【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第四十二章

1344 一発勝負!

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( リーフ )

今の俺の最大火力特化スキル。


威力が大きすぎて力を持て余し制御が難しい上に、打った後の反動で多分10分くらいまともに動く事ができなくなってしまう、まさに一撃必殺のスキルが俺にはある。




しかし────……。




「 これが通じなかったらジ・エンド。


俺の負けだ。


つまりこれから先の未来は……多分物語通りへ戻されてしまう。 」




俺は大きく息を吸い込み、そして吐き出すと……どんどんと大きくなっていく頭の中に響く声の数々に意識を向けた。




” ここは絶対通さねぇ!!行くぞぉぉぉ!!! ”




” 救世主様が戦っているんだ!!ここで諦めてなるものか!! ”




” ハッピーエンド目指して死ぬまで足掻くぞ!!


負けてたまるか────!! ”




わぁぁぁぁぁ!!という歓声と共に聞こえてくるのは、戦っている皆の声。




それは戦い始めて少し経ってから、少しずつ聞こえてきたのだが……今は体を殴りつけるくらい大きく聞こえる。


今、この街を守ろうと沢山の人たちが一丸となって戦っているのだ。




「 そっか……そうなんだ。


俺一人じゃあハッピーエンド迎えられないから、皆の力も借りるよ。


ありがとう。


そして、一緒に頑張ろう! 」




腰に装着していた二本の剣を抜き、沢山の目で一斉に俺を睨みつけてくるお化け蝶を睨み返す。




俺の信念、人生の最終目標のハッピーエンド。


それを叶えるには一人では無理。


俺が大樹だった時、辛い事、悲しい事、悔しい事、そんな事は沢山あったけど、最後ハッピーエンドで人生を終われたのは、沢山の人達が周りにいたから。




その人たちと一緒に目指したハッピーエンド。


俺は今生も皆と一緒に、ハッピーエンドをひたすら目指す。




世界が消えるその日まで。




俺は自分の剣に魔力を移していき、全意識をそれに集中しだした。




「 レオン、あげ玉、黒みつ────!


俺があいつをぶっ飛ばすから、道を作ってくれ────!! 」




「 ( コクリッ……。 ) 」




「 クピャッ!!( いいよ! ) 」




「 ( ミョミョミョ~! )( 分かった! ) 」




レオンとあげ玉は頷き、黒みつは触手で大きな丸を作ると、三人は同時に飛び出す。


そして道を作ってくれている間、俺は魔力を更に練り、剣の形を変えていく。


バチバチと七色の光で輝き出した二本の剣は一本の大剣へと変わり、自分の体が引きちぎれそうな感覚をグッ!と堪えて、その大剣を後ろに引いた。




これが俺の最大火力特化スキル。


これで一気に勝負をかけるぞ……!






< 魔術騎士の資質 >( ユニーク固有スキル )

< 太陽王の破邪大剣 >

全属性魔力を融合させて、更に全ステータス、勇気、希望、根性、努力値を攻撃力に上乗せした超火力特化型攻撃スキル

ありとあらゆるものに対し干渉する事ができる力を持つため、空間などの抽象的な物質も全て切り裂く事が可能

現在他者から向けられている感情値が高い程、干渉力がUPする


(発現条件) 

全属性魔力を持ち、一定以上のステータス値、勇気、希望、根性、努力値を持つこと

一定以下の精神汚染度、かつ全感情値が一定値以上を超える事

一定以上の他者から感情を向けられる経験値を持つこと

一定回数以上、実力を大きく上回る相手に挑み、瀕死状態を経験しても心が折れない事



強すぎる力に腕が吹き飛びそうになりながら、俺はお化け蝶を睨みつけた。


体中が痛い。

でも────大丈夫!!


「 行くぞぉぉぉぉぉ────!!!!  」


大声で叫び、俺は勢いよく飛び出す。

スキル< 風の通り道 >で同時に足場を作りながら、皆が開けてくれた道を前へ、前へ────……。


沢山のモンスター達が俺の歩みを止めようと、左右から飛び込んで来たが────右からはあげ玉のスキル< 光速の無限足 >が、左からは黒みつのスキル< 天人の刃 >が放たれ、全てのモンスターをふっ飛ばした。


《 ”ミ”ィィ~~~あ”あ”あ”あィィ~あ”あ”あっ────!!!! 》




すると黒いお化け蝶が、羽から伸びている大量の黒い手を一斉に伸ばし俺を捕まえようとしたが────いつの間にか黒いお化け蝶の真上にいるレオンが軽くレイピアを振って一瞬で全ての手を切り落とす。




《 ────ギィっ!!!???あ”あ”あ”あ”~あ”あ”あっ────??!!!! 》




黒いお化け蝶は、羽をうねうね動かし、慌てて腕を再生しようとしたが、もう遅い!


俺はやつの弱点である右上の羽部分へと、大きく飛んだ。




そして────………………後ろに引いていた大剣をそこにぶっ刺す!!






《 ギィや゙あ”あ”あ”あ”あ”あ”あっぁ”ぁ”ぁ”────────────??!!!! 》
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