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プロローグ(大輝、レーニャ、死後の世界にて)
14 因縁の再会
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そうして4月を迎え、とうとう高学院の入学式を迎えたレオンハルト。
彼を待っていたのは、神が選びし英雄としての尊敬の眼差しや崇め讃える感情の数々────……ではなく、呪いに対する強い恐怖や嫌悪、そして異質な存在に対する排他的な感情のみだった。
そんな誰も彼もが遠巻きに彼を避ける、そんな状況の中で一人の人物が前に出る。
<リーフ・フォン・メルンブルク>
レオンハルトをいじめ抜き、右腕を失くすきっかけにもなった因縁の相手だ。
リーフはレオンハルトを死ぬほど憎んでいた。
メルンブルク家は神託の後、英雄に対しての不敬罪として一部の領地と多額の罰則金を支払わなければならなくなった。
更にはそのことで、他の派閥の貴族達に出し抜かれる良い機会を与えてしまい、社交界ではいい笑い草にまでなってしまったのだ。
罰則金を支払う際、レオンハルトに刻み込んだ奴隷陣に関しても解除する様命じられたが、リーフはそれだけは首を縦に振らなかった。
『いつか復讐してやる』
その『いつか』が来た時、奴隷陣は絶好の道具になると思ったからだ。
流石の王も、公爵家という高い身分に加え、奴隷に関する法律まで出されてしまっては強く口を出すこともできず……更には騒ぎが大きくなれば、レオンハルトと直接関わらなければならないことに恐怖し、それ以上言及するのを止めた。
リーフは自身の完璧な人生に影を落としたレオンハルトを、絶対に許しはしない。
だから手始めに、以前と同様にレオンハルトを堂々といじめ始めた。
その様子を見ていた教員や他の生徒たちは、最初は顔を青ざめ遠巻きにしていたが────リーフがレオンハルトに対しどんなにひどい扱いをしても、張本人であるリーフに神罰が下る事はない。
すると次第に、レオンハルトが英雄であることに不信感が芽生え始める。
『あんな恐ろしい姿をした彼は、本当に神の認めた"英雄"なのだろうか?』
そんな周囲の者達の不信感に止めを刺すように、リーフは言った。
「こいつは本当に『英雄レオンハルト』なのか?こんなみすぼらしくて呪われた醜い姿、右腕だって欠損している。更に、その首筋にはメルンブルク家の奴隷陣まであるのに?」
「そもそもその容姿は、こいつが英雄に相応しくないから呪われたのではないか?」
こうしてリーフは、持ち前のカリスマ性と人々の心を掴む話術を遺憾なく発揮し、徐々に周りを味方につけていった。
やがて周囲の人々はリーフの言い分を全て信じる様になり、とうとう生徒達はもちろん教員までも、喜んでそのいじめに加担するようになったが、レオンハルトにとってそんな事はどうでも良い事。
レオンハルトからすれば、今の現状はレガーノの街から学院に場所が移っただけだからだ。
むしろ雨風を防げる寝床と腹を満たす食事にありつける分、だいぶマシだとすら感じるほどであった。
リーフはそんな平然とした様子を見せるレオンハルトが気に入らず、とうとう彼を奴隷のように扱いだしたが、周囲の者たちにとってその光景は当たり前になっていく。
そしてそれが『 普通の日常』になる頃には、すでに学院で過ごすようになってから3ヶ月という月日が過ぎ、一年生としては初になる野外実習が始まった。
野外実習とは、三人一組となり学院の近くに存在する【ポルクの森】で、実践さながらのサバイバルをするというもので、期間は3日間。
もちろん低ランクではあるが、モンスターも多数生息しているため、その相手もしながらの自給自足の生活を送ることになる。
モンスターを倒す実力、チームの協調性、サポート能力、危機に扮したときの行動力、決断力……。
生徒たちは真剣に考えながら自身のチームメイトを決めていったが、もちろんレオンハルトと組みたがる生徒などおらず、彼はいつものようにその輪から外れた隅に身を置いていた。
流石に一人で実習を受けさせるわけにも行かず、担当教員はわざとらしいため息を付きながらブチブチとレオンハルトの文句を呟いた、その時だった。
「よろしければ、私のチームにいれますよ。」
