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第十一章
453 どんどん深まる
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( リーフ )
「 確かに全員が権力を手放す選択をするなんてありえない……。
アルバード王国に< 王族 >や< 貴族 >などの身分制度が出来たのは、今から約2500年前……。
つまり『 ゼロの歴史 』から約500年間は王政や身分制度の様なものがなかったことから、当然『 ゼロの歴史 』の期間もそれがないと思われていたけど、レイティア王国同様にあった可能性も……?
────でもそうなら余計に謎が……。 」
深く考え始めたソフィアちゃんを尻目に " なんかレオンの、チョコンと丸まったシルエットがパックのまま落として隅っこに寄っちゃったささみ肉に似てる~! " と思いつき、口元がムズムズ。
伸ばしてから焼く!
そのむっちり丸まったささみ肉を、丁寧に伸ばして焼いた日の事を思い出して吹き出す。
すると、レイドが急に、あっ!と何かを思い出したらしく突然話し始めた。
「 ウチの故郷の国< ジェンス王国 >とドワーフの国< ガンドレイド王国 >に爵位ってやつが出来たのは────……確か< ドロティア帝国 >が他国への侵略行為を始めた頃だから1500年前くらいからだっけな?
とりあえず人族よりはだいぶ遅れてできただろう?
しかも未だにこの国みてぇに、しっかりとしたザ・貴族!的な明確な法律はねぇから、なんちゃって貴族感がすげぇあるし、名前も平民と変わらず貴族でも1つ名のままなんだ。 」
「 そうそう、ジェンス王国って貴族でも平民でも王様でもファーストネームしかないもんね~。
しかも行動が全員野蛮だから、貴族も平民もぜ~んぜん区別できないしぃ~。
まぁ、でも強いヤツに身分をそのまま与えただけだから仕方ないか。
王様も年に一回開かれる大会で決めちゃうくらいだしぃ~動物さん達に品格とか高貴さとか求めても無駄かぁ~。 」
「 ……長耳族も知力が高い順に評価される……。
全員嫌味と陰湿さは変わらないめんどくさい奴ら……。 」
嫌味ったらしく攻撃を繰り出すサイモンに、メルちゃんは、やれやれとため息をつきながらカウンターパンチを炸裂させる。
その後、二人は無言で睨み合い、おでこをくっつけ合ってグイグイと押し合いのミニ相撲みたいな事をし始めた。
そうそう、結局は獣人もエルフの国も実力主義国だから、評価の仕方は第三者的観点からみれば同じ様なもん。
” 力 ” で評価するか ” 知力 ” で評価するかの違いしかない。
そっくりなのに何であんなに仲が悪いんだろう……???
グイグイ押し合って、揃って荒い息をしている2人を見て、思わず苦笑いしてしまった。
レイドはメルちゃんに、" 良くやった! " と言わんばかりに、グッと親指を立ててから続きを話しだす。
「 まぁ、爵位が出来た始まりってのも、当時の王様が、 ” 貴族!?何かめちゃくちゃ面白そ~!俺達も作ろうぜ! ” ……って言ったのが始まりだしな。
ちなみに王様が変われば法律も変わるんだ。
現王は人族大好き、楽しいこと大好きだから、このまま爵位は持続させるって宣言しているし、今までの王様達も " 楽しそうだから~ " って言ってそのまま残してきたみたいだな。 」
「 ……獣人族は基本的に ” 面白そうだからとりあえず残しとく ” って考え方が普通ですものね。
だからもし爵位があったのなら、よほどのことがない限りそのまま変えずに残していると思うわ。 」
レイドは、ふぅ……と息を吐き出しながらそう言ったリリアちゃんに、多少ムッとした様だが、言っている事は合っているみたいで、特に反論せずに話を続けた。
「 まぁ、そう言う事で、ジェンス王国でも『 ゼロの歴史 』の期間は、爵位っていう身分分けはなかったって考えられているんだが────俺の家の近くに住んでいるじいさんが妙な物をもってたんだよな~。 」
「「 妙な物?? 」」
レイドの話でモルトとニールが、はて?と顔を傾ける。
更に興味津々~と言わんばかりに自分に視線が集まっているのを感じ、レイドはフフ~ンと得意げに胸を張って答えた。
「 かなり昔の短剣でさ!
たまたまモンスターになぎ倒された巨木の中に、取り込まれる形でめり込んでいたんだってよ。
────で、鞘から引き抜いてみたら、結構良い切れ味だったから包丁として使ってたらしいんだが……そこに掘られていた名前が3つあったからおかしいなと思って覚えてたらしいんだ。
ほら、ちょうど< リーフ・フォン・メルンブルク >みたいに。
────なっ?変だろう? 」
獣人の国では全員ファーストネームのみのはずなのに、確かにそれは妙な話だ。
犬の様に俺のお腹の匂いを嗅いでるレオンをこちょこちょ擽りながら、モルトとニールに続き、首を傾げる。
しかしアゼリアちゃんはレイドの話を鼻で笑って、全否定した。
「 そんなもの何処ぞやの人族がジェンス王国で落として、そのご老人が拾っただけであろう。
たいして珍しくも……。 」
「 いや?その時ドワーフ族の客人が来ていたからついでに見て貰ったら、確実に2000年より前の物だっていってたぜ。
しかも木に取り込まれていた事を考えると、もしかして3000年より前のものかもしれないとも言ってた。
どっちにしろ、獣人が初めて人族と出会ったのはドロティア帝国の侵略時だから1500年前。
計算が合わねえだろ? 」
「 それより前に人族が国に侵入していたという可能性は……? 」
レイドに言い負かされて、アゼリアちゃんは悔しかったのか、グググっ……唇を噛み締めながら食い下がったが────レイドはあっさりとそれを否定する。
「 確かに全員が権力を手放す選択をするなんてありえない……。
アルバード王国に< 王族 >や< 貴族 >などの身分制度が出来たのは、今から約2500年前……。
つまり『 ゼロの歴史 』から約500年間は王政や身分制度の様なものがなかったことから、当然『 ゼロの歴史 』の期間もそれがないと思われていたけど、レイティア王国同様にあった可能性も……?
