ハンバーグ屋は転生してもハンバーグ屋!〜異世界冒険挽肉譚〜

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25口目「甘酸っぱい香り」

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生い茂る木々、透き通るような雲。
そしてほのかに香る甘酸っぱい香り。

フルッタ王国。
鉄火「コレ見てみろよ、綺麗な果実だ…!」
ミンチ「本当だ!ちょっと食べてみようか。…ん!すっごく美味しい!」
深い甘みと少しの酸味。
誰しもが愛する果実の一つ。

ミンチ「なんて美味しいイチゴだ!」
鉄火「本当だ!すっごくうめぇ!こんな美味いイチゴ初めてだ!」
ミンチ「ほらクローブも食べてごらん!」
クローブ「グォオオ!」

そんな幸せな道中。
のはずだった…。

?「ちょっと!何食べてるのよ!」
少女の声が聞こえる。
?「誰か!イチゴ泥棒よ!」
村の住民が集まり、ミンチ達を取り押さえた。
ミンチ「ちょ、ちょっと待って!」
鉄火「ちょっと食べたくらいじゃねぇか!」
?「ちょっとでもダメなの!私達には生活がかかってるんだから!」

その瞬間、2人の料理人の抵抗の手は止まった。
自分が作ったものを他人に荒らされる気持ちが理解出来たのだ…。
ミンチ「ごめん、僕達何も考えてなかった…。」
鉄火「わりぃ…。」
?「言い訳は女王様の元で話して!言い訳したところで私達の果実は帰ってこないから…!」

2人はフルッタ王国の兵に連れられ、城に移送される。
兵「こら…!大人しくしろ!」
ミンチ「ごめんねクローブ…君までこんな風に…。」
クローブ「グォォ…。」

城へ辿り着く。
兵に連れられ向かった先は…

「ただ今より、審判を下す!」
ミンチと鉄火は理解した。
ミンチ「裁判…!?」
鉄火「おいおい、次はこういうヤバさかよ…。」

裁判官「それでは原告のペスカさん。」
ペスカ「はい!あの二人が私達の農園を荒らし、勝手にイチゴを食べました。」

10代前半、ピンクの髪に幼い雰囲気が残る女の子。
農家を手伝い、育てたフルーツをこよなく愛する…
そんな彼女にとってかけがえのないものを他人に荒らされた気持ちは計り知れない…

裁判官「被告人それは事実ですか?」
2人「はい…」
裁判官「わかった…それでは審判を下す…!」
2人は息を飲む。

裁判官「フルッタ王国における果実の侵食により、王の手によって処刑!」
ミンチ「処刑!?」
鉄火「おいおい!それは重すぎるだろ!イチゴちょっと食べただけじゃねぇか!」

裁判官「この国にとって果実は絶対である…!それを勝手に食べた罪は重い…!」
ペスカ「べぇー!」

鉄火「あのガキ…!」
王の手により処刑の決断が下された2人。
明日の命運は如何に…

そして忍び寄る闇の手の正体とは…。

続く
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