リーフがサッと手を挙げて、その教員に提案を申し出る。
既にリーフは、いつもそばに控える取り巻き二人とチームを組んでいたが、そのありがたい申し出に、教員は渡りに船とばかりに提案を了承した。
彼を待っていたのは、神が選びし英雄としての尊敬の眼差しや崇め讃える感情の数々────……ではなく、呪いに対する強い恐怖や嫌悪、そして異質な存在に対する排他的な感情のみだった。
そんな誰も彼もが遠巻きに彼を避ける、そんな状況の中で一人の人物が前に出る。
<リーフ・フォン・メルンブルク>
レオンハルトをいじめ抜き、右腕を失くすきっかけにもなった因縁の相手だ。
リーフはレオンハルトを死ぬほど憎んでいた。
メルンブルク家は神託の後、英雄に対しての不敬罪として一部の領地と多額の罰則金を支払わなければならなくなった。
更にはそのことで、他の派閥の貴族達に出し抜かれる良い機会を与えてしまい、社交界ではいい笑い草にまでなってしまったのだ。
罰則金を支払う際、レオンハルトに刻み込んだ奴隷陣に関しても解除する様命じられたが、リーフはそれだけは首を縦に振らなかった。
『いつか復讐してやる』
その『いつか』が来た時、奴隷陣は絶好の道具になると思ったからだ。
流石の王も、公爵家という高い身分に加え、奴隷に関する法律まで出されてしまっては強く口を出すこともできず……更には騒ぎが大きくなれば、レオンハルトと直接関わらなければならないことに恐怖し、それ以上言及するのを止めた。
リーフは自身の完璧な人生に影を落としたレオンハルトを、絶対に許しはしない。
だから手始めに、以前と同様にレオンハルトを堂々といじめ始めた。
その様子を見ていた教員や他の生徒たちは、最初は顔を青ざめ遠巻きにしていたが────リーフがレオンハルトに対しどんなにひどい扱いをしても、張本人であるリーフに神罰が下る事はない。
すると次第に、レオンハルトが英雄であることに不信感が芽生え始める。
『あんな恐ろしい姿をした彼は、本当に神の認めた"英雄"なのだろうか?』
そんな周囲の者達の不信感に止めを刺すように、リーフは言った。
「こいつは本当に『英雄レオンハルト』なのか?こんなみすぼらしくて呪われた醜い姿、右腕だって欠損している。更に、その首筋にはメルンブルク家の奴隷陣まであるのに?」
「そもそもその容姿は、こいつが英雄に相応しくないから呪われたのではないか?」
こうしてリーフは、持ち前のカリスマ性と人々の心を掴む話術を遺憾なく発揮し、徐々に周りを味方につけていった。
やがて周囲の人々はリーフの言い分を全て信じる様になり、とうとう生徒達はもちろん教員までも、喜んでそのいじめに加担するようになったが、レオンハルトにとってそんな事はどうでも良い事。
レオンハルトからすれば、今の現状はレガーノの街から学院に場所が移っただけだからだ。
むしろ雨風を防げる寝床と腹を満たす食事にありつける分、だいぶマシだとすら感じるほどであった。
リーフはそんな平然とした様子を見せるレオンハルトが気に入らず、とうとう彼を奴隷のように扱いだしたが、周囲の者たちにとってその光景は当たり前になっていく。
そしてそれが『 普通の日常』になる頃には、すでに学院で過ごすようになってから3ヶ月という月日が過ぎ、一年生としては初になる野外実習が始まった。
野外実習とは、三人一組となり学院の近くに存在する【ポルクの森】で、実践さながらのサバイバルをするというもので、期間は3日間。
もちろん低ランクではあるが、モンスターも多数生息しているため、その相手もしながらの自給自足の生活を送ることになる。
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生徒たちは真剣に考えながら自身のチームメイトを決めていったが、もちろんレオンハルトと組みたがる生徒などおらず、彼はいつものようにその輪から外れた隅に身を置いていた。
流石に一人で実習を受けさせるわけにも行かず、担当教員はわざとらしいため息を付きながらブチブチとレオンハルトの文句を呟いた、その時だった。
「よろしければ、私のチームにいれますよ。」
リーフがサッと手を挙げて、その教員に提案を申し出る。
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