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第二十一章
717 どこに?
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(リーフ)
「俺はしたいです。もっともっと幸せになりたいんです。
諦めるつもりはありませんので。」
はっきりくっきり、譲る気はないのだと語る強く深い瞳にレオンの本気を知る。
そして────同時に、自分がいかにレオンにとって必要ないものかどうか思い知らされた気がした。
俺の役目は、レオンに立ち塞がる最強の壁になる事。
それが終わったら速やかにご退場しなければならないというのに、俺を置いて前に進もうとするレオンに嫉妬してそれを止めようとするなど、まさしく老害そのものだ。
いや、この場合毒親ってやつ?
ぐるぐると思考が渦巻き色々複雑化した想いが心に吹き荒れたが、一貫して思う事は……『レオンの選択を尊重したい、邪魔をしたくない』だ。
「へ、へぇ~?そうなんだ!奴隷のレオン君は、どうしても結婚したいんだね?
じゃあ俺の屍を越えてからならいいよ!負けるつもりはないけどね~。
でも頑張ればもしかしてあと数年後には────……。」
「死んでも俺とは嫌と?なら周りは全部消しますよ。それで問題は解決しますね。」
ドドンッ!!と強い殺気を向けられ、体は強制麻痺状態に。
更にテロの犯行予告の様な言葉に、心はズドンと打たれて瀕死状態になってしまった。
違う、違う。『あと数年後には俺を倒して結婚できるよ~。』って言いたかっただけなの~!意地悪じゃないの~。
斜め上空スーパーロケット発射を感じ、俺は慌てて続きを話す。
「ご、ごめん。屍は例え方が悪かったね。とにかく周りを巻き込むのはよくない。
今はちょっと駄目ってだけで、未来は未定というか……。
ほらっ、今レオンは翼をバサバサ羽ばたかせて広い世界を色々見て回る時期なわけだから、今すぐ色々決めてしまうのは────……。」
「翼なんて不要なゴミは、とっくにちぎって捨てましたから大丈夫です。
あぁ、結婚なんてできませんよ?
いずれ俺が買うんですから。
せっかくお金を渡して他に触らせない様にしているんですから、ちゃんといい子で『待て』してないと駄目ですよ。
俺の視界の範囲内で自由にさせているのだから、それで満足して下さい。」
「ゴ、ゴミ……??えっ?買う……??お金?ええぇぇぇ~……???」
な、なんか凄い事言ってない???
不穏な言葉のオンパレードに、流石に面くらい黙る。
後半に至っては、女の人を犬か何かと同種にしてない??と思う様な酷い言葉を連発だ。
(多分)娼館で働く女性をかなり誤解しているらしいレオンに大きな不安が過ぎり、『これは 今この場で誤解を解いておかないと、とんでもないモラハラ男に成長するぞ! 』と強い危機感を持った。
「レオン、本当にその考え方はよくない。いくらお金を積まれたって、それでは選んでもらえないよ。」
「────は?何故ですか?
俺はこんなにも想っているのに!何でも叶えてあげるのに!!
なんで俺を選んでくれないんですか!!」
怒りのボルテージが上がっていくレオンを見上げながら、確かにその気持ちはよ~く分かるんだよな~と、心の中でうっかり共感してしまった。
平凡の代表選手の俺は、勿論女性にモテた経験は皆無。
そのため一人でどんなに頑張っても頑張っても、大体は何もしていないイケメンたちに全てを持っていかれる。
痴漢を発見して羽交い締めにすれば、震えている被害女性に『大丈夫?』と一言声を掛けただけのイケメンに手柄は全て持っていかれ……川で溺れた女の子を助ければ、『大丈夫?』と声を掛け上着を被せただけのイケメンに全ての手柄を持ってかれ……。
ついでに、婚約者のまきは目があっただけのイケメンの陽太に持ってかれ────と、本当に『俺、こんなに頑張っているのに、何で選んでもらえないの!?』が全ての人生であった。
でもね~こればっかりはね~ホント仕方ないんだよ……。
結局どんなに自分が想っても、同じものが返ってくるとは限らないんだ、人ってやつは。
しみじみしながら世の理不尽さに嘆いていると、怒りを吐き出して多少落ち着いたのかレオンは勢いをなくした様子でボソボソと呟き始めた。
「そんなに俺が嫌なんですか……?結婚したくないと思う程に……?
もし他の男と結婚する未来が訪れたら……俺は全てを呪います。
許せない。人も世界も全て。」
ドス黒く染まった真っ黒お目々で、俺をジッと見つめるレオン。
その目を静かに見つめ返しながら……俺の脳裏には『ストーカー』『犯罪』という物騒な言葉がパタパタと飛び回った。
ちょ、ちょ~~っとだけまずくないか……?この思考回路!
ピェっ!と背筋を伝う悪寒に震えていると、レオンはニッコリ笑って最後に言った。
「世界……なくなったら嫌でしょ?……悪いこと、考えちゃ駄目ですよ。
絶対に俺を拒絶しないで下さいね。広い世界は怖いから……少しの自由もなくなります。
────ベタベタベタベタベタベタベタベタ……あぁ、全部うっとうしいっ!ホントに……。」
ブツブツブツブツ……。
ひたすら物騒な事を呟き、俺の手を優しく揉み込んでくるレオン少年。
何だか空を突き抜け、宇宙の果てまで!レッツ・ゴーゴー!な状態のレオンに、俺は再び真っ白な灰になった。
あの可愛かったレオンはどこ……?
