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第十一章
442 概ねハッピー
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( リーフ )
レオンが部活見学に行きたいって!
確かにそう言った!楽しみって今!
感無量と言わんばかりに震えていると、レオンがもう一度静かに「 ……入るんですか……? 」と尋ねてくるので、俺はうつ伏せのままそれに応えた。
「 全部入らなくていいんだよ~。 魅力的だと思ったら入ろう! 」
そう告げれば、気合が入ったのかブワッと強大な魔力まで垂れ流してくる。
その様子が嬉しくて嬉しくて、満面の笑みを浮かべながらウキウキレオンの様子を穏やかに見つめた。
レオンは俺と対極にいて、凄く遠い遠いところにいる。
同じ場所にいる人や共感してくれる人ならレオンの幸せを理解してその通りにしてくれるのかもしれないが……俺はどんなに手を伸ばしてもそこへは届かない。
端が見えない程物凄く広い世界にいるのに、俺っていう人間は何処にも行けないんだ。
自分という人間を改めて考えて、思わず苦笑いをしてしまう。
これでももう70歳を越えた還暦ジジイ。
自分の生き方や駄目な所は、嫌というほど知っているつもり。
俺は自分の物差しでしか幸せを理解できない、凄く自分勝手な男だ。
だから最終的に ” これが幸せか? ” という答えより、現在 ” レオンが今部活に入りたいと思ってウキウキしてる。 ” という事実を考えて、嬉しい気持ちで一杯になっている。
とりあえず俺もレオンも今は嬉しい。
それを素直に喜ぼう。
そう俺はまた自分の ” 幸せ ” に基づいて喜んだ。
その ” 幸せ ” が広い広い全てを飲み込む程の大きな────……を作って──……て────…………。
………………。…………。
チリっ……。
一瞬何か沢山のモノが見えた様な気がしたが、喜びという感情によって、直ぐにそれは隠されてしまった。
そしてそのまま、気合満々のレオンがいる現実に意識を戻す。
俺もどんな部活があるのか見るも楽しみ~!
レオンに釣られてウキウキしながら、俺はムクッと起き上がった。
「 よーし!いいの探して入っちゃおう!
そしてそこの人たちと仲良しになろう! 」
そう言いながらレオンの方を向けば、鼻の先にペトリと付くのはレオンの長~い足。
いつの間に……と思いながら上を見上げると、感情の読めない無表情なレオンの顔がジッ……と俺を見下ろしていた。
「 ……ここに勝るモノなどありはしないと思いますけどね。
しかし────思ってもないような誘惑をしかけ、中へ無理やり入れようとするかもしれませんから……決して気は抜きませんよ、俺は。
一度中に入れば結婚を承諾してくれたと捉える図々しい輩もいるでしょうし……。 」
いや、流石に『 部活に入る = 結婚と同じくらいの強制力がある 』と考える人はいないんじゃ……?
そう考えたが、俺は即座にそれに対し首を振った。
世界は広い。
そんな考えを持つ人も世の中には多分いる。絶対いる。
よってそれを頭ごなしに否定するのは良くない。
「 その通りだ! 慎重にいこう! 」
しっかり反省し、そうレオンに伝えると、レオンは口元だけでニヤリと笑う。
「 はい、気をつけて下さいね。 」
そう答えながら、レオンは俺をグッと持ち上げ立たせると、汚れを払うためか肩、腕、腰……と順番にゆっくりと撫でてきた。
「 俺が常に一番で、そして全ては俺のモノになりましたから。
…………何一つ譲る気も負ける気もありませんので安心して見学を楽しんで下さい。
────どうせ無駄になりますけど。 」
おおおおお???!!!
レオンが宣戦布告した??!
堂々と挑発行為をされた俺はびっくり仰天で、目と口を限界まで見開く。
” 俺が一番だからどの部活に入ろうとも、勝利も皆からの羨望の目も全て俺のモノだ!
リーフには負けないしぃ~何も譲ってあげないよ!
そんなでも良いならせいぜい見学楽しめばぁ?
どうせ無駄になるのにご苦労様~! ”
ちょっと配役ミス感が凄いが、コレは王道少年漫画とかでよく見る「 俺が一番、負けないぞ! 」的なやつ??
いつもは黒子もびっくりなほど表舞台に出てこないレオンが……突如主人公ポジに!?
それに感動しつつも、” なら俺もライバルポジを完璧に演じて見せよう! ” と決意した。
「 くっくっく!!自惚れるでない!レオン少年よ!
全てを手にするには、まだまだ全然足りないね!
レオンは何も手にいれてなどいない!
今後は精々頑張る事だ。分かったかな~? 」
────という反撃発言が…………どうやらクリティカルヒットしてしまったらしい。
レオンは凄い勢いでパターンと横に倒れ、まるで手羽先みたいなポーズをとったままプルプル震え出した。
「 そ……そんな……っ!! 」
「 くれるって……!全部……俺の…… 」
そしてその後に続くのは大音量の独り言達。
ちょっと言い返したらこの凹み様……。
やっぱりね~と俺はこっそりため息をつく。
レオンは繊細だし大人しいから、元々争い事とか向かないと思うんだよ……。
闘争心とか攻撃性ないからね、基本は。
「 やっぱり入るなら文化系の部活かな……。 」
俺は倒れてしまったレオンの身体を、労るように撫で撫でして落ち着かせる。
そしてそろそろ学院に行く時間が迫っていたため、戻ってくる気配がないレオンをヨイショッと肩に担ぎ上げ、そのまま学院へ向かった。
レオンが部活見学に行きたいって!
確かにそう言った!楽しみって今!
感無量と言わんばかりに震えていると、レオンがもう一度静かに「 ……入るんですか……? 」と尋ねてくるので、俺はうつ伏せのままそれに応えた。
「 全部入らなくていいんだよ~。 魅力的だと思ったら入ろう! 」
そう告げれば、気合が入ったのかブワッと強大な魔力まで垂れ流してくる。
その様子が嬉しくて嬉しくて、満面の笑みを浮かべながらウキウキレオンの様子を穏やかに見つめた。
レオンは俺と対極にいて、凄く遠い遠いところにいる。
同じ場所にいる人や共感してくれる人ならレオンの幸せを理解してその通りにしてくれるのかもしれないが……俺はどんなに手を伸ばしてもそこへは届かない。
端が見えない程物凄く広い世界にいるのに、俺っていう人間は何処にも行けないんだ。
自分という人間を改めて考えて、思わず苦笑いをしてしまう。
これでももう70歳を越えた還暦ジジイ。
自分の生き方や駄目な所は、嫌というほど知っているつもり。
俺は自分の物差しでしか幸せを理解できない、凄く自分勝手な男だ。
だから最終的に ” これが幸せか? ” という答えより、現在 ” レオンが今部活に入りたいと思ってウキウキしてる。 ” という事実を考えて、嬉しい気持ちで一杯になっている。
とりあえず俺もレオンも今は嬉しい。
それを素直に喜ぼう。
そう俺はまた自分の ” 幸せ ” に基づいて喜んだ。
その ” 幸せ ” が広い広い全てを飲み込む程の大きな────……を作って──……て────…………。
………………。…………。
チリっ……。
一瞬何か沢山のモノが見えた様な気がしたが、喜びという感情によって、直ぐにそれは隠されてしまった。
そしてそのまま、気合満々のレオンがいる現実に意識を戻す。
俺もどんな部活があるのか見るも楽しみ~!
レオンに釣られてウキウキしながら、俺はムクッと起き上がった。
「 よーし!いいの探して入っちゃおう!
そしてそこの人たちと仲良しになろう! 」
そう言いながらレオンの方を向けば、鼻の先にペトリと付くのはレオンの長~い足。
いつの間に……と思いながら上を見上げると、感情の読めない無表情なレオンの顔がジッ……と俺を見下ろしていた。
「 ……ここに勝るモノなどありはしないと思いますけどね。
しかし────思ってもないような誘惑をしかけ、中へ無理やり入れようとするかもしれませんから……決して気は抜きませんよ、俺は。
一度中に入れば結婚を承諾してくれたと捉える図々しい輩もいるでしょうし……。 」
いや、流石に『 部活に入る = 結婚と同じくらいの強制力がある 』と考える人はいないんじゃ……?
そう考えたが、俺は即座にそれに対し首を振った。
世界は広い。
そんな考えを持つ人も世の中には多分いる。絶対いる。
よってそれを頭ごなしに否定するのは良くない。
「 その通りだ! 慎重にいこう! 」
しっかり反省し、そうレオンに伝えると、レオンは口元だけでニヤリと笑う。
「 はい、気をつけて下さいね。 」
そう答えながら、レオンは俺をグッと持ち上げ立たせると、汚れを払うためか肩、腕、腰……と順番にゆっくりと撫でてきた。
「 俺が常に一番で、そして全ては俺のモノになりましたから。
…………何一つ譲る気も負ける気もありませんので安心して見学を楽しんで下さい。
────どうせ無駄になりますけど。 」
おおおおお???!!!
レオンが宣戦布告した??!
堂々と挑発行為をされた俺はびっくり仰天で、目と口を限界まで見開く。
” 俺が一番だからどの部活に入ろうとも、勝利も皆からの羨望の目も全て俺のモノだ!
リーフには負けないしぃ~何も譲ってあげないよ!
そんなでも良いならせいぜい見学楽しめばぁ?
どうせ無駄になるのにご苦労様~! ”
ちょっと配役ミス感が凄いが、コレは王道少年漫画とかでよく見る「 俺が一番、負けないぞ! 」的なやつ??
いつもは黒子もびっくりなほど表舞台に出てこないレオンが……突如主人公ポジに!?
それに感動しつつも、” なら俺もライバルポジを完璧に演じて見せよう! ” と決意した。
「 くっくっく!!自惚れるでない!レオン少年よ!
全てを手にするには、まだまだ全然足りないね!
レオンは何も手にいれてなどいない!
今後は精々頑張る事だ。分かったかな~? 」
────という反撃発言が…………どうやらクリティカルヒットしてしまったらしい。
レオンは凄い勢いでパターンと横に倒れ、まるで手羽先みたいなポーズをとったままプルプル震え出した。
「 そ……そんな……っ!! 」
「 くれるって……!全部……俺の…… 」
そしてその後に続くのは大音量の独り言達。
ちょっと言い返したらこの凹み様……。
やっぱりね~と俺はこっそりため息をつく。
レオンは繊細だし大人しいから、元々争い事とか向かないと思うんだよ……。
闘争心とか攻撃性ないからね、基本は。
「 やっぱり入るなら文化系の部活かな……。 」
俺は倒れてしまったレオンの身体を、労るように撫で撫でして落ち着かせる。
そしてそろそろ学院に行く時間が迫っていたため、戻ってくる気配がないレオンをヨイショッと肩に担ぎ上げ、そのまま学院へ向かった。
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