1,408 / 1,649
第四十四章
1392 楽しければ……
しおりを挟む
( マービン )
その数は約数十人。
全員意識は朦朧としていて、それをチャンスと見た< ジョロウ・キング >は、そのままトドメを刺そうと、魔法弾を一斉射撃してくる。
「「 させるかぁぁぁぁぁ────!!! 」」
ヒューイとバンが、一瞬で魔法弾の前に立ちふさがり、同時にスキルを発動させた。
( 合体スキル )
< 刹那の多軸一閃 >
スピードが一定以上、かつ絆値とコンビネーション値が一定以上同士の攻撃系合体スキル
合計スピード値が高い程、攻撃力が増す超火力特化の攻撃を繰り出す事ができる
ヒューイとバンの合体スキルによって、全ての魔法弾は撃ち落とされたが、依然隊員達の意識は戻る気配はない。
「 意識のない隊員は、直ぐにスワンのスキルの範囲内へ!
グリム!!直ぐに状態確認を頼む!! 」
「 はいっ!! 」
このままでは狙い打ちされてしまう!
そう考えた俺が大声で指示を出すと、直ぐに飛竜達はそれを理解し直ぐに、スワンの結界の中へと降りていく。
そしてグリムはそんな飛竜達の着地した場所へと走り寄り、意識が朦朧としている隊員達の状態をスキルを発動してチェックし始めた。
< 毒膳士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 薬膳学士の瞳 >
体内に存在する毒などのあらゆるデバフ物質を解析する事のできる特殊系鑑定スキル
自身の魔力、魔力量、魔力操作、薬膳に関する知識量により、その精度はUPする
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、薬膳に関する知識量、知力、探究心、努力、好奇心を持つ事
一定回数以上毒に関する物質と接する機会がある事
一定以上の実力を持った者に対し、毒を用いた戦闘経験値を持つこと
それにより成分を分析できたらしいグリムは、ハッ!とした様子で、その場で叫ぶ。
「 正体不明の毒物です!!
少なくともアルバート王国にはない……しかし、成分の形が、レイティア王国のエルフ族の創り出す毒物に似ている気がします! 」
「 レイティア王国の毒……?
なぜ、エルフ族の創り出す様な毒物を……?? 」
思わぬ答えに俺は眉を寄せて思考を巡らせた。
それぞれの種族がスキルや魔法などで創り出す毒物には、固有の形……の様なモノが微細だが存在しているらしい。
それがエルフ族の創り出すモノに似ているというなら、毒を創り出して攻撃してきたのは、部品の中の一部……ということか?
本体を構成している部品達に目をやれば、確かにエルフ族の様に見える特徴的な長い耳を持っているモノもいる様だ。
「 なんにせよ、正体不明の毒とは……。
これでは迂闊に近寄れないではないか! 」
一定の距離を取り、防戦一方になってしまった戦いを見て、チッ!と大きな舌打ちをする。
そうして防戦に徹している間にも、意識がハッキリしない隊員達は汗をダラダラと掻き始め、痛みにうめき声をあげ始めた。
このままでは、赤い霧を浴びてしまった隊員達は……。
その場の全員が、最悪の可能性を頭に浮かべると……赤い霧を浴びた隊員達は、全員ヨロヨロと起き上がる。
「 なっ、何をやってるんですか!! 」
そしてその直後に、その隊員達がし始めた事を見て、グリムが悲鳴混じりの声を上げた。
全員がその身体に【 自爆陣 】を施し、空に戻ろうとしたからだ。
「 どうせ助からない命なら……仲間のために……っ。 」
そう言って飛竜に乗ろうとする隊員達を、飛竜達も同様の覚悟で飛ぼうとしてる。
「 全員死ぬつもりか……! 」
《 ────うん。飛竜達も全員パートナーと一緒に行くって言っているよ。
後は頼むって……。 》
シュン……とヴィーは悲しげに下を見下ろし、そう言った。
そして父や他の隊員達もそれに気づき、悲痛な面持ちをしたが……直ぐに表情を引き締め、より一層激しい攻撃を繰り出し、命を掛ける仲間たちのための道を切り開こうとしている。
どうやら仲間たちの想いを受け入れる覚悟をしたようだ。
「 だ……だめだ……そんな事……。 」
” 怒り ”
” 憎しみ ”
” 悔しさ ”
” 悲しさ ”
その中で一人、ごちゃまぜになった感情に心が沈んでいきそうになったが、必死に踏ん張る。
もう嫌という程、絶望はした。
俺は絶対に諦めない!
とうとう【 自爆陣 】を施した隊員達が、飛竜の上に乗ったのを目にしながら、俺はギュッ!と目を閉じた。
すると……突然瞼の裏に光が差す。
” 一人で勝てないなら、全員で勝てばいい!!
どんなに絶望的な状況でも、絶対にその突破口を開いてくれる人がいるからね。
広~い視野を持つといいよ。 ”
偉そうに教鞭を垂れてくるリーフ様。
その時の俺はフルボッコされてムスッ!としながら、ブチブチと不満タラタラで言い返す。
” そもそも一人に対して、大勢で掛かるなどプライドが……。 ”
” やれやれ……。マービン君はちょっと勘違いをしているね。 ”
大げさに肩を竦めたリーフ様は、俺の鼻をボタンを押す様にブスッ!と押した。
” 楽しいならなんでも良し! ”
その数は約数十人。
全員意識は朦朧としていて、それをチャンスと見た< ジョロウ・キング >は、そのままトドメを刺そうと、魔法弾を一斉射撃してくる。
「「 させるかぁぁぁぁぁ────!!! 」」
ヒューイとバンが、一瞬で魔法弾の前に立ちふさがり、同時にスキルを発動させた。
( 合体スキル )
< 刹那の多軸一閃 >
スピードが一定以上、かつ絆値とコンビネーション値が一定以上同士の攻撃系合体スキル
合計スピード値が高い程、攻撃力が増す超火力特化の攻撃を繰り出す事ができる
ヒューイとバンの合体スキルによって、全ての魔法弾は撃ち落とされたが、依然隊員達の意識は戻る気配はない。
「 意識のない隊員は、直ぐにスワンのスキルの範囲内へ!
グリム!!直ぐに状態確認を頼む!! 」
「 はいっ!! 」
このままでは狙い打ちされてしまう!
そう考えた俺が大声で指示を出すと、直ぐに飛竜達はそれを理解し直ぐに、スワンの結界の中へと降りていく。
そしてグリムはそんな飛竜達の着地した場所へと走り寄り、意識が朦朧としている隊員達の状態をスキルを発動してチェックし始めた。
< 毒膳士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 薬膳学士の瞳 >
体内に存在する毒などのあらゆるデバフ物質を解析する事のできる特殊系鑑定スキル
自身の魔力、魔力量、魔力操作、薬膳に関する知識量により、その精度はUPする
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、薬膳に関する知識量、知力、探究心、努力、好奇心を持つ事
一定回数以上毒に関する物質と接する機会がある事
一定以上の実力を持った者に対し、毒を用いた戦闘経験値を持つこと
それにより成分を分析できたらしいグリムは、ハッ!とした様子で、その場で叫ぶ。
「 正体不明の毒物です!!
少なくともアルバート王国にはない……しかし、成分の形が、レイティア王国のエルフ族の創り出す毒物に似ている気がします! 」
「 レイティア王国の毒……?
なぜ、エルフ族の創り出す様な毒物を……?? 」
思わぬ答えに俺は眉を寄せて思考を巡らせた。
それぞれの種族がスキルや魔法などで創り出す毒物には、固有の形……の様なモノが微細だが存在しているらしい。
それがエルフ族の創り出すモノに似ているというなら、毒を創り出して攻撃してきたのは、部品の中の一部……ということか?
本体を構成している部品達に目をやれば、確かにエルフ族の様に見える特徴的な長い耳を持っているモノもいる様だ。
「 なんにせよ、正体不明の毒とは……。
これでは迂闊に近寄れないではないか! 」
一定の距離を取り、防戦一方になってしまった戦いを見て、チッ!と大きな舌打ちをする。
そうして防戦に徹している間にも、意識がハッキリしない隊員達は汗をダラダラと掻き始め、痛みにうめき声をあげ始めた。
このままでは、赤い霧を浴びてしまった隊員達は……。
その場の全員が、最悪の可能性を頭に浮かべると……赤い霧を浴びた隊員達は、全員ヨロヨロと起き上がる。
「 なっ、何をやってるんですか!! 」
そしてその直後に、その隊員達がし始めた事を見て、グリムが悲鳴混じりの声を上げた。
全員がその身体に【 自爆陣 】を施し、空に戻ろうとしたからだ。
「 どうせ助からない命なら……仲間のために……っ。 」
そう言って飛竜に乗ろうとする隊員達を、飛竜達も同様の覚悟で飛ぼうとしてる。
「 全員死ぬつもりか……! 」
《 ────うん。飛竜達も全員パートナーと一緒に行くって言っているよ。
後は頼むって……。 》
シュン……とヴィーは悲しげに下を見下ろし、そう言った。
そして父や他の隊員達もそれに気づき、悲痛な面持ちをしたが……直ぐに表情を引き締め、より一層激しい攻撃を繰り出し、命を掛ける仲間たちのための道を切り開こうとしている。
どうやら仲間たちの想いを受け入れる覚悟をしたようだ。
「 だ……だめだ……そんな事……。 」
” 怒り ”
” 憎しみ ”
” 悔しさ ”
” 悲しさ ”
その中で一人、ごちゃまぜになった感情に心が沈んでいきそうになったが、必死に踏ん張る。
もう嫌という程、絶望はした。
俺は絶対に諦めない!
とうとう【 自爆陣 】を施した隊員達が、飛竜の上に乗ったのを目にしながら、俺はギュッ!と目を閉じた。
すると……突然瞼の裏に光が差す。
” 一人で勝てないなら、全員で勝てばいい!!
どんなに絶望的な状況でも、絶対にその突破口を開いてくれる人がいるからね。
広~い視野を持つといいよ。 ”
偉そうに教鞭を垂れてくるリーフ様。
その時の俺はフルボッコされてムスッ!としながら、ブチブチと不満タラタラで言い返す。
” そもそも一人に対して、大勢で掛かるなどプライドが……。 ”
” やれやれ……。マービン君はちょっと勘違いをしているね。 ”
大げさに肩を竦めたリーフ様は、俺の鼻をボタンを押す様にブスッ!と押した。
” 楽しいならなんでも良し! ”
138
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
2026/3/9に発売です!書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
サブCPに人外CPはありますが、主人公は人外CPにはなりません。
(この世界での獣人は人間の種類の一つですので人外ではないです。)
ストックなくなるまでは07:10に公開
他サイトにも掲載してます
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる