25 / 54
25 幸せを連れてきた
しおりを挟む
( 星華 )
「 そういえば、下請けの会社に懐かしい話題の人がいたのよね~。
ほら、あの……なんて名前だっけ?? 」
「 え~……話題の人なのに忘れたの? 」
紗栄子は頭を抱えて必死に思い出し、やがて ” あっ!! ” と叫び声をあげる。
「 そうそう!ほら、あの冬司と結構長く続いていた ” 晴矢 ” 君!
目立つ容姿じゃなかったから、どうも記憶に残らないのよね~。 」
「 晴矢……君……? 」
その時、私の脳裏には、冬司に振られた後に立ち聞きしてしまった話がよぎった。
「 あ、会いたい!! 」
突然顔がくっつくくらい前に出て、話に食いついてきた私に紗栄子は驚いた様だ。
戸惑いながら、私の前に出てきた顔を押し返す。
「 あんた、晴矢君と接点あったっけ?
なんでそんなに会いたいの? 」
「 あ……え、えっと~……ハハッ。なんでだろうね?? 」
自分でもよく分からないが、あの時自分の心を楽にしてくれた晴矢君にあってみたいと強烈に思った。
ほんとにただそれだけだったのだ。
紗栄子は複雑そうな表情で「 ふ~ん……? 」と言った後、私の様子を伺いながらボソボソと話始める。
「 でも、その人に会うと嫌なこと思い出すんじゃない?
ほら、冬司さんとかさ……。 」
一応紗栄子なりに心配してくれているらしい。
しかし私の中で冬司との事はとっくの昔に過去の良い思い出の一つになっていたし、何より酷い振られ方をしたから、初めて自分が人にしてきた事を知ることができた。
だから良い付き合いをして良かったなと、今は本気で思っている。
まぁ、一夜限りだったけど!
心の中でツッコんで、ププッ!と笑った。
「 大丈夫だよ~。いい思い出、いい思い出! 」
「 いい思い出……ねぇ?
あんた変わったよね、本当に。 」
紗栄子は目の前に置かれた飲み物のストローを弄びながらクスッと笑う。
自分でもそれは分かっていたので、「 だよね~。 」と肯定しておいた。
私が変われたのは、冬司と…………晴矢君のお陰。
だからそんな恩人の一人に会ってみたいと思ったのだ。
キラッ!と目を輝かせる私を見て、紗栄子はため息をついた。
「 今度、同期達と懇親会みたいなのを開こうって企画しているから誘ってあげるよ。
他の仲いい同期の子に晴矢君を誘って貰うように言っとくわ。 」
「 あ、ありがと~!! 」
キャピピ~!と手を組んで喜びを表現する私に笑って答えてくれる紗栄子。
こうして女の友情ってやつを築けたのも、晴矢君のお陰!
ニコニコと笑っていたが、突然紗栄子が神妙な顔をしてボソッと言った。
「 ……そうそう、アンタには聞かせる話じゃないって思ってたんだけど、冬司さんって私の会社の親会社の親会社の……とりあえず薄~い付き合いだけど、一応繋がりあるのよ。
ほら、あの容姿にステータスだから、学生の時みたいに……ううん、今はそれ以上に女性社員に騒がれているからさ、情報が結構はいってくるわけ。 」
「 へぇ~。相変わらずモテるんだ。
でもまぁ、そりゃ、そうよね。
あれだけお金持っててかっこよければ、一夜でもいいって女だって沢山いるんじゃない? 」
昔の私だって、その最高級レベルの外見と金、頭脳に魅入られて、野心を抱いた一人だからその気持は分かる。
それが愛かと言われれば分からないが……そうでなくても、様々な欲を持って沢山の人間が手に入れたいと願う男だ。
話題になるのは当たり前だと思う。
特に興味ない様子の私を見てホッと息を吐き出した紗栄子は、そのままなんとも言えない顔で話を続けた。
「 それでね、私の同期がたまたま会社近くで冬司さんを見かけたらしいの。
その時、他の誰かと商談していたらしいんだけど、突然窓の外を見て笑いながら言ったんだって。
” なんかあの犬、晴矢に似てた ” って。 」
「 犬……。 」
結構失礼な言い方に汗を掻いたが、紗栄子はどこか怖がっている様で、落ち着きなくストローで自分の飲み物をかき回す。
「 そしたら、その話を聞いていた別の子達もそういえばって言い始めて……。
そのエピソード全部に ” 晴矢 ” って名前が出てくるの。
晴矢はこうだったとか、晴矢はこういう事を言ってただの……本当に些細な事なんだけど、なんか怖くて……。
確か冬司さん結婚してるし、当時酷い振り方をしたのも間違いないから、なんか気味が悪いのよね。 」
「 ……確かにそれはモヤつくね。 」
情事の後に、私の名前さえ忘れていた冬司。
その後、色々な話が耳に入ってきたが、全員に対してそんな感じだったらしい。
だからこそ、名前を覚えている事が妙だと思ったが……気分がコロコロ変わる冬司の頭の中身など考えた所で分からないか!とスッパリ割り切った。
そして、その話をすっかり忘れ、私は晴矢と再会する事になる。
再会したのは紗栄子に誘われた懇親会。
その時会って話した晴矢は、本当に普通の人だったが……どこか人の心を穏やかにしてくれる人だった。
その言葉一つ一つが、とても温かくて優しい。
外見や若さだけを褒めてくる男たちとは全く違う晴矢は、気がつけばずっと一緒にいたいと思う唯一の人になっていたのだ。
この気持ちってなんだろう?
