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第二十八章
954 選ばれし者の最後
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(ジュワン)
崇高な存在である貴族の私こそが正義!
エドワード様のお考えこそ、この世界の絶対的な理!!
それを打ち消そうと目論む邪神の使いは、今、この場で正義の使者である私に断罪されるのだ!!
「フハハハハハ────────っ!!!!」
高笑いする私の前で、獣のガキは一瞬で武器を大剣に。
そしてアゼリアと二人で横並びになり、そのまま上空に向かって大きく武器を引いた。
これは……まさか────!!!!
ヒュッ!と息を飲んだ、その瞬間────二人は呼吸を合わせ、そのまま刀と大剣を横に振りきった!
(合体スキル)
< 暴風竜の息吹 >
武器指定【大剣】【刀】、かつ一定以上の絆を結んだ者同士が同系統のスキルを発動した時に発動するオリジナル合体スキル。
まるで竜の息吹が如く、凄まじい風による衝撃波。
超火力、超広範囲攻撃で、敵を攻撃ごと根こそぎ吹き飛ばす。
その威力は、両名の攻撃力、防御力、スピード、絆値、更にお互いのスキルの熟練度、絆値によって決定する。
巨大サイクロンの様なその攻撃は私の剣圧を次々と吹き飛ばしていき、更に私まで襲ってくる!!
「くっ…………!!クソがぁぁぁぁ────!!!」
大声で怒鳴りながら、剣でその衝撃を受け止めたが────?
────パキィィィン…………。
それに耐えきれず、私の剣は音を立てて砕け散ってしまい、その衝撃は私にもクリーンヒット!
勢いよく吹き飛ばされ、そのまま地面や壁に叩きつけられると、最後は崩れ落ちた。
(大ホール)
ジュワンVSレイド、アゼリア
────────レイド、アゼリア勝利
頬に感じる地面の冷たさによって自分が無様にもうつ伏せで倒れているとこに気づくと、体に力を入れて立ちあがろうとする。
しかしダメージが大きすぎて指一つ動かせず、くぐもった声を上げた。
そしてこの状況が信じられなくて、ギリッ……と唇を強く噛みしめる。
私は崇高なる貴族。
何一つ負ける要素などないはずなのに……?
この状況は『正しくない』!
私ではなく他の全てが間違っているのだ!!
その思いは怒りに変わり、それはこの状況を作り出した邪神の子やアゼリアと獣のガキ、そして自分と違う考えを持ち逆らおうとする人々とそれを可能にしてしまう世界全てに向いた。
「く……く……そぉ……ぉぉぉ…………!!こんな要らぬ世界……など……呪われて……しま……え……っ!!」
呪いの言葉を吐きながら、何とか首だけ動かし奴らの方を見ると、生糸結界が破れた<聖浄結晶>を粉々に砕いている所だった。
その瞬間…………私の負けが確定。
私はエドワード様より任された任務に失敗してしまったのだ!
それを理解した私は恐怖でガタガタと震えていると、突然頭の中にエドワード様の声が響き渡った。
《貴族と言っても所詮は子爵か。とんだ役立たずだったな。》
エドワード様の冷たい声が聞こえた瞬間────私の頭の中に強く叩きつけられる様な痛みが走り、その耐え難い痛みに大きな悲鳴を上げる。
「ぐっ……ぐわぁぁぁぁぁ────────っ!!!!」
口から大量の泡と血を吐き出しながら苦しみだす私を、アゼリアと獣のガキは驚きながら見てきたが、そんな事を気にする余裕はない。
《使えぬ道具は破棄するだけ。貴様はもう用済みだ。》
《さぁ、お掃除の時間だ。さっさと私の前から永久に消え失せろ、汚らしいゴミ虫が。》
どんどん激しくなっていく痛みに白目を剥き、涙と鼻水で顔中を濡らしながら私は息も絶え絶えに言った。
「エ……エド……ワー……ド……様……どう……か、もう……一度……チャンス……を…………。」
最後の力を振り絞り、頭の中に浮かんだエドワード様に必死に手を伸ばす。
しかし現実には、アゼリアと獣のガキに手を伸ばしただけだった。
今の私は……きっと…………?
その時の頭の中を過ったのは、領内を汚す汚らしい存在達を掃除してやった時の事。
沢山の荒れ狂う感情を表に出しながら、助けを乞う姿と────それを汚らしいモノを見る様な目で見下ろす私の姿。
「ち……違う……違……う……私は……わた……しは…っ………高貴な……る……選ば……れ…………貴……ぞ……。」
そう呟くと同時に、『痛い』の頂点に達した私の視界は、ス────ッと暗くなっていく。
そして────……。
それ以降、私の視界が明るくなる事はなかった。
<指揮者の資質>(ユニーク固有スキル)
< 白の正義 >
自身に一定以上の忠誠を誓った、かつそれ以後に一定以上の精神汚染度が進んだ者の精神に特殊な『正義』を刻み込み込む事ができる特殊系精神攻撃スキル。
『正義』を刻まれた者は、術者の好きなタイミングで強精神攻撃を発動させることができ、確実にその者の命を奪う。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、カリスマ、精神力、残虐、冷静、絶対正義を持つこと。
一定以上の精神汚染度である事。
特定の血筋を持つこと(アルバード王国の王族の血筋)
崇高な存在である貴族の私こそが正義!
エドワード様のお考えこそ、この世界の絶対的な理!!
それを打ち消そうと目論む邪神の使いは、今、この場で正義の使者である私に断罪されるのだ!!
「フハハハハハ────────っ!!!!」
高笑いする私の前で、獣のガキは一瞬で武器を大剣に。
そしてアゼリアと二人で横並びになり、そのまま上空に向かって大きく武器を引いた。
これは……まさか────!!!!
ヒュッ!と息を飲んだ、その瞬間────二人は呼吸を合わせ、そのまま刀と大剣を横に振りきった!
(合体スキル)
< 暴風竜の息吹 >
武器指定【大剣】【刀】、かつ一定以上の絆を結んだ者同士が同系統のスキルを発動した時に発動するオリジナル合体スキル。
まるで竜の息吹が如く、凄まじい風による衝撃波。
超火力、超広範囲攻撃で、敵を攻撃ごと根こそぎ吹き飛ばす。
その威力は、両名の攻撃力、防御力、スピード、絆値、更にお互いのスキルの熟練度、絆値によって決定する。
巨大サイクロンの様なその攻撃は私の剣圧を次々と吹き飛ばしていき、更に私まで襲ってくる!!
「くっ…………!!クソがぁぁぁぁ────!!!」
大声で怒鳴りながら、剣でその衝撃を受け止めたが────?
────パキィィィン…………。
それに耐えきれず、私の剣は音を立てて砕け散ってしまい、その衝撃は私にもクリーンヒット!
勢いよく吹き飛ばされ、そのまま地面や壁に叩きつけられると、最後は崩れ落ちた。
(大ホール)
ジュワンVSレイド、アゼリア
────────レイド、アゼリア勝利
頬に感じる地面の冷たさによって自分が無様にもうつ伏せで倒れているとこに気づくと、体に力を入れて立ちあがろうとする。
しかしダメージが大きすぎて指一つ動かせず、くぐもった声を上げた。
そしてこの状況が信じられなくて、ギリッ……と唇を強く噛みしめる。
私は崇高なる貴族。
何一つ負ける要素などないはずなのに……?
この状況は『正しくない』!
私ではなく他の全てが間違っているのだ!!
その思いは怒りに変わり、それはこの状況を作り出した邪神の子やアゼリアと獣のガキ、そして自分と違う考えを持ち逆らおうとする人々とそれを可能にしてしまう世界全てに向いた。
「く……く……そぉ……ぉぉぉ…………!!こんな要らぬ世界……など……呪われて……しま……え……っ!!」
呪いの言葉を吐きながら、何とか首だけ動かし奴らの方を見ると、生糸結界が破れた<聖浄結晶>を粉々に砕いている所だった。
その瞬間…………私の負けが確定。
私はエドワード様より任された任務に失敗してしまったのだ!
それを理解した私は恐怖でガタガタと震えていると、突然頭の中にエドワード様の声が響き渡った。
《貴族と言っても所詮は子爵か。とんだ役立たずだったな。》
エドワード様の冷たい声が聞こえた瞬間────私の頭の中に強く叩きつけられる様な痛みが走り、その耐え難い痛みに大きな悲鳴を上げる。
「ぐっ……ぐわぁぁぁぁぁ────────っ!!!!」
口から大量の泡と血を吐き出しながら苦しみだす私を、アゼリアと獣のガキは驚きながら見てきたが、そんな事を気にする余裕はない。
《使えぬ道具は破棄するだけ。貴様はもう用済みだ。》
《さぁ、お掃除の時間だ。さっさと私の前から永久に消え失せろ、汚らしいゴミ虫が。》
どんどん激しくなっていく痛みに白目を剥き、涙と鼻水で顔中を濡らしながら私は息も絶え絶えに言った。
「エ……エド……ワー……ド……様……どう……か、もう……一度……チャンス……を…………。」
最後の力を振り絞り、頭の中に浮かんだエドワード様に必死に手を伸ばす。
しかし現実には、アゼリアと獣のガキに手を伸ばしただけだった。
今の私は……きっと…………?
その時の頭の中を過ったのは、領内を汚す汚らしい存在達を掃除してやった時の事。
沢山の荒れ狂う感情を表に出しながら、助けを乞う姿と────それを汚らしいモノを見る様な目で見下ろす私の姿。
「ち……違う……違……う……私は……わた……しは…っ………高貴な……る……選ば……れ…………貴……ぞ……。」
そう呟くと同時に、『痛い』の頂点に達した私の視界は、ス────ッと暗くなっていく。
そして────……。
それ以降、私の視界が明るくなる事はなかった。
<指揮者の資質>(ユニーク固有スキル)
< 白の正義 >
自身に一定以上の忠誠を誓った、かつそれ以後に一定以上の精神汚染度が進んだ者の精神に特殊な『正義』を刻み込み込む事ができる特殊系精神攻撃スキル。
『正義』を刻まれた者は、術者の好きなタイミングで強精神攻撃を発動させることができ、確実にその者の命を奪う。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、カリスマ、精神力、残虐、冷静、絶対正義を持つこと。
一定以上の精神汚染度である事。
特定の血筋を持つこと(アルバード王国の王族の血筋)
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