【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

文字の大きさ
1,398 / 1,649
第四十四章

1382 この物語の主人公は……

しおりを挟む
( ルル )


「 そ、空の敵はお願いします……。 」


攻撃力的には申し分ないので、空の敵の担当は彼らに任せる事に。

すると全員 ” おおおお~!! ” と雄叫びを上げて、「「「 任せろ!! 」」」と胸を叩いた。


とりあえずは、思わぬ援軍にガッツポーズをしていると、また【 察知人 】の女の子が、違う方向を指差す。


「 ……あっち。また違うのが沢山来た! 」


「 んん~……?────!?

あれは< ボボン・ドッグ >と< ウィンク・バタフライ >です!

数は20と50くらい! 」


【 双眼人 】がすかさずその方向を見て言うと、近くを走る郵便隊が、駆けつけ直ぐにその映像を送ってくれる。


< ボボン・ドッグ >

体長1m程の犬型Fランクモンスター

まるでアフロの様なモサモサした毛皮を持ち、服の高級素材として使われるが、攻撃性が高く、パワーとスピードが高いため綺麗な状態で倒すのは至難の業

集団で襲われるため注意が必要



< ウィンク・バタフライ >

体長20~30程の蝶型Gランクモンスター

まるでウィンクしている様な模様の羽が特徴的で、魅了の高価がある鱗粉を振りまき敵の動きを鈍らせる

単体では大した事がないが、他のモンスターと同時出現した際は、モンスターランクは跳ね上がる




「 ” 魅了 ” のデバフ持ちモンスターがいるので、郵便隊チームは、一旦下がって下さい!

では、【 洋裁組合チーム 】と【 歓楽街チーム 】の皆さん!出番ですよ~!! 」


スキル進軍ゲートで召喚したのは、巨大なハサミを持った洋裁チームの人たちと、怪しげに笑う非常に美しい男女の歓楽街チーム。


二組のチームの人たちは、こちらに向かってくるモンスター達を見て、フッ……と不敵に笑った。


「 可愛い可愛い毛皮のワンちゃん♡

これなら沢山洋服作れるわ~ん♡ 」


ジャキンッ!ジャキン!と巨大なハサミを動かし、目を輝かす洋裁組合チームの人たち。

その横で美しいお姉さんが、シュッシュッと香水を自分に向かって振りかける。


「 フフッ。ゴメンナサイね~。

私達には ” 魅了 ” 効かないの♡

夜の女には、小賢しい手は通用しないわよ~? 」


長い髪をバサッ!と後ろに流すと、空を舞う光輝く ” 魅了 ” の鱗粉は、灰の様になって下へと落ちていった。


<妖艶人、接客師、カリスマ人などの対人系下級資質>(先天スキル)
< 魅了フィールド・ナイト >

一定以上の魅力値、自信、精神耐性、接客・トーク経験値、カリスマ値がある時に先天発動する特殊系先天スキル

” 魅了 ” や ” 幻影 ” などの精神攻撃系デバフに対し、絶対無効効果を持つ 

更に、自信がそのフィールドに存在している限り、自分の魅了値を上回る存在の ” 魅了 ” は他の戦う仲間にも掛からない



自分の鱗粉が全て無効化された< ウィンク・バタフライ >は、動揺しているのか、バタバタと羽を動かし空を飛び回る。

そしてそれに構わず、こちらに敵意をむき出しにしているのは、地上で洋裁組合チームと歓楽街チームに対峙している< ボボン・ドッグ >だ。


《 グルルルルルル────ッ!!!!! 》


< ボボン・ドッグ >は、、大きく口を開け、そのまま歓楽街チームに向かって飛びかかったが……その前に飛び出したのは、洋裁組合チームであった。



<服飾師などの下級資質> (ユニーク固有スキル)
< 毛狩りのハサミ >

獣系モンスターの絶対有利属性を持ったハサミ型武器の攻撃

物理系攻撃と精神系攻撃の混合攻撃で、相手を恐怖状態にする事ができる


(発現条件) 

一定回数以上の動物やモンスターの毛を狩る事

一定以上の ” 毛 ” に関しての査定力がある事

一定以上の絶望状態からの生還を果たし、勇気、闘志、凶暴を持つ事




────スポポポポ~ン!!!