そう考えた時、この正体が ” 愛 ” なのだと知ったとき……私は今まで誰も愛していなかったんだと理解した。
自分が大好き!
だから自分と釣り合うモノじゃないと側に置きたくない!!
アレもコレもソレも……全部全部大好きな ” 自分 ” に相応しくない!!
今まで ” 愛 ” だと思っていた物は、ただの大きすぎる自己愛だった。
それに気づいた時は、思わず吹き出し、同時に人を愛する事ができるようになった自分の今までの人生全てに感謝する。
こんなクズ女を愛してくれた晴矢には、幸せになって欲しいな……。
そう心から願っていたのに……私は病で倒れ、晴矢と秋人を不幸だらけにしてしまった。
見捨てて。
お願いだから。
多分それがその時の私の幸せ。
私を捨てて自分たちの幸せを掴んで欲しい。
でも…… ” 愛 ” は、絶対にそれをしない事も分かっていた。
だって、私が逆の立場だったら、今の晴矢と同じ事をしたと思うから。
それが辛くて辛くて、いっそ自分の手で……な~んて思っていた時だった。
冬司が ” 幸せ ” を引き連れてやっててくれたのは……。
「 そういえば、下請けの会社に懐かしい話題の人がいたのよね~。
ほら、あの……なんて名前だっけ?? 」
「 え~……話題の人なのに忘れたの? 」
紗栄子は頭を抱えて必死に思い出し、やがて ” あっ!! ” と叫び声をあげる。
「 そうそう!ほら、あの冬司と結構長く続いていた ” 晴矢 ” 君!
目立つ容姿じゃなかったから、どうも記憶に残らないのよね~。 」
「 晴矢……君……? 」
その時、私の脳裏には、冬司に振られた後に立ち聞きしてしまった話がよぎった。
「 あ、会いたい!! 」
突然顔がくっつくくらい前に出て、話に食いついてきた私に紗栄子は驚いた様だ。
戸惑いながら、私の前に出てきた顔を押し返す。
「 あんた、晴矢君と接点あったっけ?
なんでそんなに会いたいの? 」
「 あ……え、えっと~……ハハッ。なんでだろうね?? 」
自分でもよく分からないが、あの時自分の心を楽にしてくれた晴矢君にあってみたいと強烈に思った。
ほんとにただそれだけだったのだ。
紗栄子は複雑そうな表情で「 ふ~ん……? 」と言った後、私の様子を伺いながらボソボソと話始める。
「 でも、その人に会うと嫌なこと思い出すんじゃない?
ほら、冬司さんとかさ……。 」
一応紗栄子なりに心配してくれているらしい。
しかし私の中で冬司との事はとっくの昔に過去の良い思い出の一つになっていたし、何より酷い振られ方をしたから、初めて自分が人にしてきた事を知ることができた。
だから良い付き合いをして良かったなと、今は本気で思っている。
まぁ、一夜限りだったけど!
心の中でツッコんで、ププッ!と笑った。
「 大丈夫だよ~。いい思い出、いい思い出! 」
「 いい思い出……ねぇ?
あんた変わったよね、本当に。 」
紗栄子は目の前に置かれた飲み物のストローを弄びながらクスッと笑う。
自分でもそれは分かっていたので、「 だよね~。 」と肯定しておいた。
私が変われたのは、冬司と…………晴矢君のお陰。
だからそんな恩人の一人に会ってみたいと思ったのだ。
キラッ!と目を輝かせる私を見て、紗栄子はため息をついた。
「 今度、同期達と懇親会みたいなのを開こうって企画しているから誘ってあげるよ。
他の仲いい同期の子に晴矢君を誘って貰うように言っとくわ。 」
「 あ、ありがと~!! 」
キャピピ~!と手を組んで喜びを表現する私に笑って答えてくれる紗栄子。
こうして女の友情ってやつを築けたのも、晴矢君のお陰!
