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2 オーク・バニーの館
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山の中で迷って同じところをぐるぐる歩き続けていた貴方は、一匹のウサギと出会いました。
ウサギは貴方の前を少し歩いては振り返り、貴方がついてきたのを確認するとまた歩き出します。
何の当てもない貴方は藁をもすがる思いでウサギの先導に従うことにしました。
たどり着いたのは山奥にぽつんとある、一軒の屋敷です。
ウサギに促されるまま扉を開けて玄関を通り、部屋に入った貴方の前で、ウサギはめりめりと皮を破って正体を表します。
かわいいウサギの正体はオーク・バニー。
野山に棲まう亜人の一種です。
彼女は親切で貴方を助けたのでしょうか?
いいえ、それは違います。
彼女が好むのは強い雄。
山をさまよう貴方から伝わるその力が彼女の情欲を刺激してしまいました。
彼女は貴方を捕らえるべく、神秘の力を用いて貴方を迷わせたのでした。
彼女は飽きるまで捕らえた雄を逃がしません。
只人よりも恵まれたその体躯は大抵の者を容易に組み伏せます。
仮に屋敷から抜け出せたとしても、特にウサギの特性を反映したその強靭な下半身による跳躍からは逃れるのは容易ではないでしょう。
ただし、貴方は並の戦士ではありません。
まともに戦えば亜人ごとき一蹴できます。
さっさと気絶でもさせて、ここを去ることはできるでしょう。
しかし問題はこの辺りの野山が彼女の領地だということ。
彼女の神秘の力でかけられた迷いの術を破るには、おそらく彼女を殺すしかありませんが、心優しい貴方に邪気のない彼女を殺すことなんてできようもありません。
貴方は仕方なく、そう、仕方なく彼女と数日を共に過ごすことを決めました。
決して彼女から漂う官能的な香りに惹きつけられたのではないと、自身に言い訳をしながら。
彼女の手管は中々のものだったようですね。
貴方の緩みきった表情は余人には見せられないような情けないものでしたよ。
ウサギは貴方の前を少し歩いては振り返り、貴方がついてきたのを確認するとまた歩き出します。
何の当てもない貴方は藁をもすがる思いでウサギの先導に従うことにしました。
たどり着いたのは山奥にぽつんとある、一軒の屋敷です。
ウサギに促されるまま扉を開けて玄関を通り、部屋に入った貴方の前で、ウサギはめりめりと皮を破って正体を表します。
かわいいウサギの正体はオーク・バニー。
野山に棲まう亜人の一種です。
彼女は親切で貴方を助けたのでしょうか?
いいえ、それは違います。
彼女が好むのは強い雄。
山をさまよう貴方から伝わるその力が彼女の情欲を刺激してしまいました。
彼女は貴方を捕らえるべく、神秘の力を用いて貴方を迷わせたのでした。
彼女は飽きるまで捕らえた雄を逃がしません。
只人よりも恵まれたその体躯は大抵の者を容易に組み伏せます。
仮に屋敷から抜け出せたとしても、特にウサギの特性を反映したその強靭な下半身による跳躍からは逃れるのは容易ではないでしょう。
ただし、貴方は並の戦士ではありません。
まともに戦えば亜人ごとき一蹴できます。
さっさと気絶でもさせて、ここを去ることはできるでしょう。
しかし問題はこの辺りの野山が彼女の領地だということ。
彼女の神秘の力でかけられた迷いの術を破るには、おそらく彼女を殺すしかありませんが、心優しい貴方に邪気のない彼女を殺すことなんてできようもありません。
貴方は仕方なく、そう、仕方なく彼女と数日を共に過ごすことを決めました。
決して彼女から漂う官能的な香りに惹きつけられたのではないと、自身に言い訳をしながら。
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貴方の緩みきった表情は余人には見せられないような情けないものでしたよ。
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