俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されています

森本イチカ

文字の大きさ
6 / 88

 初めは軽く唇を当てる程度のバードキス。
それでも温かくて柔らかい美桜の唇に俺は一瞬で虜になった。


「美桜、口開けて」


 驚いたのかバッと目を見開き恐る恐るゆっくりと唇を開く美桜をじぃっと見つめた。
 恥じらいながらも一生懸命俺に応えようとしてくれている姿がいじらしくて、それだけで昇り始めた男の性をバレないよう隠した。


「んんっ……ふっ……」


 美桜の可愛い声がもっと聞きたくて、口内を隈なく舐め回す。
 唇の隙間から漏れる甘い吐息が燃えるように熱い。


 ゆっくりと離れる唇にいやらしい糸が二人を繋ぐ。
 真っ赤な顔をしてハァハァと肩で息をしている美桜を見ると嬉しくて、愛しくて、コツンと額を合わせ目を合わせるとフニャッと目尻を垂らして笑う美桜。俺も笑みがこぼれる。彼女の頭の後ろに手を回し彼女の鼻に自分の鼻を擦り寄せた。


「好きだよ」


「え……ほ、本当?」


「本当って……好きじゃなかったら結婚を申し込むわけないだろ」


 ジワジワと彼女の瞳は赤く充血し、涙が溜まっていく。ヤバい、泣かしたか? 言い方がキツかったか? 瞬きをしたら今にもポロリと流れてしまいそうだ。


「ど、どうした? 俺何か気に触ること言った?」


 抱き寄せたと同時にポロリと頑張って瞳に耐えていた涙が俺の服にポツンとシミをつくった。 


「っつ……嬉しすぎて、好きってまだ言われたことが無かったからッ、ごめんね、泣くつもりとかじゃなかったんだけど、何故か出てきちゃいました」


 凄く愛おしいと思った。


「美桜、好きだよ」


 何度も何度も彼女の耳元に、白くて綺麗な首筋にキスをしながら、唇にキスをしながら、好きだと伝えた。


「ヤバィぃい、心臓もう持たないからやめてぇ」


 ポカポカと俺の胸を叩いて抵抗してくる美桜の腕をそっと掴み取りそのまま寝室へ引き連れた。
 こんな状況で抱かないとかあるか?
 触っている彼女の腕が熱く、ドクドクと脈拍が早い。


(美桜、緊張してるな。いや、俺もか……)


 緊張からか少し指が震える。


 二人で初めて入る寝室は優しく、落ち着く雰囲気にしようと、ベットを購入する時に決め、ホワイトの床に合わせてダブルベットを真ん中に置き、その横にナチュラルオークのサイドチェスト。布団はベージュ色にして暖かい色合いの寝室にした。


 南側の大きな窓から差し込む太陽光が更に部屋を明るくする。


「わぁ、素敵な寝室になったね。やっぱり隆ちゃんセンスあるなぁ」


 うんうん、と頷き寝室の雰囲気に満足している様子だ。もしかしてこの状況になにも気づいていないのだろうか。


「で、でもさ……ちょっと明るすぎない?」


(あ、良かった。大丈夫そうだな)

 
「そう? 俺は美桜の全部が見たいけど」


「ちょっ! 隆ちゃんっ!」


 何言ってるの! と言いたげな表情で俺をみる美桜。でも本当の事なのだからしょうがない。
俺はまだまだ何も知らない美桜の事をこれからどんどん知って、更に好きになって、それでも、もしかしたら嫌な部分も出てくるかもしれない。でもそれは赤の他人が夫婦になるのだか避けては通れない道だ。二人で乗り越えていきたいと思っている。


 彼女の腕をグイッと引き寄せ二人で真新しいベットにドサっと寝転んだ。
 まだ何にも染まっていない新しい布団の匂いがする。この匂いが段々俺と美桜の匂いになっていくのかと思うとちょっとゾクゾクした。


「あ、新しいお布団だから……よ、汚さないようにしないとね……」


 恥ずかしそうに布団の心配をする彼女にはまだそんな事を考える余裕があるのか、とちょっと意地悪したくなった。


「なに? 美桜はそんなに布団汚すほど濡れちゃうんだ」


「なっ!!! ち、違うし!!! その、初めてだから血が出ちゃうのかな……って、てかこの歳で初めてとか引くよね! その、漫画ではしょっちゅう見てるんだけど、リアルは初めてなので宜しくお願いします!」


 次から次へと出てくる美桜の言葉に彼女は不安を抱いているように感じた。もう一度彼女を引き寄せ抱きしめると少しだけ肩が震えている。大丈夫だ、という気持ちを込めて彼女の頭を撫でた。けれど俺にとってこんなにも嬉しい展開はない。だって美桜の最初で最後の男になれるのだから。不安をなるべく取り除き、史上最高に蕩けるような初めてのセックスにしてあげたい。
 俺の腕の中でオロオロしている美桜。子供を宥めるかのように背中もさすった。


「美桜。俺さ、最高に嬉しいと思っちゃったよ。俺が美桜の最初で最後の男になれるなんてこんな嬉しい事ないよ。俺に全てを委ねて大丈夫だから、なるべく痛くないように沢山時間をかけて美桜を気持ち良くするからな」
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

藤白ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!