ニコニコと笑っていたが、突然紗栄子が神妙な顔をしてボソッと言った。
「 ……そうそう、アンタには聞かせる話じゃないって思ってたんだけど、冬司さんって私の会社の親会社の親会社の……とりあえず薄~い付き合いだけど、一応繋がりあるのよ。
ほら、あの容姿にステータスだから、学生の時みたいに……ううん、今はそれ以上に女性社員に騒がれているからさ、情報が結構はいってくるわけ。 」
「 へぇ~。相変わらずモテるんだ。
でもまぁ、そりゃ、そうよね。
あれだけお金持っててかっこよければ、一夜でもいいって女だって沢山いるんじゃない? 」
昔の私だって、その最高級レベルの外見と金、頭脳に魅入られて、野心を抱いた一人だからその気持は分かる。
それが愛かと言われれば分からないが……そうでなくても、様々な欲を持って沢山の人間が手に入れたいと願う男だ。
話題になるのは当たり前だと思う。
特に興味ない様子の私を見てホッと息を吐き出した紗栄子は、そのままなんとも言えない顔で話を続けた。
「 それでね、私の同期がたまたま会社近くで冬司さんを見かけたらしいの。
その時、他の誰かと商談していたらしいんだけど、突然窓の外を見て笑いながら言ったんだって。
” なんかあの犬、晴矢に似てた ” って。 」
「 犬……。 」
結構失礼な言い方に汗を掻いたが、紗栄子はどこか怖がっている様で、落ち着きなくストローで自分の飲み物をかき回す。
「 そしたら、その話を聞いていた別の子達もそういえばって言い始めて……。
そのエピソード全部に ” 晴矢 ” って名前が出てくるの。
晴矢はこうだったとか、晴矢はこういう事を言ってただの……本当に些細な事なんだけど、なんか怖くて……。
確か冬司さん結婚してるし、当時酷い振り方をしたのも間違いないから、なんか気味が悪いのよね。 」
「 ……確かにそれはモヤつくね。 」
情事の後に、私の名前さえ忘れていた冬司。
その後、色々な話が耳に入ってきたが、全員に対してそんな感じだったらしい。
だからこそ、名前を覚えている事が妙だと思ったが……気分がコロコロ変わる冬司の頭の中身など考えた所で分からないか!とスッパリ割り切った。
そして、その話をすっかり忘れ、私は晴矢と再会する事になる。
再会したのは紗栄子に誘われた懇親会。
その時会って話した晴矢は、本当に普通の人だったが……どこか人の心を穏やかにしてくれる人だった。
その言葉一つ一つが、とても温かくて優しい。
外見や若さだけを褒めてくる男たちとは全く違う晴矢は、気がつけばずっと一緒にいたいと思う唯一の人になっていたのだ。
この気持ちってなんだろう?
そう考えた時、この正体が ” 愛 ” なのだと知ったとき……私は今まで誰も愛していなかったんだと理解した。
自分が大好き!
だから自分と釣り合うモノじゃないと側に置きたくない!!
アレもコレもソレも……全部全部大好きな ” 自分 ” に相応しくない!!
今まで ” 愛 ” だと思っていた物は、ただの大きすぎる自己愛だった。
それに気づいた時は、思わず吹き出し、同時に人を愛する事ができるようになった自分の今までの人生全てに感謝する。
こんなクズ女を愛してくれた晴矢には、幸せになって欲しいな……。
そう心から願っていたのに……私は病で倒れ、晴矢と秋人を不幸だらけにしてしまった。
見捨てて。
お願いだから。
多分それがその時の私の幸せ。
私を捨てて自分たちの幸せを掴んで欲しい。
でも…… ” 愛 ” は、絶対にそれをしない事も分かっていた。
だって、私が逆の立場だったら、今の晴矢と同じ事をしたと思うから。
それが辛くて辛くて、いっそ自分の手で……な~んて思っていた時だった。
冬司が ” 幸せ ” を引き連れてやっててくれたのは……。
126
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
久しぶりに地元へ帰ったら、昔いじめてきた男に告白された
髙槻 壬黎
BL
【狂愛執着攻め×自己肯定感低め受け】
高校の卒業式後、自分を取り巻く環境から逃げるようにして地元を出た俺──広崎恵。新天地では頼れる人もおらず、毎日の生活は苦しかったけど、それでも俺なりに満ち足りた人生を送っていた。
しかしその五年後。父親からの連絡で故郷へ帰ることになった俺は、かつての同級生──狭山鏡夏の名前を耳にする。常に人から囲まれ人気者だったその男は、俺をいじめてきた張本人だった。
だからもう会うつもりなど、二度となかった。だというのに、何故か狭山は、俺のことをずっと探していたようで────
※攻めがサイコパス気味です。受けへの愛だけはありますが、倫理観が欠落しているので苦手な方はご注意ください。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】白豚王子に転生したら、前世の恋人が敵国の皇帝となって病んでました
志麻友紀
BL
「聖女アンジェラよ。お前との婚約は破棄だ!」
そう叫んだとたん、白豚王子ことリシェリード・オ・ルラ・ラルランドの前世の記憶とそして聖女の仮面を被った“魔女”によって破滅する未来が視えた。
その三ヶ月後、民の怒声のなか、リシェリードは処刑台に引き出されていた。
罪人をあらわす顔を覆うずた袋が取り払われたとき、人々は大きくどよめいた。
無様に太っていた白豚王子は、ほっそりとした白鳥のような美少年になっていたのだ。
そして、リシェリードは宣言する。
「この死刑執行は中止だ!」
その瞬間、空に雷鳴がとどろき、処刑台は粉々となった。
白豚王子様が前世の記憶を思い出した上に、白鳥王子へと転身して無双するお話です。ざまぁエンドはなしよwハッピーエンドです。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる