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第二十章
706 見極めよう
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(アゼリア)
「リーフ君、長らく問題になっていた家食いアリ討伐本当にありがとう!お陰様で我々教会で働く者達、そして教会を大事に想う人々全てが救われたよ。
────それで、君にいくつか質問したい事があるのだがいいだろうか?
あ、ちなみに君の真実の姿を理解したいと考えているので、いつも通りの自然体で話してほしいんだ。よろしいかな?」
「えっ?────はい、分かりまし……じゃなくて、いいよ!何、何~?」
後ろに張り付くレオンを左右に小さく揺らしながら答えるリーフ様に、ヨセフ司教はズイズイ!と近づいた。
「では遠慮なく!まずはウチのソフィア様とアゼリアとは、どういった関係で?」
────ズバンッ!
突然飛び出した失礼極まりない質問に、スッ~と意識が飛びかけたが、頭を思い切り振って何とか耐える。
隣のソフィア様は目元を片手で覆い「ヨセフ司教……。」と呆れた声で呟いたが、ヨセフ司教は止まらない。
ジロ~……。
ジロジロジロ~!!
上から下から……更に自分の体を動かしてまで、リーフ様の姿を見つめている。
そんな不躾な視線を送られたら、大抵の人は嫌そうにすると思われるが、リーフ様は全く気にした様子を見せず、少し考えた後その質問にあっさりと答えた。
「凄く信頼している大事な仲間だよ。毎日一緒にご飯食べているんだ!」
素直に語られる言葉に、私とソフィア様は感動して胸を押さえたが、ヨセフ司教は「ほぅ……?」と呟きながら、メガネをクィッ!と持ち上げる。
「毎日一緒にご飯……もうそこまで仲が進んでいるとは……。それはもはや、恋の入り口に立っているといっても過言ではないか……?
────いやっ!判断するのはまだ早いっ!!……では、リーフ君。ソフィア様とアゼリアに対しての感想はどうかな?
二人は王女様と伯爵家のご令嬢なのだが、その点も踏まえて……。」
その抽象的な質問にリーフ様は『うう~ん??』とよく分かっていない様子を見せたが、私とソフィア様は、ヨセフ司教が言わんとする事を察し、大きなため息を漏らした。
ヨセフ司教は十中八九、リーフ様を平民だと思っている。
要は<平民のリーフ様>が、王女や貴族女性を誑かし悪いことをしようとしてないかを見極めたいという所だろう。
この国での法律では王族、貴族は平民と結婚はできず、公式な身分として認められている<側室>にすることもできない。
しかし、例えば王族や貴族側が平民で気に入った相手がいれば、その者を<愛人>という立場にし、ありとあらゆる援助をする事は認められている。
その援助とは、主に生活面に関する事で、一言でいえば金銭的援助。
貴族としての責任や義務なしに、それこそ平民では一生働いても手に入らない様な贅沢な暮らしや沢山の高級品に囲まれた生活を送れる。
そんな貴族のいいとこ取りみたいな事ができるため、平民の中には、この関係性が非常に魅力的に写る者達もいるのだ。
勿論一度そういった関係を結んでしまえば『貴族のお手つき』などと言われ蔑まれる対象になるが、それでも良いという者達や、中には破産するまで貢がせて逆に捨ててやった!などという猛者もいる。
もしリーフ様がそういった目的で近づいたなら、然るべき対応を────と思っているらしいが、そもそもリーフ様は王族のすぐ下、公爵家であるため逆に誑かさせる方だ。
「……全く。」
何度目になるか分からないため息をつきながら、ソフィア様が説明しようと口を開きかけた瞬間、それより前にリーフ様が口を開いた。
「そうだねぇ~?ソフィアちゃんもアゼリアちゃんも、凄く努力家でとっても優しいお嬢さんだね。
それに正しい事をしようと懸命に前に進む姿は、いつも凄いなって尊敬もしているよ。
だけどねぇ~この国、ちょっと身分が高い子供達に厳しすぎないかい?
歴史書をキラキラした目で見ているソフィアちゃんや、わたあめを食べて無邪気に笑うアゼリアちゃんが、普通になるくらい平和になるといいね。
そこは俺たち先人の頑張りどころだと思うんだよ、うんうん。」
まるで年寄りの様な物言い、更に同意を求める様に、ね~?とまで言われてしまったヨセフ司教の目は点になる。
私とソフィア様はというと……ただひたすら恥ずかしい!!
素直に向けられる想いが恥ずかしくて悶えそうになりながら、真っ赤な顔を必死に隠す。
そして心の中で悲鳴を上げながら恥ずかしさに耐えていると、ヨセフ司教が戻ってきて、私とソフィア様にコソコソと話しだした。
「いや~……彼、どうします?
ソフィア様の愛人にされても良いですが、実力は折り紙付きですし、聖兵士としての身分を与えるのが良いかと……。
そうして、ソフィア様とアゼリアで彼を囲い込めばよろしいでしょう。
仲良く半分こするのですよ。」
ニコニコ!
