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第十四章
544 あれ??
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( リーフ )
「 確かに恋愛の話をしたり可愛いって言ったり抱きしめたりも本当なんだけど、それは……。 」
────と言いかけたその時、ポポンッ!!という音と白い煙とともにレイドが、そしてあまり間を開けずにメルちゃんが現れ、話は中途半端で途切れる。
「 レイド!30階制覇!22分45秒!
メル!同じく30階層制覇!22分55秒! 」
クリアーした二人はコチラに向かって歩いてきたのだが、まるで弓が本体かと問いたくなるほどの巨大弓を背負うメルちゃんはいつも通りだったのだが、レイドは何故か意気消沈していた。
「 あ”あ”~~~……。」
更に口からはしょぼくれた声まで出し、ご自慢のピンッ!とした耳とふさふさ尻尾は可哀想なくらいへんにょりしている。
それに歩き方もトボトボと力が入っていない様子だったので、俺はそんなレイドが心配で声を掛けた。
「 レイド、どうしたんだい?
クリアーしたのに元気がないじゃないか。 」
するとレイドは自分の背中に背負っていた大剣を前に出し、ガシャンっ!と大きな音を立てて大盾に形状を変えてみせた後、めしょめしょと泣き始める。
「 俺の武器は大剣と大盾の2つの形態で戦える< 守護大剣 >なんだけどよ~……。
ナメクジ・ミミズとめちゃくちゃ相性悪かった。
盾はあいつらの粘液でねちゃねちゃだし、大剣はさらにねっちょりだし……。
それに大剣だと体ごと潰しちまうから、酸性の粘液を全身に浴びまくって、俺、5階層くらいからずっとほぼ全裸で戦ってたんだ。
ボス戦の前には武器以外何も身につけてなかったんだぜ? 」
レイドは自分の尻尾を撫で撫でしながら、めそめそと泣き続ける。
その悲しげな姿に対し笑ってはダメだと踏ん張ったが、耐えきれずブブ────ッ!!と吹き出してしまった。
すると、我慢するつもりなどサラサラなかったサイモンとメルちゃんと共に、結構なボリュームで笑い転げる。
それにレイドはガガ──ンとショックを受けていたが、笑いは止められず好き放題笑いながら、レイドの特殊な武器< 守護大剣 >に視線を送った。
< 守護大剣 >は、大剣と盾を自在に変形させることができる変形型の武器である。
攻撃力がもっとも大きい大剣と守備もできるこの武器は、まさに攻守ともに非常に優れている武器だが、扱いが難しいのと、こういった弱いモンスター相手だと手加減が出来ないのが弱点でもある。
パワー重視の大剣では、柔らかいモンスターの体は一撃で粉砕し、それにともない粘液や体液も花火の様に飛び散る。
そしてそれを浴びて……と、考えるだけで背筋がゾワゾワ~としてしまうが、裸で真剣に戦うレイドの事を想像してしまうと、どうしても笑いが我慢できなかった。
周りにいた生徒達もそれに釣られて笑いだしたが、一部の生徒達はシーン……と黙ったまま遠い目をしていた事から、多分レイド同様、裸にはならなかったが類似の恐怖を味わってきた様だ。
レイドは周りにも笑われている事に気づき、更にしょんぼりしたが、唯一笑わず固まっているアゼリアちゃんに気づいて " あれ? " という顔をした。
「 お??何でアゼリアも固まってんの?
────あ~、こいつも全裸組か! 」
不名誉な妄想を口にしたので、俺はシッ!!と急いでレイドを黙らせ、コソコソとその理由を話す。
" サイモンと相撲した事。 "
" エルフ族の恋愛は難しいねっていう話をしていた事。 "
" それを聞いて破廉恥センサーが限界になってしまった事。 "
それをザッ!と教えると、いつもそのセンサーに引っかかり戦闘に突入するレイドは、大きく頷いた。
「 あ~……なるほどなぁ。 」
納得した様子を見せたレイドは、一歩アゼリアちゃんから遠ざかる。
しかし、何故か急に固まっていたアゼリアちゃんは「 す、相撲……? 」「 エルフ族の……恋愛……?? 」と呟きながら、しゅっ~と風船が萎んでいく様に落ち着いていった。
「 ちぇ~!もう少し遊びたかったのにぃ~。 」
すっかり落ち着いたアゼリアちゃんを見たサイモンは、面白くなさそうにツツ~ンとしながら言うので、アゼリアちゃんはサイモンを睨みつけ、そこから喧嘩が勃発する。
過酷なダンジョン攻略後なのに元気だな~。
汗を掻きながらそんな二人を見守っていたが、そうやってギャーギャー!と戯れ合う二人は何だかんだと楽しそう。
そのため、とりあえず傍観していると────大きな影と小さい影が、俺にグイ!と顔を近づけてきた。
「 俺もやりたい!相撲やろうぜ! 」
顔を近づけてきたのは、レイドとメルちゃん。
キラキラ目を輝かせて誘って来たので、獣人のパワーに興味があった俺は「 いいね!やろう!! 」と二つ返事でイエスと返す。
簡単な説明をした後、俺は早速レイドと睨み合い~……ぶつかり合う!!
────バァンっ!!
ぶつかり合う体と体。
しっかりと相手のまわし……いやズボンの腰部分を持ち、押して押されての大健闘に、周りの生徒達は、おおおお────!!という歓声や野次を飛ばす。
「 あ……抱きしめ……これか……。 」
そんな中、アゼリアちゃんだけが、ボソボソと呟いていたが、直ぐに大きな歓声に声はかき消されてしまった。
俺はグイグイと押されながらもテクニックを駆使し右へ左へと体を揺らしそれに耐える!
しかし、やはり力で勝る獣人には敵わず、結局────ポポ~ンと投げ飛ばされてしまった。
「 わあぁぁぁぁぁ────! 」
地面に叩きつけられて、その後コロコロ転がって止まると、悔しさから、その場でワーワー!と騒ぐ。
「 くやし~!!もう一度────……。 」
────と、申し出たところで、ハタっ……とある事に気づいた。
あれ?まだレオン戻ってなくない??
「 確かに恋愛の話をしたり可愛いって言ったり抱きしめたりも本当なんだけど、それは……。 」
────と言いかけたその時、ポポンッ!!という音と白い煙とともにレイドが、そしてあまり間を開けずにメルちゃんが現れ、話は中途半端で途切れる。
「 レイド!30階制覇!22分45秒!
メル!同じく30階層制覇!22分55秒! 」
クリアーした二人はコチラに向かって歩いてきたのだが、まるで弓が本体かと問いたくなるほどの巨大弓を背負うメルちゃんはいつも通りだったのだが、レイドは何故か意気消沈していた。
「 あ”あ”~~~……。」
更に口からはしょぼくれた声まで出し、ご自慢のピンッ!とした耳とふさふさ尻尾は可哀想なくらいへんにょりしている。
それに歩き方もトボトボと力が入っていない様子だったので、俺はそんなレイドが心配で声を掛けた。
「 レイド、どうしたんだい?
クリアーしたのに元気がないじゃないか。 」
するとレイドは自分の背中に背負っていた大剣を前に出し、ガシャンっ!と大きな音を立てて大盾に形状を変えてみせた後、めしょめしょと泣き始める。
「 俺の武器は大剣と大盾の2つの形態で戦える< 守護大剣 >なんだけどよ~……。
ナメクジ・ミミズとめちゃくちゃ相性悪かった。
盾はあいつらの粘液でねちゃねちゃだし、大剣はさらにねっちょりだし……。
それに大剣だと体ごと潰しちまうから、酸性の粘液を全身に浴びまくって、俺、5階層くらいからずっとほぼ全裸で戦ってたんだ。
ボス戦の前には武器以外何も身につけてなかったんだぜ? 」
レイドは自分の尻尾を撫で撫でしながら、めそめそと泣き続ける。
その悲しげな姿に対し笑ってはダメだと踏ん張ったが、耐えきれずブブ────ッ!!と吹き出してしまった。
すると、我慢するつもりなどサラサラなかったサイモンとメルちゃんと共に、結構なボリュームで笑い転げる。
それにレイドはガガ──ンとショックを受けていたが、笑いは止められず好き放題笑いながら、レイドの特殊な武器< 守護大剣 >に視線を送った。
< 守護大剣 >は、大剣と盾を自在に変形させることができる変形型の武器である。
攻撃力がもっとも大きい大剣と守備もできるこの武器は、まさに攻守ともに非常に優れている武器だが、扱いが難しいのと、こういった弱いモンスター相手だと手加減が出来ないのが弱点でもある。
パワー重視の大剣では、柔らかいモンスターの体は一撃で粉砕し、それにともない粘液や体液も花火の様に飛び散る。
そしてそれを浴びて……と、考えるだけで背筋がゾワゾワ~としてしまうが、裸で真剣に戦うレイドの事を想像してしまうと、どうしても笑いが我慢できなかった。
周りにいた生徒達もそれに釣られて笑いだしたが、一部の生徒達はシーン……と黙ったまま遠い目をしていた事から、多分レイド同様、裸にはならなかったが類似の恐怖を味わってきた様だ。
レイドは周りにも笑われている事に気づき、更にしょんぼりしたが、唯一笑わず固まっているアゼリアちゃんに気づいて " あれ? " という顔をした。
「 お??何でアゼリアも固まってんの?
────あ~、こいつも全裸組か! 」
不名誉な妄想を口にしたので、俺はシッ!!と急いでレイドを黙らせ、コソコソとその理由を話す。
" サイモンと相撲した事。 "
" エルフ族の恋愛は難しいねっていう話をしていた事。 "
" それを聞いて破廉恥センサーが限界になってしまった事。 "
それをザッ!と教えると、いつもそのセンサーに引っかかり戦闘に突入するレイドは、大きく頷いた。
「 あ~……なるほどなぁ。 」
納得した様子を見せたレイドは、一歩アゼリアちゃんから遠ざかる。
しかし、何故か急に固まっていたアゼリアちゃんは「 す、相撲……? 」「 エルフ族の……恋愛……?? 」と呟きながら、しゅっ~と風船が萎んでいく様に落ち着いていった。
「 ちぇ~!もう少し遊びたかったのにぃ~。 」
すっかり落ち着いたアゼリアちゃんを見たサイモンは、面白くなさそうにツツ~ンとしながら言うので、アゼリアちゃんはサイモンを睨みつけ、そこから喧嘩が勃発する。
過酷なダンジョン攻略後なのに元気だな~。
汗を掻きながらそんな二人を見守っていたが、そうやってギャーギャー!と戯れ合う二人は何だかんだと楽しそう。
そのため、とりあえず傍観していると────大きな影と小さい影が、俺にグイ!と顔を近づけてきた。
「 俺もやりたい!相撲やろうぜ! 」
顔を近づけてきたのは、レイドとメルちゃん。
キラキラ目を輝かせて誘って来たので、獣人のパワーに興味があった俺は「 いいね!やろう!! 」と二つ返事でイエスと返す。
簡単な説明をした後、俺は早速レイドと睨み合い~……ぶつかり合う!!
────バァンっ!!
ぶつかり合う体と体。
しっかりと相手のまわし……いやズボンの腰部分を持ち、押して押されての大健闘に、周りの生徒達は、おおおお────!!という歓声や野次を飛ばす。
「 あ……抱きしめ……これか……。 」
そんな中、アゼリアちゃんだけが、ボソボソと呟いていたが、直ぐに大きな歓声に声はかき消されてしまった。
俺はグイグイと押されながらもテクニックを駆使し右へ左へと体を揺らしそれに耐える!
しかし、やはり力で勝る獣人には敵わず、結局────ポポ~ンと投げ飛ばされてしまった。
「 わあぁぁぁぁぁ────! 」
地面に叩きつけられて、その後コロコロ転がって止まると、悔しさから、その場でワーワー!と騒ぐ。
「 くやし~!!もう一度────……。 」
────と、申し出たところで、ハタっ……とある事に気づいた。
あれ?まだレオン戻ってなくない??
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