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第6話:「同業者」
しおりを挟む「があああ!!」
悶絶するノーム。
「凝りがほぐれていきますよ~我慢してくださいね~。」
ん?
シャッ
カーテンを開けるなキナコ。
悶絶に反応するな、練習してろ。
と心の中でいいつつ手で閉めろのジェスチャーをするティア。
それでも真剣な目で見つめ続けるキナコ。
ガレスはすぐにカーテンを閉めてくれた。
床にはよだれが5滴落ちていた。
「はい終わりましたよ~だいぶ凝りほぐれましたね。」
「あぁ~気持ちよかったわい。全然違うのう。楽なもんじゃ。」
幸せそうな顔で感謝を述べてくれる姿にティアは感激した。
「ありがとうございます!お客様はお仕事は何をされてますか?」
普段の職業から、腰を使う頻度や、姿勢、重労働の有無をヒアリングする。
「わしは婆さんと二人で飲食店をやっておるぞ。」
自慢げに話すノーム。
「それは素敵ですね!重たい物とかお持ちしたりするんですか?」
「いやぁわしらは小さい店じゃし、採れた野菜とか釣った魚を捌いたり、塩焼きにするだけじゃ。」
同業者か…
「今度孫が手伝うって意気込むもんじゃから、つい張り切って釣りに行ったんじゃがそう都合よく釣れんくてのぉ…!困ったもんじゃ!」
よかったら魚よりもっと大きい食材ありますよ?
少し汚いゴブリンですがいかがでしょう?
と口から零れるギリギリのところで止めたティア。
「クセになってはいけないので、力仕事は程々にお願いしますね。」
「わかった。なら小さい魚にするかの。腰は大事にせんといかんな。」
自ら肝に銘じるノーム。
幸せを破壊する醜い怪物を駆逐する術はないのだろうかと考えるティア。
「それでは、マッサージの方終わりましたのでレジまでご案内します。」
(しまった…お会計の方法がまだ分からない…仕方ない、キナコにお願いするか…)
カーテンを開けるとそこには誰も居なかった。
「おかしいなさっきまでいたのに…」
「どうしたんじゃ?」
心配するノーム。
「すぐ行きます!」
(そうだ!サラさんに教えてもらおう!)
そして、ティアはサラに会計を教えてもらい、無事に終了した。
「店員さん、新人じゃったのか。」
「ご迷惑おかけして申し訳ないです。」
謝るティアにノームはこう言った。
「丁寧にありがとうな。また来るわい。」
「ありがとうございます!」
「婆さんにも伝えておくわい、2人まとめていくから覚悟しとくんじゃぞ!」
そうして笑いながら、幸せそうにノームは帰っていこうとした。
ほんの一瞬のことだった。
ガチャ
「ふぅ~!やっとスッキリした~!ノーム3匹は流石に食い過ぎたぜ~!」
「クリティカル!!テッテレー!!」
「キナコ…」
「あ…」
状況を理解したキナコ。
そこで発した言葉。
「ご…ご…」
「ゴメリン」
「サラさん。塩と七輪ありますか?」
続く
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