「俺はしたいです。もっともっと幸せになりたいんです。
諦めるつもりはありませんので。」
はっきりくっきり、譲る気はないのだと語る強く深い瞳にレオンの本気を知る。
そして────同時に、自分がいかにレオンにとって必要ないものかどうか思い知らされた気がした。
俺の役目は、レオンに立ち塞がる最強の壁になる事。
それが終わったら速やかにご退場しなければならないというのに、俺を置いて前に進もうとするレオンに嫉妬してそれを止めようとするなど、まさしく老害そのものだ。
いや、この場合毒親ってやつ?
ぐるぐると思考が渦巻き色々複雑化した想いが心に吹き荒れたが、一貫して思う事は……『レオンの選択を尊重したい、邪魔をしたくない』だ。
「へ、へぇ~?そうなんだ!奴隷のレオン君は、どうしても結婚したいんだね?
じゃあ俺の屍を越えてからならいいよ!負けるつもりはないけどね~。
でも頑張ればもしかしてあと数年後には────……。」
「死んでも俺とは嫌と?なら周りは全部消しますよ。それで問題は解決しますね。」
ドドンッ!!と強い殺気を向けられ、体は強制麻痺状態に。
更にテロの犯行予告の様な言葉に、心はズドンと打たれて瀕死状態になってしまった。
違う、違う。『あと数年後には俺を倒して結婚できるよ~。』って言いたかっただけなの~!意地悪じゃないの~。
斜め上空スーパーロケット発射を感じ、俺は慌てて続きを話す。
「ご、ごめん。屍は例え方が悪かったね。とにかく周りを巻き込むのはよくない。
今はちょっと駄目ってだけで、未来は未定というか……。
ほらっ、今レオンは翼をバサバサ羽ばたかせて広い世界を色々見て回る時期なわけだから、今すぐ色々決めてしまうのは────……。」
「翼なんて不要なゴミは、とっくにちぎって捨てましたから大丈夫です。
あぁ、結婚なんてできませんよ?
いずれ俺が買うんですから。
せっかくお金を渡して他に触らせない様にしているんですから、ちゃんといい子で『待て』してないと駄目ですよ。
俺の視界の範囲内で自由にさせているのだから、それで満足して下さい。」
「ゴ、ゴミ……??えっ?買う……??お金?ええぇぇぇ~……???」
な、なんか凄い事言ってない???
不穏な言葉のオンパレードに、流石に面くらい黙る。
後半に至っては、女の人を犬か何かと同種にしてない??と思う様な酷い言葉を連発だ。
(多分)娼館で働く女性をかなり誤解しているらしいレオンに大きな不安が過ぎり、『これは 今この場で誤解を解いておかないと、とんでもないモラハラ男に成長するぞ! 』と強い危機感を持った。
「レオン、本当にその考え方はよくない。いくらお金を積まれたって、それでは選んでもらえないよ。」
「────は?何故ですか?
俺はこんなにも想っているのに!何でも叶えてあげるのに!!
なんで俺を選んでくれないんですか!!」
怒りのボルテージが上がっていくレオンを見上げながら、確かにその気持ちはよ~く分かるんだよな~と、心の中でうっかり共感してしまった。
平凡の代表選手の俺は、勿論女性にモテた経験は皆無。
そのため一人でどんなに頑張っても頑張っても、大体は何もしていないイケメンたちに全てを持っていかれる。
痴漢を発見して羽交い締めにすれば、震えている被害女性に『大丈夫?』と一言声を掛けただけのイケメンに手柄は全て持っていかれ……川で溺れた女の子を助ければ、『大丈夫?』と声を掛け上着を被せただけのイケメンに全ての手柄を持ってかれ……。
ついでに、婚約者のまきは目があっただけのイケメンの陽太に持ってかれ────と、本当に『俺、こんなに頑張っているのに、何で選んでもらえないの!?』が全ての人生であった。
でもね~こればっかりはね~ホント仕方ないんだよ……。
結局どんなに自分が想っても、同じものが返ってくるとは限らないんだ、人ってやつは。
しみじみしながら世の理不尽さに嘆いていると、怒りを吐き出して多少落ち着いたのかレオンは勢いをなくした様子でボソボソと呟き始めた。
「そんなに俺が嫌なんですか……?結婚したくないと思う程に……?
もし他の男と結婚する未来が訪れたら……俺は全てを呪います。
許せない。人も世界も全て。」
ドス黒く染まった真っ黒お目々で、俺をジッと見つめるレオン。
その目を静かに見つめ返しながら……俺の脳裏には『ストーカー』『犯罪』という物騒な言葉がパタパタと飛び回った。
ちょ、ちょ~~っとだけまずくないか……?この思考回路!
ピェっ!と背筋を伝う悪寒に震えていると、レオンはニッコリ笑って最後に言った。
「世界……なくなったら嫌でしょ?……悪いこと、考えちゃ駄目ですよ。
絶対に俺を拒絶しないで下さいね。広い世界は怖いから……少しの自由もなくなります。
────ベタベタベタベタベタベタベタベタ……あぁ、全部うっとうしいっ!ホントに……。」
ブツブツブツブツ……。
ひたすら物騒な事を呟き、俺の手を優しく揉み込んでくるレオン少年。
何だか空を突き抜け、宇宙の果てまで!レッツ・ゴーゴー!な状態のレオンに、俺は再び真っ白な灰になった。
あの可愛かったレオンはどこ……?
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