【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第十三章

498 難しいんだよ……

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( リーフ )

プリリンな山2つが道で揺れれば、目は自ずとそれを追いかけ……階段を登るプリンプリンな臀部を見れば、目が離せない!


前世の彼女、まきとのデートの最中でもそれは例外なく発動してしまい、今のは凄かったな~!とほくほくしながら目線を元に戻した時のまきの真顔。

今でも悪夢に出てくるくらい怖かった。


勿論俺は浮気なんて絶対しない!

……でも……でも…………。




…………。




見ちゃうんだよ~……。


しおっとしょぼくれて、まるでレオンのお胸に言い訳するみたいにスンスンスンッ!と匂いを嗅ぎまくる。

そして、ごめんなさーい!と言わんばかりにスリスリとおでこを擦り付けた。


だから分かる!

すんご~く気持ちは分かるけど、できることなら恋愛は順番を守って欲しいなぁ~と思うんだよ。ジジ心的に!

うんうん。


────スリッ……。

レオンに擦りつけていたおでこの動きを止め、過去の ” 愛 ” についての記憶を思い出す。


まきに片思いしている時のモダモダ。

付き合えた時の喜び。

必死に喜んでくれるデートプランを考えて考えて、何度もシミュレーションした時の緊張、不安、わくわく……。

その全てに幸せな気持ちがくっついて、今も尚オレの心に幸せな気持ちを運んでくれる。


触れたいなと思っている時間さえも、愛おしかった。


目を閉じてその幸せな気持ちに浸りながら、きっとその先の体の触れ合いはもっと幸せな気持ちを与えてくれる凄いものだったはずだと俺は思っている。

目を瞑ったまま目の前の胸に耳をつけると、結構強めに心臓の音が聞こえて……レオンの存在を強く感じた。


「 …………。 」


レオンもいつかこんな気持ちを誰かに抱くのかな……?


バクッ!バクッ!と、軽く小突いてくるくらい強めのレオンの心臓の音が痛くて、耳を離すと、なんだか落ち着かない気持ちになって体は小さく震える。


何だかそれって寂しいな……。


そして突然浮かんできた気持ちにハッ!として、慌てて首を横に振った。


いけないいけない。

せっかく旅立とうとしている子供を、自分の孤独で引っ張っては駄目だ。


モゾモゾ~!と、心の奥底から尻尾を出そうとする変な感情を、奥へと思い切り押し込んでやった。


これまで何度もキラキラと未来を見つめる子供たちを見送ってきたのだ。

そのために心を鬼にしてお尻を叩いてきた子だって沢山いたし、レオンだって同じ。

寂しいけど、それは嬉しい事!


俺は俺でその後、マリンさんに猛アタック────……は出来ないだろうな~。

自分というものを悲しい程知っている俺は、はぁ~……と大きく息を吐いた。


俺の恋愛はとにかく時間が必要で、恐らくマリンさんに対しても長い長い片思いをしながら、デモデモダッテをしていると思われる。


俺は人の何千、何万倍くらい時間をかけて、その時の感情と向き合って答えが出ないと先に進めない。

そんなマイペースに進む俺と、考える時間があるとどんどん悪い方悪い方へ思考が飛んでいくまき。

お別れするのはごくごく当たり前の事だった。


今考えると、絶対うまくいくはずがない。

相性最悪だ。


思わず遠い目をしながら、ハハッ!と乾いた笑いが漏れる。

だから迷いなくグイグイ進んでいく陽太と、まきの相性は抜群で、何度かあった夫婦の危機もあっさり乗り越えていた。


結局、一緒にいれるかどうかは相性が大事なのか……。

俺と一緒にいてくれる人って……いるのかな??


────ハァ……。


思わずため息をつきながら、ドッドッドッというバイクのエンジン音の様なレオンの心音が擽ったくて、ムズムズし始めた。


なんかお耳痒い痒~い。

一番近い場所にある耳が振動で痒くて、硬いお胸にその箇所を擦り付けて掻く。


痒みが収まる爽快感を感じながら、フッとレオンの恋愛ペースについて考えた。


俺と同じ様に時間がかかるタイプか……それとも、まきの様に時間が掛かると駄目なタイプ?

もしかして陽太の様に我が道を行くグイグイタイプだったりして!


どうだろうな~と考えていると、また心の奥で寂しさが尻尾を出してピョコピョコと動き出したので慌てて奥へと押し込めた。


子供達が旅立つ時、俺はいつも凄く寂しい。


でも嬉しい気持ちがそれを上回って、直ぐにその ” 寂しい ” を追い出してくれるから、スッキリした気持ちで送り出す事ができた。


まきと婚約破棄になった時も、とても悲しくて寂しかったけど……寂しいより大好きな二人が一緒になって幸せになってくれてうれしいが勝った。


でも……あれ?


あれれれれ???


何となく釈然としない気持ちに頭を必死に回転させていると、突然離さない!とばかりにすごい締め付けで抱きしめられる。


おおおお???!!


驚いて、頭を必死に動かし上を見上げると……真っ赤な顔で俺を見下ろすレオンのお顔とご対面。


どうやらとっくに起きていた様だ。


何でお顔赤いの~?

そう尋ねようとした、その瞬間────俺は口を開けたままピタリと止まった。


目の前には俺が好き放題匂いを嗅いだり、スリスリしたり、更には痒いところをお胸を使って掻く!という、とんでもない行為をされて、乱れまくったレオンの胸元のパジャマが。


更に更に~ところどころ俺のヨダレまで添えられているもんだから、何一つ言い訳ができない仕様となっております。


怒りが恥ずかしさか……キュッ!!と目を瞑って耐えるような表情をするレオンと、恐ろしすぎて動けない俺。


やがてレオンの最強レベルバージョンのアナコンダ・ホールドに襲われ、久しぶりに何か出そうなくらい締め付けられてしまった。

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