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第二十九章
(レンジュ)969 次から次へと……
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(レンジュ)
「実際、あのお方が何なのかは分からない。沢山、沢山……そこら中にいるんだよ。『見つける』事は不可能だ。」
「????はぁ??」
サッパリ何を言いたいのかが分からず首を傾げる私を見て、ヨセフ司教はクスクスと笑い、続けてその笑顔を貼り付けたままピタリと止まる。
「……それにあんなモノを隣に置いて置けるのだから、やっぱり神様なんじゃないかな?
……まぁ、人ごときが理解できないモノはこの世に沢山あるよ、うん。うん。
空が一瞬暗くなった事件も恐らくは…………。」
ヨセフ司教は小さな声で呟いた後、パンッ!と一度強く手を叩き、またダラ~ッ……とだらしない情けないおじさんに戻ってしまった。
「────まっ!結局私達『人』が考えたところで何も分かりませんよ。
なるようにしかならない、これで行きましょう!」
身も蓋もない事を……。
呆れながら結局その話しはそこで終了してしまったが、毎回毎回意味不明だと思われるヨセフ司教の言葉は恐ろしい程当たっている。
「まさか本当に神様だったりして……な?」
ボソッと呟く言葉がよく聞こえなかったのか、リーンとナッツは首を傾げた。
それを見下ろしながら、街の人達が語る『救世主様』の話を思い出したが……。
神様というには随分と人間味が強すぎるか。
そう思い直し、首を軽く振ってバカな考えを吹き飛ばすと、直ぐに回復系アイテムのチェックに取り掛かる。
すると、今度は突然爽やかな風が教会内に吹き出し、空色の結界が空を覆っていくのが見えた。
「次から次へと……今度は一体……。────────は……??」
空を見上げ、その魔力反応をしっかり感知すると、見覚えのあるその魔力に思わず間が抜けた声が漏れる。
この透明感のある魔力に強力な結界……更に体中にみなぎってくる力と信じられない程強い聖魔力の気配……!!
「ま……まさか……っ!!」
「これは────?!」
神官たちも私同様それを感じたらしく、動揺を隠せない。
「な……何故……何故ソフィア様の魔力が……?」
流石に冷静でいられず、動揺を口に出すとリーンとナッツはお互い顔を合わせて不思議そうな表情を見せた。
ソフィア様は真っ先に移転されたはず……。
それが何故……?
そのまま理由もわからずオロオロと混乱してしまった私達に、飛んできた伝電鳥が真実を語る。
《私はアルバード王国第一王女のソフィア!》
《私も救世主様と志を共に足掻いて足掻いて足掻いてハッピーエンドを目指します!!》
《未来をこの手に────────────……。》
その声は紛れもなくソフィア様の声で、何とソフィア様はこの場に残り真っ向から戦う決意をしたという何よりの証拠であった。
「「「「ええぇぇぇぇぇぇ────────────!!!!???」」」」」
神官達と手伝いにやってきた街の人達は真っ青な顔で悲鳴を上げ、リーン達もこれには驚いたのか、ポカーーンと空を飛び回る伝電鳥を目で追っている。
私もその不測の事態に頭を抱えた。
「一体何がどうなっているんだ……何故ソフィア様は避難していない……っ!」
呟いた声に答える者はおらず、訳の分からない状態にオロオロする神官たちの姿が目に入ると、とりあえず落ち着かせなければと口を開く。
「詳細は不明だが、聖女であるソフィア様が戦う決意をされたなら、我々もそれに続くぞっ!!
この戦いは絶対に負けられないモノとなった!この国の未来は全て、ここに掛かっている。
教会の威信にかけて、ここは絶対死守するぞぉぉぉ────────!!!」
大声で激を飛ばすと、神官達は一瞬泣き出しそうな顔をした後、直ぐに『うおおおぉぉぉ────────────!!!』と、片手を上げて自身の熱くなっていく感情を吐き出す様に叫んだ。
聖女であるソフィア様が戦うならば、私達神官はそれに続かなければならない。
予定されていた未来に大きくヒビが入ってしまった!!
直ぐに各神官ごとに治療する担当エリアをテキパキと指示し、なんとしてでも聖女様を守るという新たな目標に不安を感じるのと同時に────────胸は熱くなっていく。
本当に……
本当に……?
これは本当に現実なのだろうか??
そのまま、どこかふわふわとした現実味のない感覚になっていると────……。
ヒパ~~ッ……ヒパ~~ッ……
荒い呼吸音と共に、今度は教会の方向からヨタヨタと走ってくる人物が見えたため、私達は一旦動作を止めて目を細めてそちらを向く。
するとそこには、非常に苦しそうに息をし、足はガクガク、汗はダラダラ……見様によっては瀕死に見えなくもない男がいて、そのまま必死に走って走って走って────とうとうバタ~ン!!と倒れてしまった。
その人物を見下ろして、私や他の神官達は頭を抱える。
「何で走っただけでそんな瀕死になっているんですか……ヨセフ司教。」
呆れながらそう言い放つと、ヨセフ司教はヨロヨロと起き上がりヘラッと笑う。
「いや~~……はははっ!ほらっ!私って……頭脳派なのでっ!
なんたってこの間、教会の花壇にいたハエ猫ちゃんに負けましたからねっ!」
「…………そうですね、負けましたね。それでハチミツパン取られたんですもんね?」
顔に痣をつけ、べそべそ泣きながら「強盗にあいました……。」と言ってきた時は凶悪事件かと思ったが、何と犯人はGランクモンスターのハエ猫。
情けなさに誰も慰めの言葉を掛けられなかった。
その時の事を思い出して、更に深いため息をついてしまったが……今はそれどころではない。
それを思い出し、私はヨセフ司教に詰め寄った。
「実際、あのお方が何なのかは分からない。沢山、沢山……そこら中にいるんだよ。『見つける』事は不可能だ。」
「????はぁ??」
サッパリ何を言いたいのかが分からず首を傾げる私を見て、ヨセフ司教はクスクスと笑い、続けてその笑顔を貼り付けたままピタリと止まる。
「……それにあんなモノを隣に置いて置けるのだから、やっぱり神様なんじゃないかな?
……まぁ、人ごときが理解できないモノはこの世に沢山あるよ、うん。うん。
空が一瞬暗くなった事件も恐らくは…………。」
ヨセフ司教は小さな声で呟いた後、パンッ!と一度強く手を叩き、またダラ~ッ……とだらしない情けないおじさんに戻ってしまった。
「────まっ!結局私達『人』が考えたところで何も分かりませんよ。
なるようにしかならない、これで行きましょう!」
身も蓋もない事を……。
呆れながら結局その話しはそこで終了してしまったが、毎回毎回意味不明だと思われるヨセフ司教の言葉は恐ろしい程当たっている。
「まさか本当に神様だったりして……な?」
ボソッと呟く言葉がよく聞こえなかったのか、リーンとナッツは首を傾げた。
それを見下ろしながら、街の人達が語る『救世主様』の話を思い出したが……。
神様というには随分と人間味が強すぎるか。
そう思い直し、首を軽く振ってバカな考えを吹き飛ばすと、直ぐに回復系アイテムのチェックに取り掛かる。
すると、今度は突然爽やかな風が教会内に吹き出し、空色の結界が空を覆っていくのが見えた。
「次から次へと……今度は一体……。────────は……??」
空を見上げ、その魔力反応をしっかり感知すると、見覚えのあるその魔力に思わず間が抜けた声が漏れる。
この透明感のある魔力に強力な結界……更に体中にみなぎってくる力と信じられない程強い聖魔力の気配……!!
「ま……まさか……っ!!」
「これは────?!」
神官たちも私同様それを感じたらしく、動揺を隠せない。
「な……何故……何故ソフィア様の魔力が……?」
流石に冷静でいられず、動揺を口に出すとリーンとナッツはお互い顔を合わせて不思議そうな表情を見せた。
ソフィア様は真っ先に移転されたはず……。
それが何故……?
そのまま理由もわからずオロオロと混乱してしまった私達に、飛んできた伝電鳥が真実を語る。
《私はアルバード王国第一王女のソフィア!》
《私も救世主様と志を共に足掻いて足掻いて足掻いてハッピーエンドを目指します!!》
《未来をこの手に────────────……。》
その声は紛れもなくソフィア様の声で、何とソフィア様はこの場に残り真っ向から戦う決意をしたという何よりの証拠であった。
「「「「ええぇぇぇぇぇぇ────────────!!!!???」」」」」
神官達と手伝いにやってきた街の人達は真っ青な顔で悲鳴を上げ、リーン達もこれには驚いたのか、ポカーーンと空を飛び回る伝電鳥を目で追っている。
私もその不測の事態に頭を抱えた。
「一体何がどうなっているんだ……何故ソフィア様は避難していない……っ!」
呟いた声に答える者はおらず、訳の分からない状態にオロオロする神官たちの姿が目に入ると、とりあえず落ち着かせなければと口を開く。
「詳細は不明だが、聖女であるソフィア様が戦う決意をされたなら、我々もそれに続くぞっ!!
この戦いは絶対に負けられないモノとなった!この国の未来は全て、ここに掛かっている。
教会の威信にかけて、ここは絶対死守するぞぉぉぉ────────!!!」
大声で激を飛ばすと、神官達は一瞬泣き出しそうな顔をした後、直ぐに『うおおおぉぉぉ────────────!!!』と、片手を上げて自身の熱くなっていく感情を吐き出す様に叫んだ。
聖女であるソフィア様が戦うならば、私達神官はそれに続かなければならない。
予定されていた未来に大きくヒビが入ってしまった!!
直ぐに各神官ごとに治療する担当エリアをテキパキと指示し、なんとしてでも聖女様を守るという新たな目標に不安を感じるのと同時に────────胸は熱くなっていく。
本当に……
本当に……?
これは本当に現実なのだろうか??
そのまま、どこかふわふわとした現実味のない感覚になっていると────……。
ヒパ~~ッ……ヒパ~~ッ……
荒い呼吸音と共に、今度は教会の方向からヨタヨタと走ってくる人物が見えたため、私達は一旦動作を止めて目を細めてそちらを向く。
するとそこには、非常に苦しそうに息をし、足はガクガク、汗はダラダラ……見様によっては瀕死に見えなくもない男がいて、そのまま必死に走って走って走って────とうとうバタ~ン!!と倒れてしまった。
その人物を見下ろして、私や他の神官達は頭を抱える。
「何で走っただけでそんな瀕死になっているんですか……ヨセフ司教。」
呆れながらそう言い放つと、ヨセフ司教はヨロヨロと起き上がりヘラッと笑う。
「いや~~……はははっ!ほらっ!私って……頭脳派なのでっ!
なんたってこの間、教会の花壇にいたハエ猫ちゃんに負けましたからねっ!」
「…………そうですね、負けましたね。それでハチミツパン取られたんですもんね?」
顔に痣をつけ、べそべそ泣きながら「強盗にあいました……。」と言ってきた時は凶悪事件かと思ったが、何と犯人はGランクモンスターのハエ猫。
情けなさに誰も慰めの言葉を掛けられなかった。
その時の事を思い出して、更に深いため息をついてしまったが……今はそれどころではない。
それを思い出し、私はヨセフ司教に詰め寄った。
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