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第四章(メルンブルク家の様子、大樹の過去と結婚式について、リーフ邸襲撃事件)
140 時がたつのは早い
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(リーフ)
「────へっ?」
回る視界と、身体に感じる浮遊感……。
宙に投げ出され、間抜けな声を上げた俺は、そのまま重力に引っ張られて地面に叩きつけられる!────と覚悟したのだが……。
────ポスンッ。
ちょうどその着地地点でスタンバイしていたレオンにより、そのままムギュっと抱きしめられてそれは回避できた。
「お、俺の負け……?」
ボーゼンとする俺に向かって、ドノバンがニヤケ顔をこちらに向けているのが目に入り────俺は、自分の敗北を完全に理解する。
「うわあぁぁぁ────!!!ま、負けた~!結局最後まで一度も勝てなかった!悔しい~!!」
レオンの腕の中で、ジタバタ悔しがっていると、ドノバンがこちらに近づいてきて、俺の頭を軽く叩いてきた。
「まだまだ無様に負ける姿は見せられねぇよな~。
しかし、最後のは正直言うとやばかったぜ。まさか剣を囮にするとは……。
お前のそのトリッキーな攻撃は、お世辞抜きで十分騎士団レベルだ。」
「そ、そうかい?────うむ!ありがとう!」
褒められて悪い気なし!
素直に喜んでいると、ドノバンは頬を人差し指でカリカリと掻く。
「あと……途中で俺の魔法が消えたのは、一体どうやったんだ?結構ヒヤッとしたな、あれ。」
「あーあれはね、攻撃しながらドノバンの武器に火の反対属性、水属性を付与してたんだよ。
ある程度それを付与すれば、火の属性は打ち消されて消えちゃうって原理さ。」
<魔術騎士の資質>(ノーマル固有スキル)
< 魔法付与術 >
あらゆる物質に属性付与をすることが出来る。
その属性の品質は自身の魔力量に比例し、魔力操作が高いほど付与できる物が増える。
(発現条件)
一定回数以上、各属性魔法を使用すること
ある一定以上の魔力、魔力操作を持つこと
「……!そいつはすげぇな!魔力操作が極めて難しい付与術を、戦闘中に何度も付与するとは!本当にお前強くなったなぁ……。
────よしっ文句なしの合格だ!俺がもう教えられる事はねぇ。」
ドノバンは俺の頭を、ワシャワシャとかき回す。
その扱いに喜びつつも、少~しだけ複雑に気持ちが湧いた。
俺、ドノバンより二倍くらい歳が上なんだけどなぁ……。
こうして子供扱いは微妙だが、なんにせよ褒められた事は嬉しいので、胸を張ってみせると、ドノバンは突然頭から手を外した。
「?」
いつもはもっと執拗に撫で回してくるのに~。
不思議に思って視線を上げれば、いつものからかい混じりではない真剣な顔があった。
「────これからお前達は沢山の事を経験するだろう。良いことも、悪いこともな。
俺はその入り口まで案内しただけだ。あとは自分なりの生き方を、この広い世界の中見つけていけ。
『強さ』は、それを見つけるための武器のひとつなんだからよ。」
「 ……うん。分かったよ。ドノバン、今まで本当にありがとうございました!」
レオンの腕の中からおろして貰って、俺は深々と頭を下げる。
ドノバンがいなければこんなに強くなれなかった。
すっごく厳しかったし、ずっとエッチなことばっかり言ってきて呆れてしまった事もあったけど、ドノバンは間違いなく最高の先生だった。
これでお別れだと思うと凄く寂しい!
ジーンと涙を頑張って堪えていると、ぼんやり立ち尽くしているレオンを見てハッ!とし、自身の耳につけていた仮想幻石をレオンへ差し出した。
「待たせてごめんね。さぁ次はレオンの番だよ~。仮想幻石を耳につけて────……。」
「はいっ!!!レオン合格!卒業おめでとう!!」
俺の言葉に被せて、ドノバンが早口で言い放つ。
そのあまりにも危機迫るような大声に、驚いて手を止めてしまった。
「えっ?レオンまだ戦ってないよ?もう合格なの??」
「あぁ、合格、合格、百点満点で合格。レオンは、推薦卒業枠で合格だから問題なし!!」
推薦入学なら聞いたことあるけど、推薦卒業は初めて聞いた……。
大きなハテナを頭上に浮かべながら、とりあえず頷いて差し出していた仮想幻石を引っ込める。
まぁ、二人はちょくちょく戯れあっていたから、既にお互いの実力は熟知していると、そんな感じなんだろう。
レオンは下ネタ駄目の純情な男の子。
更に、この間判明した『おじさんが好き』というのも相まって、最後の最後までドノバンとの戯れ合いが激しかった。
ドノバンが「リーフ~街に最近スゲェ~ボインボインの良い女が越してきたらしいぜ!一緒に見に行くか?」と言っては、レオンに斬りかかられ……。
「やっぱり女はプリンプリンのお尻は欠かせねぇよな~リーフはどこ推しだ? 」
そう言っては、レオンに魔法を撃たれる。
レオンはドノバンがエッチな事を言う度に、『その穢れた思考に天誅を!』と言わんばかりに、ドノバンを物理的に黙らせに行った。
そして俺は毎回それを、黙って見守っている。
二人の動きはとても良い勉強になる────と言うのは建前で、俺はドノバンの意見にほぼ9割方同意しちゃってるから、下手に口を出すと俺までレオンに殺されるからだ。
そりゃ~俺とてとっくに成人を越えている大人の男!
プリンプリンのおっぱいやお尻が目の前にあったら、うひゃーってなる!
前世だってそれを眺める為だけに、お小遣い全部片思い中のみち子さんがいるパン屋に注ぎ込んでたし、ふかふかのパンをみち子さんのむっちりおっぱいだと思ってドキドキしながら食べてたし……。
我ながらちょっと気持ち悪いけど!
ハハッ!と笑った後、ちょっとだけ凹んだ。
確かに男は、プリンプリンボディには勝てない弱い生き物。
でも俺はレオンがそれを理解できる年頃になるまで、決してドノバンみたいな過ちはしない。
エロジジィって言われない様に気をつける!
レオンには悪い影響は与えない!
心の中で誓いを立てていると、ドノバンが突然思い出したかの様に言った。
「そういや、来月にゃ~お前らも中学院生か。はぇ~な。」
「────へっ?」
回る視界と、身体に感じる浮遊感……。
宙に投げ出され、間抜けな声を上げた俺は、そのまま重力に引っ張られて地面に叩きつけられる!────と覚悟したのだが……。
────ポスンッ。
ちょうどその着地地点でスタンバイしていたレオンにより、そのままムギュっと抱きしめられてそれは回避できた。
「お、俺の負け……?」
ボーゼンとする俺に向かって、ドノバンがニヤケ顔をこちらに向けているのが目に入り────俺は、自分の敗北を完全に理解する。
「うわあぁぁぁ────!!!ま、負けた~!結局最後まで一度も勝てなかった!悔しい~!!」
レオンの腕の中で、ジタバタ悔しがっていると、ドノバンがこちらに近づいてきて、俺の頭を軽く叩いてきた。
「まだまだ無様に負ける姿は見せられねぇよな~。
しかし、最後のは正直言うとやばかったぜ。まさか剣を囮にするとは……。
お前のそのトリッキーな攻撃は、お世辞抜きで十分騎士団レベルだ。」
「そ、そうかい?────うむ!ありがとう!」
褒められて悪い気なし!
素直に喜んでいると、ドノバンは頬を人差し指でカリカリと掻く。
「あと……途中で俺の魔法が消えたのは、一体どうやったんだ?結構ヒヤッとしたな、あれ。」
「あーあれはね、攻撃しながらドノバンの武器に火の反対属性、水属性を付与してたんだよ。
ある程度それを付与すれば、火の属性は打ち消されて消えちゃうって原理さ。」
<魔術騎士の資質>(ノーマル固有スキル)
< 魔法付与術 >
あらゆる物質に属性付与をすることが出来る。
その属性の品質は自身の魔力量に比例し、魔力操作が高いほど付与できる物が増える。
(発現条件)
一定回数以上、各属性魔法を使用すること
ある一定以上の魔力、魔力操作を持つこと
「……!そいつはすげぇな!魔力操作が極めて難しい付与術を、戦闘中に何度も付与するとは!本当にお前強くなったなぁ……。
────よしっ文句なしの合格だ!俺がもう教えられる事はねぇ。」
ドノバンは俺の頭を、ワシャワシャとかき回す。
その扱いに喜びつつも、少~しだけ複雑に気持ちが湧いた。
俺、ドノバンより二倍くらい歳が上なんだけどなぁ……。
こうして子供扱いは微妙だが、なんにせよ褒められた事は嬉しいので、胸を張ってみせると、ドノバンは突然頭から手を外した。
「?」
いつもはもっと執拗に撫で回してくるのに~。
不思議に思って視線を上げれば、いつものからかい混じりではない真剣な顔があった。
「────これからお前達は沢山の事を経験するだろう。良いことも、悪いこともな。
俺はその入り口まで案内しただけだ。あとは自分なりの生き方を、この広い世界の中見つけていけ。
『強さ』は、それを見つけるための武器のひとつなんだからよ。」
「 ……うん。分かったよ。ドノバン、今まで本当にありがとうございました!」
レオンの腕の中からおろして貰って、俺は深々と頭を下げる。
ドノバンがいなければこんなに強くなれなかった。
すっごく厳しかったし、ずっとエッチなことばっかり言ってきて呆れてしまった事もあったけど、ドノバンは間違いなく最高の先生だった。
これでお別れだと思うと凄く寂しい!
ジーンと涙を頑張って堪えていると、ぼんやり立ち尽くしているレオンを見てハッ!とし、自身の耳につけていた仮想幻石をレオンへ差し出した。
「待たせてごめんね。さぁ次はレオンの番だよ~。仮想幻石を耳につけて────……。」
「はいっ!!!レオン合格!卒業おめでとう!!」
俺の言葉に被せて、ドノバンが早口で言い放つ。
そのあまりにも危機迫るような大声に、驚いて手を止めてしまった。
「えっ?レオンまだ戦ってないよ?もう合格なの??」
「あぁ、合格、合格、百点満点で合格。レオンは、推薦卒業枠で合格だから問題なし!!」
推薦入学なら聞いたことあるけど、推薦卒業は初めて聞いた……。
大きなハテナを頭上に浮かべながら、とりあえず頷いて差し出していた仮想幻石を引っ込める。
まぁ、二人はちょくちょく戯れあっていたから、既にお互いの実力は熟知していると、そんな感じなんだろう。
レオンは下ネタ駄目の純情な男の子。
更に、この間判明した『おじさんが好き』というのも相まって、最後の最後までドノバンとの戯れ合いが激しかった。
ドノバンが「リーフ~街に最近スゲェ~ボインボインの良い女が越してきたらしいぜ!一緒に見に行くか?」と言っては、レオンに斬りかかられ……。
「やっぱり女はプリンプリンのお尻は欠かせねぇよな~リーフはどこ推しだ? 」
そう言っては、レオンに魔法を撃たれる。
レオンはドノバンがエッチな事を言う度に、『その穢れた思考に天誅を!』と言わんばかりに、ドノバンを物理的に黙らせに行った。
そして俺は毎回それを、黙って見守っている。
二人の動きはとても良い勉強になる────と言うのは建前で、俺はドノバンの意見にほぼ9割方同意しちゃってるから、下手に口を出すと俺までレオンに殺されるからだ。
そりゃ~俺とてとっくに成人を越えている大人の男!
プリンプリンのおっぱいやお尻が目の前にあったら、うひゃーってなる!
前世だってそれを眺める為だけに、お小遣い全部片思い中のみち子さんがいるパン屋に注ぎ込んでたし、ふかふかのパンをみち子さんのむっちりおっぱいだと思ってドキドキしながら食べてたし……。
我ながらちょっと気持ち悪いけど!
ハハッ!と笑った後、ちょっとだけ凹んだ。
確かに男は、プリンプリンボディには勝てない弱い生き物。
でも俺はレオンがそれを理解できる年頃になるまで、決してドノバンみたいな過ちはしない。
エロジジィって言われない様に気をつける!
レオンには悪い影響は与えない!
心の中で誓いを立てていると、ドノバンが突然思い出したかの様に言った。
「そういや、来月にゃ~お前らも中学院生か。はぇ~な。」
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