思って、竜人族の血と巨人族の爪をお菓子にしようと思ったんだけど…苦手だった?」
何で2人して共通認識なんだよ。
この世界じゃ当たり前なの?
あと血は何となく分かるよ。爪ってなんだよ。
どうやって食べるんだよ。
「あ~僕、血とか苦手なんで…」
なんでお前は血が苦手なんだよ。
ゴブリンだろ。
血とか爪食えよ。
「失礼しました。今日の歓迎会のお店キャンセルしておきます。」
サラさんがお店を予約していたようだ。
「ち、ちなみに店って…」
「竜人族の…」
あ、すみませんキャンセルで…
「竜人族の営んでいる焼肉屋です。電話してきます。」
ちょっと待ってください。
そこでいいです。
サラさん…サラさん!
事務所に戻ろうとするサラを止めようとするティア。
しかし、気付かずに話す店長とキナコ
2人とも…ちょっと…邪魔!
あ、サラさん待って…!
「え~キナコ君爪とか無理なの?おいしいよ?」
だから2人とも邪魔…え、今店長食べました?
「よく食べれますね店長…!おえっ!」
嗚咽するゴブリンを初めて見るティア。
でもちょっと失礼かな…。あ、サラさん電話しないで!
「キナコ君も食べてみなよ!ほら!」
「ほんといらないですって…うわ!」
ティアの元に爪と血が飛んできた。
地獄の風景とはこの事なんだろう…
と走馬灯のように頭に流れ込んできた。
そして、2つの汚物は口に入り…
おえっ!
続く
10
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
足手まといだと言われて冒険者パーティから追放されたのに、なぜか元メンバーが追いかけてきました
ちくわ食べます
ファンタジー
「ユウト。正直にいうけど、最近のあなたは足手まといになっている。もう、ここらへんが限界だと思う」
優秀なアタッカー、メイジ、タンクの3人に囲まれていたヒーラーのユウトは、実力不足を理由に冒険者パーティを追放されてしまう。
――僕には才能がなかった。
打ちひしがれ、故郷の実家へと帰省を決意したユウトを待ち受けていたのは、彼の知らない真実だった。
追放された検品係、最弱の蛇に正しく聞いたら鉱脈を掘り当てた ~この世界は精霊の使い方を間違えている~
Lihito
ファンタジー
精霊に「やれ」と言えば動く。この世界の全員がそう信じている。
レイドだけが違った。範囲を絞り、条件を決め、段階的に聞く。それだけで最弱の蛇は誰より正確に答える。——誰にも理解されず、追放された。
たどり着いた鉱山町で、国が雇った上位精霊が鉱脈探査に失敗し続けていた。高性能の鷹が毎回違う答えを返す。
原因は鷹じゃない。聞き方だ。
レイドは蛇一体で名乗り出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる