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第四十四章
1391 赤い霧?
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( マービン )
どうやらヴィーには、俺の目に映る姿ではない、別の姿が映っているらしく、< ジョロウ・キング >を睨みながら、オエェ~……とえづく。
すると、次の瞬間……突然< ジョロウ・キング >の部品達が一斉に叫びだした!
《 あ”あ”あ”あ”あ”~~………!!!!! 》
《 う”あ”あ”……う”う”う”う”~~ぅぅぅぅぅ~~!!!! 》
その部品達の顔は大きく歪み、まるで藻掻き苦しんでいる様に見える。
一体なぜ……??
「 な……なんだ……? 」
「 何だか苦しんでいる様に見えるけど……? 」
ヒューイとバンもその様子をおかしいと思っているらしく、警戒していると、突然部品達の身体からボコボコボコ!!!と爆発する様に、増殖した肉が飛び出した。
「 ────っ!!また巨大化するのか! 」
「 ……っ!!……いえ、違う様です。 」
父が巨大ランスを握りしめてそう叫ぶと、冷静に観察していたサンサが、増殖した肉達が切り離されて落ちていくのを指差し答える。
地上に次から次へと落ちていく肉達。
地にそれが着いた瞬間────子蜘蛛達が一斉に飛びつき、爆発的にその再生を始めてしまった。
「 ……!!クソっ!数が多すぎる!! 」
地上にいるスワンがスキル< 鉄壁城塞 >を使い、その肉の塊を覆って使わせない様にするが、なにせ数が多すぎてスキルが負けて食い破られる。
あっという間に蜘蛛型人間と鳥型人間はその数を爆発的に増やしてしまった。
( 先天スキル )
< 生体誕生の産声 >
自身の身体を構成する部品達を一気に増殖させて、血肉を分けた生体を増やす増殖型創造スキル
魔力が続く限り使用可能であり、生体の数が減る度に自動発動を続けるパッシブスキル
「 ……新たな増殖系スキル! 」
忌々しい能力に顔を歪めたが、地上にいるスワン達の顔は、全く諦めていない様だ。
「 止めきれませんが、せめて増殖スピードだけは落としてみせますよ! 」
スワンは力強い声でそう言うと、地面に片手をドンッ!とつけた。
すると────地面からは巨大な光の柱がいつくも出現し、その周辺にいる子蜘蛛達は爆発する様に弾け飛んでいく。
< 城塞士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 守護柱 >
魔力でできた大きな柱を創り出し、そこを中心に空気を振動させて敵にダメージを与える攻撃系スキル
敵は地上と地中の両フィールドに対応しており、、その効果は広範囲に及ぶ
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、攻撃力、防御力、忠誠心、仲間達への絆値、多数の敵との混戦経験値を持つこと
一定回数以上の防衛戦の経験値があること
子蜘蛛達は大幅に減り、増殖と回復のスピードは多少衰えを見せた。
「 ハハッ!負けられねぇ~じゃん♬ 」
グリムはニヤっと笑いながら、ピンク色の風船を大量に吹き出す。
< 毒膳士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< ねんねこピンクガム >
ガム型武器専用スキル
一定以上のダメージを負った敵を ” 眠り ” 状態にして、更に体力値を徐々に削っていくデバフ型攻撃スキル
寝ている間に体力値が『 0 』になってしまえば二度と目覚める事はない
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、ガム型武器の熟練度、デバフ成功率、デバフ耐性、眠り状態への耐性値を持つこと
一定以上の ” 眠り ” 耐性値を持った強敵との戦闘経験値を持つこと
ピンク色の風船を浴びた子蜘蛛や、ダメージを負っている蜘蛛型人間どもは、そのままバタバタと倒れて沈黙した。
それに飛竜隊の皆はワッ!!と歓声を上げる。
「 いいぞ~!!マービン様の側近候補共~!! 」
「 これなら戦いはだいぶ楽になる。
今はとにかく攻撃の数を増やすしかなさそうだしね。 」
ヒューイとバンがお互い目配せしながらそう言い合うと、そのままバラバラに飛び回り、本体や部品達の攻撃を叩き落としていった。
それに他の隊員達も続き、本体達の目を逸らしてくれる。
「 サンサ!俺達は本体を!! 」
「 ────はっ!! 」
本体達の目が逸れた瞬間、父とサンサ率いる第三飛竜隊が動き、積極的に攻撃を仕掛け始めた。
俺もそれに乗り、ヴィーと共に攻撃を仕掛けていくが……やはりいたずらに数が増えるだけ。
戦いが続けば続くほど、こちらの不利か────!!
グッ!と唇を噛み締めて、とりあえずもう一度火力が高いスキルを使おうとした、その時────……。
「 ────っ!?全員退避────!! 」
父の言葉に、全隊員は一斉に上に上昇し、俺もそれに続くと、突然< ジョロウ・キング >は大きく翼を動かし、周囲に赤い霧の様なモノを散布してきた。
「 なっ……何だ!? 」
上からその赤い霧を見下ろしていると、若干上昇が遅れた隊員達が、突然血を吐き出しそのまま飛竜から落ちそうになる。
「 ────っ?お、おいっ!! 」
「 どうした!! 」
周りの隊員が慌てて声を掛けたが、とうとう落下してしまった隊員達を、パートナーである飛竜達が必死に襟元を咥えて落下を防いだ。
どうやらヴィーには、俺の目に映る姿ではない、別の姿が映っているらしく、< ジョロウ・キング >を睨みながら、オエェ~……とえづく。
すると、次の瞬間……突然< ジョロウ・キング >の部品達が一斉に叫びだした!
《 あ”あ”あ”あ”あ”~~………!!!!! 》
《 う”あ”あ”……う”う”う”う”~~ぅぅぅぅぅ~~!!!! 》
その部品達の顔は大きく歪み、まるで藻掻き苦しんでいる様に見える。
一体なぜ……??
「 な……なんだ……? 」
「 何だか苦しんでいる様に見えるけど……? 」
ヒューイとバンもその様子をおかしいと思っているらしく、警戒していると、突然部品達の身体からボコボコボコ!!!と爆発する様に、増殖した肉が飛び出した。
「 ────っ!!また巨大化するのか! 」
「 ……っ!!……いえ、違う様です。 」
父が巨大ランスを握りしめてそう叫ぶと、冷静に観察していたサンサが、増殖した肉達が切り離されて落ちていくのを指差し答える。
地上に次から次へと落ちていく肉達。
地にそれが着いた瞬間────子蜘蛛達が一斉に飛びつき、爆発的にその再生を始めてしまった。
「 ……!!クソっ!数が多すぎる!! 」
地上にいるスワンがスキル< 鉄壁城塞 >を使い、その肉の塊を覆って使わせない様にするが、なにせ数が多すぎてスキルが負けて食い破られる。
あっという間に蜘蛛型人間と鳥型人間はその数を爆発的に増やしてしまった。
( 先天スキル )
< 生体誕生の産声 >
自身の身体を構成する部品達を一気に増殖させて、血肉を分けた生体を増やす増殖型創造スキル
魔力が続く限り使用可能であり、生体の数が減る度に自動発動を続けるパッシブスキル
「 ……新たな増殖系スキル! 」
忌々しい能力に顔を歪めたが、地上にいるスワン達の顔は、全く諦めていない様だ。
「 止めきれませんが、せめて増殖スピードだけは落としてみせますよ! 」
スワンは力強い声でそう言うと、地面に片手をドンッ!とつけた。
すると────地面からは巨大な光の柱がいつくも出現し、その周辺にいる子蜘蛛達は爆発する様に弾け飛んでいく。
< 城塞士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 守護柱 >
魔力でできた大きな柱を創り出し、そこを中心に空気を振動させて敵にダメージを与える攻撃系スキル
敵は地上と地中の両フィールドに対応しており、、その効果は広範囲に及ぶ
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、攻撃力、防御力、忠誠心、仲間達への絆値、多数の敵との混戦経験値を持つこと
一定回数以上の防衛戦の経験値があること
子蜘蛛達は大幅に減り、増殖と回復のスピードは多少衰えを見せた。
「 ハハッ!負けられねぇ~じゃん♬ 」
グリムはニヤっと笑いながら、ピンク色の風船を大量に吹き出す。
< 毒膳士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< ねんねこピンクガム >
ガム型武器専用スキル
一定以上のダメージを負った敵を ” 眠り ” 状態にして、更に体力値を徐々に削っていくデバフ型攻撃スキル
寝ている間に体力値が『 0 』になってしまえば二度と目覚める事はない
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、ガム型武器の熟練度、デバフ成功率、デバフ耐性、眠り状態への耐性値を持つこと
一定以上の ” 眠り ” 耐性値を持った強敵との戦闘経験値を持つこと
ピンク色の風船を浴びた子蜘蛛や、ダメージを負っている蜘蛛型人間どもは、そのままバタバタと倒れて沈黙した。
それに飛竜隊の皆はワッ!!と歓声を上げる。
「 いいぞ~!!マービン様の側近候補共~!! 」
「 これなら戦いはだいぶ楽になる。
今はとにかく攻撃の数を増やすしかなさそうだしね。 」
ヒューイとバンがお互い目配せしながらそう言い合うと、そのままバラバラに飛び回り、本体や部品達の攻撃を叩き落としていった。
それに他の隊員達も続き、本体達の目を逸らしてくれる。
「 サンサ!俺達は本体を!! 」
「 ────はっ!! 」
本体達の目が逸れた瞬間、父とサンサ率いる第三飛竜隊が動き、積極的に攻撃を仕掛け始めた。
俺もそれに乗り、ヴィーと共に攻撃を仕掛けていくが……やはりいたずらに数が増えるだけ。
戦いが続けば続くほど、こちらの不利か────!!
グッ!と唇を噛み締めて、とりあえずもう一度火力が高いスキルを使おうとした、その時────……。
「 ────っ!?全員退避────!! 」
父の言葉に、全隊員は一斉に上に上昇し、俺もそれに続くと、突然< ジョロウ・キング >は大きく翼を動かし、周囲に赤い霧の様なモノを散布してきた。
「 なっ……何だ!? 」
上からその赤い霧を見下ろしていると、若干上昇が遅れた隊員達が、突然血を吐き出しそのまま飛竜から落ちそうになる。
「 ────っ?お、おいっ!! 」
「 どうした!! 」
周りの隊員が慌てて声を掛けたが、とうとう落下してしまった隊員達を、パートナーである飛竜達が必死に襟元を咥えて落下を防いだ。
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