< ボボン・ドッグ >の毛は、一瞬で刈り取られ丸裸に……。

するとそのまま「 キャキャンッ! 」と可愛い悲鳴を上げて逃げていった。


地面に残された毛皮をキャイキャイと嬉しそうに触る洋裁組合チームと歓楽街チームだったが、他のモンスター達が後方から迫ってきて大ピンチ!────のはずだが……?


何故か< ウィンク・バタフライ >達が魅了効果のある鱗粉を、その味方であるはずのモンスター達にバラマキ始めたのだ。


その様子を見た歓楽街チームはクスクスと笑う。



「 私達のために頑張ってね♡ 」



<妖艶人、接客師、カリスマ人などの対人系下級資質>(ユニーク固有スキル)
< 魅了のフレグランス >

” 魅了 ” 効果のあるフェロモンを放出し、相手を意のままに操る状態異常系デバフスキル

今まで自身に向けられた好意的な感情の数と質の合計値によってその効果の強さが変わる

また異性相手の場合、更に魅了効果はUPする

( 発現条件 )

一定以上の美に対する向上心、努力値、好意を持たれるテクニック値を持つこと

一定以上の好意を、異性又は同性から向けられる事



歓楽街チームのスキルにより、ほぼ全部のモンスター達は、動きを鈍らせていく。

しかし、中には魅了の耐性持ちのモンスター達もいて、そいつらは必死にそれに抗い前に進もうとするが……そこで飛び出したのは、派手な格好をした男性達だ。


「 お姫様の邪魔はさせないぞ~♬ 」


「 俺達、愛の奴隷~♬ 」



<男接人、ボーイ士、アイドル人などの対人系下級資質>(ユニーク固有スキル)
< ダンス・ダンス・ダンス! >

” 魅了 ” 効果のある視覚的情報をダンスで与え、相手を意のままに操る状態異常系デバフスキル

自身に向けられた好意的な感情の数と質の合計値によってその効果の強さが変わる

また異性相手の場合、更に魅了効果はUPする

( 発現条件 )

一定以上のかっこよさに対する向上心、ダンスの技術値、努力値、好意を持たれるテクニック値を持つこと

一定以上の好意を、異性又は同性から向けられる事



キレッキレのダンスを披露するイケメン集団によって、とうとうその場の全てのモンスター達が魅了状態に掛かると、私は一斉に進軍ゲートを開け放つ。


「 大混乱の今が大チャンス!!

皆!お願いしま────す!!! 」


「「「「 おおおおおおお────ッ!!!!!! 」」」」


勇ましい声を上げた街の皆は、私の開けた進軍ゲートを飛び出し、直ぐに魅了されているモンスター達に飛びかかった。


「 ブブッ!!!!?? 」


「 ピギャギャギャ────っ!!!! 」


その勢いは止まらず、どんどんモンスター達を押し返すと、そのまま怒涛の攻撃で撃破していく。


「 ────っ!!よっし!! 」


私はその様子をスクリーンから見ながら、ガッツポーズ!

居ても立ってもいられなくて、その場で勢いよく立ち上がった。


「 ” 日々我慢を重ねる弱き者たちの反撃の物語! ”

この物語の主人公は私達!

高い山を越え、深い谷を越え……私達主人公達は、ハッピーエンドを迎えるのだ!! 」

しおりを挟む
感想 274

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる

路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか? いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ? 2025年10月に全面改稿を行ないました。 2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。 2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。 2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。 2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。 第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜

統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。 嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。 本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

処理中です...