笑顔を見せながらとんでもない事を言い出すヨセフ司教に「「違う(います)!!」」と二人揃って否定を返すと、その後直ぐにソフィア様がゴホンッと咳払いをし、説明を始める。
「リーフ君、長らく問題になっていた家食いアリ討伐本当にありがとう!お陰様で我々教会で働く者達、そして教会を大事に想う人々全てが救われたよ。
────それで、君にいくつか質問したい事があるのだがいいだろうか?
あ、ちなみに君の真実の姿を理解したいと考えているので、いつも通りの自然体で話してほしいんだ。よろしいかな?」
「えっ?────はい、分かりまし……じゃなくて、いいよ!何、何~?」
後ろに張り付くレオンを左右に小さく揺らしながら答えるリーフ様に、ヨセフ司教はズイズイ!と近づいた。
「では遠慮なく!まずはウチのソフィア様とアゼリアとは、どういった関係で?」
────ズバンッ!
突然飛び出した失礼極まりない質問に、スッ~と意識が飛びかけたが、頭を思い切り振って何とか耐える。
隣のソフィア様は目元を片手で覆い「ヨセフ司教……。」と呆れた声で呟いたが、ヨセフ司教は止まらない。
ジロ~……。
ジロジロジロ~!!
上から下から……更に自分の体を動かしてまで、リーフ様の姿を見つめている。
そんな不躾な視線を送られたら、大抵の人は嫌そうにすると思われるが、リーフ様は全く気にした様子を見せず、少し考えた後その質問にあっさりと答えた。
「凄く信頼している大事な仲間だよ。毎日一緒にご飯食べているんだ!」
素直に語られる言葉に、私とソフィア様は感動して胸を押さえたが、ヨセフ司教は「ほぅ……?」と呟きながら、メガネをクィッ!と持ち上げる。
「毎日一緒にご飯……もうそこまで仲が進んでいるとは……。それはもはや、恋の入り口に立っているといっても過言ではないか……?
────いやっ!判断するのはまだ早いっ!!……では、リーフ君。ソフィア様とアゼリアに対しての感想はどうかな?
二人は王女様と伯爵家のご令嬢なのだが、その点も踏まえて……。」
その抽象的な質問にリーフ様は『うう~ん??』とよく分かっていない様子を見せたが、私とソフィア様は、ヨセフ司教が言わんとする事を察し、大きなため息を漏らした。
ヨセフ司教は十中八九、リーフ様を平民だと思っている。
要は<平民のリーフ様>が、王女や貴族女性を誑かし悪いことをしようとしてないかを見極めたいという所だろう。
この国での法律では王族、貴族は平民と結婚はできず、公式な身分として認められている<側室>にすることもできない。
しかし、例えば王族や貴族側が平民で気に入った相手がいれば、その者を<愛人>という立場にし、ありとあらゆる援助をする事は認められている。
その援助とは、主に生活面に関する事で、一言でいえば金銭的援助。
貴族としての責任や義務なしに、それこそ平民では一生働いても手に入らない様な贅沢な暮らしや沢山の高級品に囲まれた生活を送れる。
そんな貴族のいいとこ取りみたいな事ができるため、平民の中には、この関係性が非常に魅力的に写る者達もいるのだ。
勿論一度そういった関係を結んでしまえば『貴族のお手つき』などと言われ蔑まれる対象になるが、それでも良いという者達や、中には破産するまで貢がせて逆に捨ててやった!などという猛者もいる。
もしリーフ様がそういった目的で近づいたなら、然るべき対応を────と思っているらしいが、そもそもリーフ様は王族のすぐ下、公爵家であるため逆に誑かさせる方だ。
「……全く。」
何度目になるか分からないため息をつきながら、ソフィア様が説明しようと口を開きかけた瞬間、それより前にリーフ様が口を開いた。
「そうだねぇ~?ソフィアちゃんもアゼリアちゃんも、凄く努力家でとっても優しいお嬢さんだね。
それに正しい事をしようと懸命に前に進む姿は、いつも凄いなって尊敬もしているよ。
だけどねぇ~この国、ちょっと身分が高い子供達に厳しすぎないかい?
歴史書をキラキラした目で見ているソフィアちゃんや、わたあめを食べて無邪気に笑うアゼリアちゃんが、普通になるくらい平和になるといいね。
そこは俺たち先人の頑張りどころだと思うんだよ、うんうん。」
まるで年寄りの様な物言い、更に同意を求める様に、ね~?とまで言われてしまったヨセフ司教の目は点になる。
私とソフィア様はというと……ただひたすら恥ずかしい!!
素直に向けられる想いが恥ずかしくて悶えそうになりながら、真っ赤な顔を必死に隠す。
そして心の中で悲鳴を上げながら恥ずかしさに耐えていると、ヨセフ司教が戻ってきて、私とソフィア様にコソコソと話しだした。
「いや~……彼、どうします?
ソフィア様の愛人にされても良いですが、実力は折り紙付きですし、聖兵士としての身分を与えるのが良いかと……。
そうして、ソフィア様とアゼリアで彼を囲い込めばよろしいでしょう。
仲良く半分こするのですよ。」
ニコニコ!
笑顔を見せながらとんでもない事を言い出すヨセフ司教に「「違う(います)!!」」と二人揃って否定を返すと、その後直ぐにソフィア様がゴホンッと咳払いをし、説明を始める。
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