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第十四章
542 世の中はアレなんだ
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( リーフ )
「 あのね、エルフの国って同性婚が認められているんだけど、獣人の国よりメジャーじゃないんだ。
それに僕、こんな外見だから女の子にモテないし、じゃあ同性なら受け入れて貰えるのかなって思っても……エルフ族の中だと全然駄目なんだよね! 」
戯けた態度で話すサイモンだったが、瞳の奥には本気が隠れていて……。
サイモンなりに真剣に悩んでいる事を、なんとなく察知した。
この世界のエルフ族の難しいところは、まさにサイモンの言っている所だ。
同性間の恋愛はOKだが、それはあくまで ” 男は男として、女は女として ”
そんな根本的な価値観が存在している。
つまりパッと見て、どちらかが異性に見えるような外見の同性間のお付きあいは、あまり歓迎されないという事だ。
ここら辺は、人族の価値観からすれば理解がイマイチ難しく、ふ~む?と思わず考え込んでしまった。
サイモンの外見は、男の子なのに、ザ・美少女。
エルフ族の価値観にバッチリ外れているサイモンは、恐らくお付き合いや結婚という選択肢としてはあまり人気がない。
” 自然と共に、ありのままに~♬ ” というオーガニック的な考えを根本に持つエルフ族にとって、外見と性別のズレは、どんなに可愛くとも伴侶としての魅力はイマイチ。
そのため、例えお付き合いしても手は出さない観賞用とかアクセサリー的な扱いを受ける事もあるらしい。
まぁ、前世の日本でも美的感覚は時代によって違ってたらしいし?そんな感じ~?
頭の中には学生の時、友人の一人に言われた " お前、平安時代だったらイケメンだったかもな! " という言葉だった。
少し凹んでウルッとしながら、サイモンの話の続きに耳を傾ける。
「 じゃあ、そういった偏見がない人族なら受け入れてくれるかも!って思っても、やっぱり女の子には嫌煙されるしぃ~平民は特に同性愛での恋愛は敷居高いみたいだし……。
仮にお付き合いして貰えても、最後は女の子の方がいいって言われちゃうみたいなんだ~。
子供ができる魔道具って高いからおいそれと買えないしさ。
じゃあ貴族は……って思っても法律的に正妻にはなれないから、愛人オンリーだよ!
もうっ!どうしろっていうのさ!どこでも一番になれないじゃんって感じでしょ?! 」
グワッ!と凄い勢いで顔を近づけてくるサイモンに、背中を仰け反らせながら、確かにそれは本人からしたらムッ!としてしまうよな~と思った。
人族には確かにエルフ族の様な偏見はなく、片方が異性の様な外見をしている方が好ましいと言う者だって結構いる。
” 同性間の結婚が認められていない事。 ”
” 同性同士の恋愛に馴染みが少ない事。 ”
人族の方はそれが根本にあって、更に視覚的な情報で相手がどの様な人物なのかを予想する点も、大きいと思われる。
まぁ極端に言えば、獣人の様に完全な ” 中身と匂い重視 ” の価値観からすると、その真逆。
要は、見た目重視!的な価値観。
前世でだって同性の男友達の中では ” 可愛ければ男でも全然OK! ” って人も結構いたしな~……。
昔の事を思い出し、ウンウンと頷いた。
ただ、そこから恋愛、結婚となると、エルフ族と同じく難しいところがあって、貴族はまず平民や他種族との結婚は法律で認められていないため永遠に正妻にはなれず、なれて愛人という茨の道。
なら平民は?と思っても ” 子供の事を考えるとやっぱり女の子が~……。 ” と言われるパターンが多いそうだ。
だがしかし!実はこの世界、同性間でも子供が絶対にできないというわけではない!
初めてその話を聞いた時の衝撃を思い出し、ブルっ!と体が震えた。
それを可能にする、びっくりおったまげ~な魔道具がこの世界にはあって、その名は────【 性転受体魔道具 】!
これは、前世的知識でいえば、女性なら卵子、男性なら精子の遺伝子情報だけ抜き取って、それぞれ相手と合致する形に変えるという物凄い事を可能にする魔道具だ。
凄すぎる!
ワー!と心の中で、それを発明した人に大きな拍手を贈った。
つまりこの魔道具は、卵子を精子に、精子を卵子に変えてしまうというもの。
女性同士ならこれを受精させてどちらかのお腹に入れれば終了だ。
ただし子宮をもたぬ男性同士の場合は、子供を育てる場所がないためもう一つ魔道具が必要になる。
それが────【 人工子宮種 】!
種……?
そう思ったのは、多分俺だけではないはず。
その存在を聞いた時、当分種を見るとそれを思い出す程、衝撃的な魔道具だ。
コレは大きさ的にはひまわりの種くらいの大きさの魔道具で、パッと見ると白い種の様にしか見えない。
しかし、なんとコレに卵子に変換したものをセットすることができて、更に中は冷凍保存の様な状態になっているらしい。
そしてそれを座薬の様にお尻の深いところまで入れると発芽し、女性の子宮に相当する辺りでどんどんそれに類似した新たな器官に変化していくのだそうだ。
それが完成するのが、約半年~1年ほど。
その完成後におニャンニャンすれば、子供が出来るというのだから、お口をあんぐりするしかなかった。
ただし、出産の際は出る道はないため、全て帝王切開的な処置が必要。
だから、男同士は大変かもしれないが、” それなら、同性愛も問題ないんじゃ……? ” ってなると思いきや、そうは問屋が卸さない。
俺は、まるで現実から目を逸らそうとする様に、スゥ……と目を細めた。
実はこの魔道具達…………物凄────く!高い。
多分前世で例えるなら、都心部に一軒家が2~3軒は建てられるくらいには……。
「 あのね、エルフの国って同性婚が認められているんだけど、獣人の国よりメジャーじゃないんだ。
それに僕、こんな外見だから女の子にモテないし、じゃあ同性なら受け入れて貰えるのかなって思っても……エルフ族の中だと全然駄目なんだよね! 」
戯けた態度で話すサイモンだったが、瞳の奥には本気が隠れていて……。
サイモンなりに真剣に悩んでいる事を、なんとなく察知した。
この世界のエルフ族の難しいところは、まさにサイモンの言っている所だ。
同性間の恋愛はOKだが、それはあくまで ” 男は男として、女は女として ”
そんな根本的な価値観が存在している。
つまりパッと見て、どちらかが異性に見えるような外見の同性間のお付きあいは、あまり歓迎されないという事だ。
ここら辺は、人族の価値観からすれば理解がイマイチ難しく、ふ~む?と思わず考え込んでしまった。
サイモンの外見は、男の子なのに、ザ・美少女。
エルフ族の価値観にバッチリ外れているサイモンは、恐らくお付き合いや結婚という選択肢としてはあまり人気がない。
” 自然と共に、ありのままに~♬ ” というオーガニック的な考えを根本に持つエルフ族にとって、外見と性別のズレは、どんなに可愛くとも伴侶としての魅力はイマイチ。
そのため、例えお付き合いしても手は出さない観賞用とかアクセサリー的な扱いを受ける事もあるらしい。
まぁ、前世の日本でも美的感覚は時代によって違ってたらしいし?そんな感じ~?
頭の中には学生の時、友人の一人に言われた " お前、平安時代だったらイケメンだったかもな! " という言葉だった。
少し凹んでウルッとしながら、サイモンの話の続きに耳を傾ける。
「 じゃあ、そういった偏見がない人族なら受け入れてくれるかも!って思っても、やっぱり女の子には嫌煙されるしぃ~平民は特に同性愛での恋愛は敷居高いみたいだし……。
仮にお付き合いして貰えても、最後は女の子の方がいいって言われちゃうみたいなんだ~。
子供ができる魔道具って高いからおいそれと買えないしさ。
じゃあ貴族は……って思っても法律的に正妻にはなれないから、愛人オンリーだよ!
もうっ!どうしろっていうのさ!どこでも一番になれないじゃんって感じでしょ?! 」
グワッ!と凄い勢いで顔を近づけてくるサイモンに、背中を仰け反らせながら、確かにそれは本人からしたらムッ!としてしまうよな~と思った。
人族には確かにエルフ族の様な偏見はなく、片方が異性の様な外見をしている方が好ましいと言う者だって結構いる。
” 同性間の結婚が認められていない事。 ”
” 同性同士の恋愛に馴染みが少ない事。 ”
人族の方はそれが根本にあって、更に視覚的な情報で相手がどの様な人物なのかを予想する点も、大きいと思われる。
まぁ極端に言えば、獣人の様に完全な ” 中身と匂い重視 ” の価値観からすると、その真逆。
要は、見た目重視!的な価値観。
前世でだって同性の男友達の中では ” 可愛ければ男でも全然OK! ” って人も結構いたしな~……。
昔の事を思い出し、ウンウンと頷いた。
ただ、そこから恋愛、結婚となると、エルフ族と同じく難しいところがあって、貴族はまず平民や他種族との結婚は法律で認められていないため永遠に正妻にはなれず、なれて愛人という茨の道。
なら平民は?と思っても ” 子供の事を考えるとやっぱり女の子が~……。 ” と言われるパターンが多いそうだ。
だがしかし!実はこの世界、同性間でも子供が絶対にできないというわけではない!
初めてその話を聞いた時の衝撃を思い出し、ブルっ!と体が震えた。
それを可能にする、びっくりおったまげ~な魔道具がこの世界にはあって、その名は────【 性転受体魔道具 】!
これは、前世的知識でいえば、女性なら卵子、男性なら精子の遺伝子情報だけ抜き取って、それぞれ相手と合致する形に変えるという物凄い事を可能にする魔道具だ。
凄すぎる!
ワー!と心の中で、それを発明した人に大きな拍手を贈った。
つまりこの魔道具は、卵子を精子に、精子を卵子に変えてしまうというもの。
女性同士ならこれを受精させてどちらかのお腹に入れれば終了だ。
ただし子宮をもたぬ男性同士の場合は、子供を育てる場所がないためもう一つ魔道具が必要になる。
それが────【 人工子宮種 】!
種……?
そう思ったのは、多分俺だけではないはず。
その存在を聞いた時、当分種を見るとそれを思い出す程、衝撃的な魔道具だ。
コレは大きさ的にはひまわりの種くらいの大きさの魔道具で、パッと見ると白い種の様にしか見えない。
しかし、なんとコレに卵子に変換したものをセットすることができて、更に中は冷凍保存の様な状態になっているらしい。
そしてそれを座薬の様にお尻の深いところまで入れると発芽し、女性の子宮に相当する辺りでどんどんそれに類似した新たな器官に変化していくのだそうだ。
それが完成するのが、約半年~1年ほど。
その完成後におニャンニャンすれば、子供が出来るというのだから、お口をあんぐりするしかなかった。
ただし、出産の際は出る道はないため、全て帝王切開的な処置が必要。
だから、男同士は大変かもしれないが、” それなら、同性愛も問題ないんじゃ……? ” ってなると思いきや、そうは問屋が卸さない。
俺は、まるで現実から目を逸らそうとする様に、スゥ……と目を細めた。
実はこの魔道具達…………物凄────く!高い。
多分前世で例えるなら、都心部に一軒家が2~3軒は建てられるくらいには……。
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