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第六章(ライトノア学院試験編、ソフィアとアゼリア、レイドとメル、リリアとサイモンとの出会い)
233 命名
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(リーフ)
突然馬車の横に移動してきた俺たちに気づき、モルトとニールは窓から顔を覗かせる。
「どうされました?」
モルトがそう尋ねてきたので、俺は斯々然々とポッポ鳥くんの名前について悩んでいる旨を伝えた。
「────って事で、なんかいい名前を二人は思いつくかな?俺とレオンじゃちょっと思いつかなくて……。」
そこで後ろからガガ──ン!!とショックを受けているレオンの気配がしたが、現実は無情……俺もレオンもセンスなし。
それを認めなければ前には進めない!と心を鬼にして、二人の返事を待つ。
二人はうう~ん……と考え込んだ後、ピンッときた様子のニールが、はいっ!!と元気よく手を上げた。
「<唐揚げ>はどうっすか?!皆大好き!俺も大好きの唐揚げからとりました。」
俺も大好き~!いいんじゃない?!<唐揚げ>!
「じゃあそれで~……。」と返事をしようとした瞬間、モルトがスパンっ!!とニールの頭を思い切り叩いた。
「お前っ!!なんて名前をつけようとしているんだ!!仮にもリーフ様の専属乗鳥に向かって!!!
お前の名前はニールではなく、今日から<人間フライ>だと言われたらどうだ!?いやだろう?
そんな名前をつけるなんて最低だ!!恥をしれ!!この無礼千万のミニブタがっ!!!
────ねっ!!リーフ様!!」
そのあまりの剣幕に、その名前にしようとしていたなど口が裂けても言えず、「う、うん……。」と返事を返した。
するとその直後、頭を叩かれたニールは頭を擦りながらプンプン怒って言い返す。
「何すんすかこのスケコマシ!!じゃあお前はどうなんすか!いい名前思いついたんすか!?」
「当たり前だ。俺はお前のような低脳ブタとは違う。」
モルトは怒れるニールを鼻で笑った後、ポッポ鳥君へ視線を向けた。
「なんといってもリーフ様の専属乗鳥……それはそれは素晴らしい名前でなくてはならない!
俺が考えた名前はこれです。
《アーケイド・ゲシュタール・ダイアン・マクベリス》
いずれもアルバードの歴史上偉大な学者であった方々の名前ですが、いかがでしょうか?リーフ様。」
「…………。」
────長い……。
俺はニッコリ笑いながら、そのまま一瞬沈黙してしまった。
そろそろ痴呆症の入り口が見える記憶力では、一度たりともその名前は言えない。
しかしせっかくモルトが頑張ってつけてくれた名前を無下にするわけには!と頭をひねり、ピンッと名案を思いついた。
「じゃあ、頭文字をとって<あげ玉>はどうかな?」
これなら呼びやすいし、うどんに入っている揚げ玉を彷彿とさせる容姿だし絶対忘れない。
その提案に「良いですね!」とモルトは満足そうに頷き、ニールは「塩で食べても美味いっすよね~。」と口をモゴモゴさせている。
レオンの方を振り返れば、やや不服そうだがコクリと頷いてくれたため、俺は走っているポッポ鳥くんに向かって言った。
「ポッポ鳥くん、君の名前なんだけど、<あげ玉>でどうだろうか。
嫌だったら他の候補を考えるけど……。」
ポッポ鳥くんは、いいよー!と言うように「クピっ!」と鳴いた、次の瞬間────……。
「……クポッ??────っ!?クポオオオォォォ────!!!!」
突然大きな叫び声を上げたと思ったら、同時にドンッ!!と何かが爆発したような音と共に、体から物凄い量の魔力が溢れ出す。
何だ何だ?!
驚いた俺は、即座にポッポ鳥くんにスキル<鑑定(改)>を発動させると、その内容にギョッと目を見開いた。
名前<該当なし>→<あげ玉>に変わってたのは、まぁ名前を気に入ってくれたみたいで良かった良かったというだけの話だが、問題はその後に続くモンスタースキルの欄だ。
<ハッピー・バースデイ> 特殊スキル
現在持っている全てのステータスが大きく跳ね上がり、成長率も大幅にUPする。
また<共通魔素進化>能力を得るため、感情ゲージの変化により様々な進化をする様になる。
(発現条件)
群れの仲間認定した者から『個』を確立するものを贈ってもらうこと
群れに加入してから一定以上の感情ゲージ値に達していること
(群れ認定:レオン、リーフ)
「え……えええええ────!!!?」
ス、スキルがまた増えている!!
俺は汗をダラダラと掻きながら、ステータスボードを食い入るように見つめた。
そもそもスキルはこんな短時間でポンポン発現するものではなく、何年単位で習得するもの────のはずなのだが、なぜこんなあっさり???
ハテナを大量に飛ばしながら、昨日今日と発現したスキルを改めて確認すると、<発現条件>の欄を見てフッと気づく。
もしかして、この特殊スキルって、同種間では厳しい条件じゃない?
マジマジとその条件の欄を睨む様に見つめ、だから今まで発現しなかったのではないかと予想した。
昨日のスキル<仲間との絆>の発現条件である────群れの仲間認定した者から贈り物を貰い、それを身につける事、そして今回発現したスキル<ハッピー・バースデイ>の────群れの仲間認定した者から『個』を確立するものを贈ってもらう事、これはそもそも、同種間では存在しない行動のような気がする。
つまり異種族……しかも、ある程度知能を持った生物との接触をしなければ発現しないスキルなのでは?と思った。
「────ってことは……異文化コミュニケーションをすると強くなれるってこと?」
その事について、あーだこーだと考えていたのだか……。
────パシュッ!!!
突然大きな轟音が空一面に響き渡り、その思考は一旦中断させられた。
「な、なんだ??」
音の発生源と思われる進行方向、約3Kmは離れていそうなところへ直ぐに視線を向けると、そこから一筋の赤い煙が空に向かって伸びていったのを確認し、はっ!とする。
誰かが【緊急伝煙】を上げたんだ!!
< 緊急伝煙 >
モンスターの群れや高ランクモンスターの出現、およびあらゆる緊急性の高い状況を知らせるため打ち上げられる魔道具。
赤い煙を空に柱上に打ち上げその場所を知らせる。
突然馬車の横に移動してきた俺たちに気づき、モルトとニールは窓から顔を覗かせる。
「どうされました?」
モルトがそう尋ねてきたので、俺は斯々然々とポッポ鳥くんの名前について悩んでいる旨を伝えた。
「────って事で、なんかいい名前を二人は思いつくかな?俺とレオンじゃちょっと思いつかなくて……。」
そこで後ろからガガ──ン!!とショックを受けているレオンの気配がしたが、現実は無情……俺もレオンもセンスなし。
それを認めなければ前には進めない!と心を鬼にして、二人の返事を待つ。
二人はうう~ん……と考え込んだ後、ピンッときた様子のニールが、はいっ!!と元気よく手を上げた。
「<唐揚げ>はどうっすか?!皆大好き!俺も大好きの唐揚げからとりました。」
俺も大好き~!いいんじゃない?!<唐揚げ>!
「じゃあそれで~……。」と返事をしようとした瞬間、モルトがスパンっ!!とニールの頭を思い切り叩いた。
「お前っ!!なんて名前をつけようとしているんだ!!仮にもリーフ様の専属乗鳥に向かって!!!
お前の名前はニールではなく、今日から<人間フライ>だと言われたらどうだ!?いやだろう?
そんな名前をつけるなんて最低だ!!恥をしれ!!この無礼千万のミニブタがっ!!!
────ねっ!!リーフ様!!」
そのあまりの剣幕に、その名前にしようとしていたなど口が裂けても言えず、「う、うん……。」と返事を返した。
するとその直後、頭を叩かれたニールは頭を擦りながらプンプン怒って言い返す。
「何すんすかこのスケコマシ!!じゃあお前はどうなんすか!いい名前思いついたんすか!?」
「当たり前だ。俺はお前のような低脳ブタとは違う。」
モルトは怒れるニールを鼻で笑った後、ポッポ鳥君へ視線を向けた。
「なんといってもリーフ様の専属乗鳥……それはそれは素晴らしい名前でなくてはならない!
俺が考えた名前はこれです。
《アーケイド・ゲシュタール・ダイアン・マクベリス》
いずれもアルバードの歴史上偉大な学者であった方々の名前ですが、いかがでしょうか?リーフ様。」
「…………。」
────長い……。
俺はニッコリ笑いながら、そのまま一瞬沈黙してしまった。
そろそろ痴呆症の入り口が見える記憶力では、一度たりともその名前は言えない。
しかしせっかくモルトが頑張ってつけてくれた名前を無下にするわけには!と頭をひねり、ピンッと名案を思いついた。
「じゃあ、頭文字をとって<あげ玉>はどうかな?」
これなら呼びやすいし、うどんに入っている揚げ玉を彷彿とさせる容姿だし絶対忘れない。
その提案に「良いですね!」とモルトは満足そうに頷き、ニールは「塩で食べても美味いっすよね~。」と口をモゴモゴさせている。
レオンの方を振り返れば、やや不服そうだがコクリと頷いてくれたため、俺は走っているポッポ鳥くんに向かって言った。
「ポッポ鳥くん、君の名前なんだけど、<あげ玉>でどうだろうか。
嫌だったら他の候補を考えるけど……。」
ポッポ鳥くんは、いいよー!と言うように「クピっ!」と鳴いた、次の瞬間────……。
「……クポッ??────っ!?クポオオオォォォ────!!!!」
突然大きな叫び声を上げたと思ったら、同時にドンッ!!と何かが爆発したような音と共に、体から物凄い量の魔力が溢れ出す。
何だ何だ?!
驚いた俺は、即座にポッポ鳥くんにスキル<鑑定(改)>を発動させると、その内容にギョッと目を見開いた。
名前<該当なし>→<あげ玉>に変わってたのは、まぁ名前を気に入ってくれたみたいで良かった良かったというだけの話だが、問題はその後に続くモンスタースキルの欄だ。
<ハッピー・バースデイ> 特殊スキル
現在持っている全てのステータスが大きく跳ね上がり、成長率も大幅にUPする。
また<共通魔素進化>能力を得るため、感情ゲージの変化により様々な進化をする様になる。
(発現条件)
群れの仲間認定した者から『個』を確立するものを贈ってもらうこと
群れに加入してから一定以上の感情ゲージ値に達していること
(群れ認定:レオン、リーフ)
「え……えええええ────!!!?」
ス、スキルがまた増えている!!
俺は汗をダラダラと掻きながら、ステータスボードを食い入るように見つめた。
そもそもスキルはこんな短時間でポンポン発現するものではなく、何年単位で習得するもの────のはずなのだが、なぜこんなあっさり???
ハテナを大量に飛ばしながら、昨日今日と発現したスキルを改めて確認すると、<発現条件>の欄を見てフッと気づく。
もしかして、この特殊スキルって、同種間では厳しい条件じゃない?
マジマジとその条件の欄を睨む様に見つめ、だから今まで発現しなかったのではないかと予想した。
昨日のスキル<仲間との絆>の発現条件である────群れの仲間認定した者から贈り物を貰い、それを身につける事、そして今回発現したスキル<ハッピー・バースデイ>の────群れの仲間認定した者から『個』を確立するものを贈ってもらう事、これはそもそも、同種間では存在しない行動のような気がする。
つまり異種族……しかも、ある程度知能を持った生物との接触をしなければ発現しないスキルなのでは?と思った。
「────ってことは……異文化コミュニケーションをすると強くなれるってこと?」
その事について、あーだこーだと考えていたのだか……。
────パシュッ!!!
突然大きな轟音が空一面に響き渡り、その思考は一旦中断させられた。
「な、なんだ??」
音の発生源と思われる進行方向、約3Kmは離れていそうなところへ直ぐに視線を向けると、そこから一筋の赤い煙が空に向かって伸びていったのを確認し、はっ!とする。
誰かが【緊急伝煙】を上げたんだ!!
< 緊急伝煙 >
モンスターの群れや高ランクモンスターの出現、およびあらゆる緊急性の高い状況を知らせるため打ち上げられる魔道具。
赤い煙を空に柱上に打ち上げその場所を知らせる。
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