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第四十三章
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( アゼリア )
《 ヒャクメ・カオス!全魔法属性にたいする耐魔法防御結界を同時展開!!
しかもそれを重ね掛けする事も可能のようです!!
これではダメージが……!! 》
「「「 何だと!!! 」」」
( 第二形態先天スキル )
< 天災の古魔術 >
魔法の同時発動が可能になる
自身の目玉の数だけ同時に発動させる事ができると言われている
( 第二形態先天スキル )
< 無敵の古城 >
全耐魔法、物理の防御結界を同時に展開する事ができる
重ねがけも可能であるためダメージを通す事はほぼ100%無理であると言われている
その場にいる戦闘員達からは悲鳴に近い叫び声が上がる。
これでは本体への攻撃はさらに通らなくなってしまった!
「 まさに完全無敵の要塞だな……。 」
クラークは額から流れ出る汗を乱暴に拭いながら、そう吐き捨てる。
その顔には僅かに絶望の感情が漂っていた。
それを責めたくとも、私の心にも身に覚えがあり過ぎる嫌な感覚が広がっていくのを感じ、両手を強く握る。
これは ” 絶望 ” だ。
小さい頃から何度も何度も味わってきたこの感情は、また私を襲うのか……。
見えているはずの< ヒャクメ・カオス >がボヤけてきて、視界は狭くなっていく。
私はここまで……なのか?
視線が完全に下がりそうになった、その瞬間────突然耳元で ” 声 ” が聞こえた。
” アゼリアちゃんはカッコいいね ”
聞き覚えのある声に驚き背後を振り向いたが、誰もいない。
確信に近い、ある人物が頭の中に浮かぶと……また後ろから声が聞こえてきた。
” アゼリアちゃんはまさに ” 大和撫子 ” を具現化したようなお嬢さんだね。 ”
” ” 大和撫子 ” っていうのは、俺のイメージでは外面的な美しさじゃなくて、内面的な強さや美しさを持った、芯のある女性の事を言うんだ。 ”
” 君の話を聞いて、きっと辛いことも沢山あっただろうに、その地位につけたのは単純に凄いなって思ったんだよ。 ”
下げようとした視線を上げろ!と言わんばかりに、心を叩きつける言葉が投げつけられ、私はそこで動きを止めた。
すると更なる言葉が私へと投げられる。
” 頑張って頑張ってどうしても駄目だったら……それまでに手に入れたものを全部持って新しいものを探しにいけばいいさ。
きっと楽しいよ。 ”
「 今までの自分も持ったまま新しいものを探しにいく……。
すべきことは……見つけたモノを大事にする事と……いかに両親をぶっ飛ばしてやるかだけ……。
やられた分は……きっちり返す! 」
見失いそうになっていた自分を取り戻し、完全に視線を上に上げた。
クラークが私がボソッと口に出した声を聞き、怪訝な顔をしたが、それを確認する間もなく、私はもう一度、< ヒャクメ・カオス >に向かって飛び出す。
「 ────っ!?アゼリア!! 」
「 ────?!アゼリア! 」
クラークやドルトン様の声が後ろから聞こえたが、私の足は止まらない。
私のまっすぐ前にいるのは、無敵の要塞の様に立ちふさがる化け物。
だが────私が目指すのはもっと先。
光が溢れる先の見えない道を走っていく背中を……私は追いかけ続ける!
「 私はその先に行く!!
だから貴様は邪魔だ。とっとと消えろぉぉぉ────────!!!! 」
《 フグぅぅぅぅぅ”ぅ”ッ!!!! 》
突然突っ込んでくる私を睨みつけた< ヒャクメ・カオス >は、そのまま他属性の魔法弾を連続して撃ってきたが────私はスキル< 剣花の舞妃 >を発動し、それをすべて回避し進む。
そして一瞬でヤツの懐へ入り込むと……そのまま横一線に刀を振った。
────────ガキィィィィィィ……ン……!!
大きな音を立てて、何重にも張られた耐物理防御結界に刀は弾かれてしまう。
「 ────っ!!くっ……そぉぉぉ!!!! 」
振動で、ビリビリ痺れる手に力を入れて、そのまま怒涛の刀の連続攻撃をしかければ、奴は苛立った様子で大きく手を振り上げた。
《 おぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”────っ!!!!! 》
そしてその手を私に向かって振り下ろしたが、私はまたスキル< 剣花の舞妃 >を発動して横に回避すると、そのまま刀を大きく引き、刀の先をヤツの腹にある巨大な口へ向ける。
「 無敵の要塞だろうがなんだろうが……邪魔なモノは……全部、ぶっ飛ばす!! 」
フッと息を短く吐き出し、私は自分の心が感じるまま……スキルを発動した。
《 ヒャクメ・カオス!全魔法属性にたいする耐魔法防御結界を同時展開!!
しかもそれを重ね掛けする事も可能のようです!!
これではダメージが……!! 》
「「「 何だと!!! 」」」
( 第二形態先天スキル )
< 天災の古魔術 >
魔法の同時発動が可能になる
自身の目玉の数だけ同時に発動させる事ができると言われている
( 第二形態先天スキル )
< 無敵の古城 >
全耐魔法、物理の防御結界を同時に展開する事ができる
重ねがけも可能であるためダメージを通す事はほぼ100%無理であると言われている
その場にいる戦闘員達からは悲鳴に近い叫び声が上がる。
これでは本体への攻撃はさらに通らなくなってしまった!
「 まさに完全無敵の要塞だな……。 」
クラークは額から流れ出る汗を乱暴に拭いながら、そう吐き捨てる。
その顔には僅かに絶望の感情が漂っていた。
それを責めたくとも、私の心にも身に覚えがあり過ぎる嫌な感覚が広がっていくのを感じ、両手を強く握る。
これは ” 絶望 ” だ。
小さい頃から何度も何度も味わってきたこの感情は、また私を襲うのか……。
見えているはずの< ヒャクメ・カオス >がボヤけてきて、視界は狭くなっていく。
私はここまで……なのか?
視線が完全に下がりそうになった、その瞬間────突然耳元で ” 声 ” が聞こえた。
” アゼリアちゃんはカッコいいね ”
聞き覚えのある声に驚き背後を振り向いたが、誰もいない。
確信に近い、ある人物が頭の中に浮かぶと……また後ろから声が聞こえてきた。
” アゼリアちゃんはまさに ” 大和撫子 ” を具現化したようなお嬢さんだね。 ”
” ” 大和撫子 ” っていうのは、俺のイメージでは外面的な美しさじゃなくて、内面的な強さや美しさを持った、芯のある女性の事を言うんだ。 ”
” 君の話を聞いて、きっと辛いことも沢山あっただろうに、その地位につけたのは単純に凄いなって思ったんだよ。 ”
下げようとした視線を上げろ!と言わんばかりに、心を叩きつける言葉が投げつけられ、私はそこで動きを止めた。
すると更なる言葉が私へと投げられる。
” 頑張って頑張ってどうしても駄目だったら……それまでに手に入れたものを全部持って新しいものを探しにいけばいいさ。
きっと楽しいよ。 ”
「 今までの自分も持ったまま新しいものを探しにいく……。
すべきことは……見つけたモノを大事にする事と……いかに両親をぶっ飛ばしてやるかだけ……。
やられた分は……きっちり返す! 」
見失いそうになっていた自分を取り戻し、完全に視線を上に上げた。
クラークが私がボソッと口に出した声を聞き、怪訝な顔をしたが、それを確認する間もなく、私はもう一度、< ヒャクメ・カオス >に向かって飛び出す。
「 ────っ!?アゼリア!! 」
「 ────?!アゼリア! 」
クラークやドルトン様の声が後ろから聞こえたが、私の足は止まらない。
私のまっすぐ前にいるのは、無敵の要塞の様に立ちふさがる化け物。
だが────私が目指すのはもっと先。
光が溢れる先の見えない道を走っていく背中を……私は追いかけ続ける!
「 私はその先に行く!!
だから貴様は邪魔だ。とっとと消えろぉぉぉ────────!!!! 」
《 フグぅぅぅぅぅ”ぅ”ッ!!!! 》
突然突っ込んでくる私を睨みつけた< ヒャクメ・カオス >は、そのまま他属性の魔法弾を連続して撃ってきたが────私はスキル< 剣花の舞妃 >を発動し、それをすべて回避し進む。
そして一瞬でヤツの懐へ入り込むと……そのまま横一線に刀を振った。
────────ガキィィィィィィ……ン……!!
大きな音を立てて、何重にも張られた耐物理防御結界に刀は弾かれてしまう。
「 ────っ!!くっ……そぉぉぉ!!!! 」
振動で、ビリビリ痺れる手に力を入れて、そのまま怒涛の刀の連続攻撃をしかければ、奴は苛立った様子で大きく手を振り上げた。
《 おぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”────っ!!!!! 》
そしてその手を私に向かって振り下ろしたが、私はまたスキル< 剣花の舞妃 >を発動して横に回避すると、そのまま刀を大きく引き、刀の先をヤツの腹にある巨大な口へ向ける。
「 無敵の要塞だろうがなんだろうが……邪魔なモノは……全部、ぶっ飛ばす!! 」
フッと息を短く吐き出し、私は自分の心が感じるまま……スキルを発動した。
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