────でもそうなら余計に謎が……。 」
深く考え始めたソフィアちゃんを尻目に " なんかレオンの、チョコンと丸まったシルエットがパックのまま落として隅っこに寄っちゃったささみ肉に似てる~! " と思いつき、口元がムズムズ。
伸ばしてから焼く!
そのむっちり丸まったささみ肉を、丁寧に伸ばして焼いた日の事を思い出して吹き出す。
すると、レイドが急に、あっ!と何かを思い出したらしく突然話し始めた。
「 ウチの故郷の国< ジェンス王国 >とドワーフの国< ガンドレイド王国 >に爵位ってやつが出来たのは────……確か< ドロティア帝国 >が他国への侵略行為を始めた頃だから1500年前くらいからだっけな?
とりあえず人族よりはだいぶ遅れてできただろう?
しかも未だにこの国みてぇに、しっかりとしたザ・貴族!的な明確な法律はねぇから、なんちゃって貴族感がすげぇあるし、名前も平民と変わらず貴族でも1つ名のままなんだ。 」
「 そうそう、ジェンス王国って貴族でも平民でも王様でもファーストネームしかないもんね~。
しかも行動が全員野蛮だから、貴族も平民もぜ~んぜん区別できないしぃ~。
まぁ、でも強いヤツに身分をそのまま与えただけだから仕方ないか。
王様も年に一回開かれる大会で決めちゃうくらいだしぃ~動物さん達に品格とか高貴さとか求めても無駄かぁ~。 」
「 ……長耳族も知力が高い順に評価される……。
全員嫌味と陰湿さは変わらないめんどくさい奴ら……。 」
嫌味ったらしく攻撃を繰り出すサイモンに、メルちゃんは、やれやれとため息をつきながらカウンターパンチを炸裂させる。
その後、二人は無言で睨み合い、おでこをくっつけ合ってグイグイと押し合いのミニ相撲みたいな事をし始めた。
そうそう、結局は獣人もエルフの国も実力主義国だから、評価の仕方は第三者的観点からみれば同じ様なもん。
” 力 ” で評価するか ” 知力 ” で評価するかの違いしかない。
そっくりなのに何であんなに仲が悪いんだろう……???
グイグイ押し合って、揃って荒い息をしている2人を見て、思わず苦笑いしてしまった。
レイドはメルちゃんに、" 良くやった! " と言わんばかりに、グッと親指を立ててから続きを話しだす。
「 まぁ、爵位が出来た始まりってのも、当時の王様が、 ” 貴族!?何かめちゃくちゃ面白そ~!俺達も作ろうぜ! ” ……って言ったのが始まりだしな。
ちなみに王様が変われば法律も変わるんだ。
現王は人族大好き、楽しいこと大好きだから、このまま爵位は持続させるって宣言しているし、今までの王様達も " 楽しそうだから~ " って言ってそのまま残してきたみたいだな。 」
「 ……獣人族は基本的に ” 面白そうだからとりあえず残しとく ” って考え方が普通ですものね。
だからもし爵位があったのなら、よほどのことがない限りそのまま変えずに残していると思うわ。 」
レイドは、ふぅ……と息を吐き出しながらそう言ったリリアちゃんに、多少ムッとした様だが、言っている事は合っているみたいで、特に反論せずに話を続けた。
「 まぁ、そう言う事で、ジェンス王国でも『 ゼロの歴史 』の期間は、爵位っていう身分分けはなかったって考えられているんだが────俺の家の近くに住んでいるじいさんが妙な物をもってたんだよな~。 」
「「 妙な物?? 」」
レイドの話でモルトとニールが、はて?と顔を傾ける。
更に興味津々~と言わんばかりに自分に視線が集まっているのを感じ、レイドはフフ~ンと得意げに胸を張って答えた。
「 かなり昔の短剣でさ!
たまたまモンスターになぎ倒された巨木の中に、取り込まれる形でめり込んでいたんだってよ。
────で、鞘から引き抜いてみたら、結構良い切れ味だったから包丁として使ってたらしいんだが……そこに掘られていた名前が3つあったからおかしいなと思って覚えてたらしいんだ。
ほら、ちょうど< リーフ・フォン・メルンブルク >みたいに。
────なっ?変だろう? 」
獣人の国では全員ファーストネームのみのはずなのに、確かにそれは妙な話だ。
犬の様に俺のお腹の匂いを嗅いでるレオンをこちょこちょ擽りながら、モルトとニールに続き、首を傾げる。
しかしアゼリアちゃんはレイドの話を鼻で笑って、全否定した。
「 そんなもの何処ぞやの人族がジェンス王国で落として、そのご老人が拾っただけであろう。
たいして珍しくも……。 」
「 いや?その時ドワーフ族の客人が来ていたからついでに見て貰ったら、確実に2000年より前の物だっていってたぜ。
しかも木に取り込まれていた事を考えると、もしかして3000年より前のものかもしれないとも言ってた。
どっちにしろ、獣人が初めて人族と出会ったのはドロティア帝国の侵略時だから1500年前。
計算が合わねえだろ? 」
「 それより前に人族が国に侵入していたという可能性は……? 」
レイドに言い負かされて、アゼリアちゃんは悔しかったのか、グググっ……唇を噛み締めながら食い下がったが────レイドはあっさりとそれを否定する。
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