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第四十七章
1469 悪くない
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( アントン )
グリモアに向かう途中にある街< ウォッカ >
そこは別名< 傭兵の果ての街 >とも呼ばれていて、楽しく飲んで歌ってが大好きな元傭兵達が集まってできた街であった。
「 全く……皆、騒ぐチャンスとばかりにこれさ。
……まぁ、このノリ、嫌いじゃないんだけどね。」
マルタは拳で地面を殴りつける。
すると拳はめり込み、更にそのまま腕を上に上げると────大きく抉られた地面は、小島くらいの大きさの岩の塊になった。
それを見上げ、シン……と黙ると、マルタはご機嫌な様子のまま、それをモンスター達の方へと投げ飛ばす。
その威力はちょっとして隕石並みだ。
「 ははっ……。 」
ただ岩を投げただけでこの威力……マルタの実力は相変わらずで乾いた笑いが漏れる。
マルタの攻撃でモンスターは広範囲に消し飛び、その先にあった小さな小山にトンネルの様な穴が開いたのを見て、街民達……いや、元傭兵達は歓声を上げた。
「 う~ん……。本格的な戦場は久しぶりだから力加減がイマイチ難しいんだよねぇ。
まぁ、このままモンスターが増え続けると商売上がったりだから、多少やりすぎてもぶっ倒してやるしかないか。
さぁ、アントン。
とっととアイツら倒して、お互いやっと叶えた夢の場所に帰ろうじゃないか。
アタシは【 地上の楽園 】へ。
アンタはご主人様の所の厨房へ。 」
マルタはゴキゴキと腕を鳴らすと、そのままクラウチングスタートのポーズをとる。
そして、次の瞬間────……。
────ドッ!!!
目にも止まらぬスピードで最前線へと飛び出していった。
その後は目の前のモンスター達を千切っては投げ、千切ってはなげて……正直どっちがモンスターか分からない。
「 ははは……。 」
乾いた笑いを漏らす俺とは逆に、元傭兵……という名の酔っぱらい達が、ヒューヒュー!と囃し立てる音が一斉に上がった。
歓声と野次も飛び出している中、その中でもひときわ目立つ茶色い排泄物そっくりな髪型をしている男が、マイクを持ってぴょんぴょんと飛び回る。
「 さぁさぁ!盛り上がって参りました~!!!
押し寄せるモンスター共 VS ウォォォォォ~~ッカッの酔っ払い共の大乱闘だぁぁぁぁ────!!!
現在活躍しているのはぁぁぁ~……我が街、一番の怪力女!
【 地上の楽園 】のマルタだぁぁぁぁぁ!!!
肉屋のニックはこれを超えられるのかっ!? 」
「 うおぉぉぉぉぉぉ────!!!!
俺はスライム相手でも全力を出す男ぉぉぉぉぉ!! 」
鍛え抜かれた立派な肉体をした男が、マッスルポーズを見せた後、突進してきた< バッファロー・カバ >を正面から受け止め、動きを止めた。
そして、そのまま顔を鷲掴みにしてその巨体を持ち上げると────……そのまま勢いよく地面に叩きつける!
< バッファロー・カバ >
体長5m程のカバ型Eランクモンスター
力が強く、物理攻撃力としてはトップクラスだが、直線の突進攻撃しかできないためランクはEランク
しかし、真正面からその攻撃を喰らえば、訓練された兵士とて無事ではすまない
ワーワー!と大はしゃぎで戦う姿は、身に覚えがありすぎるモノ。
ついつい自身の傭兵時代の事を思い出し、大きなため息が漏れた。
傭兵は割と個性的な者達が多く、その性格も戦い方もバラバラ。
しかし仕事はキッチリする者達も多く、働く際は問題なかったのだが……その後が問題だらけであった。
ぶっ飛んだ連中に即拉致され、酒を飲まされては一晩中歌わされたり踊らされたり……。
そんな思い出を振り返り、ハハッ……とまた乾いた笑いが漏れてしまった。
「 傭兵って奴は、なんでこう変わりモンが多いんだか……。
死ぬかもしれない現場でよくこうやって騒げるモンでさぁ。
まぁ、嫌いじゃないがな。 」
ニコッと笑い、前から走ってきたひときわ大きな< ヘラジカ・マジシャン >へと向かって走っていく。
< ヘラジカ・マジシャン >
体長10m程のヘラジカ型Aランクモンスター
巨大な角に様々な属性の魔力を付与し、魔法攻撃を多発してくる他、突進などの物理攻撃も強烈
スピードは非常に高く、一瞬で部隊が全滅する事もある上、魔法、物理攻撃に対し高い耐性も持っているため、倒すのは至難の業
一旦後退する傭兵たちの波を抜け、大きく飛び上がると、俺に気づいた< ヘラジカ・マジシャン >とバッチリ目が合う。
《 ガァァァァァァァ────!!!!! 》
「 運がなかったな。
せめて美味しく頂いてやるから成仏してくれ。 」
大きな咆哮をあげて突っ込んできた巨体を二丁の包丁で受け止めると、そのまま包丁を静かに振る。
すると< ヘラジカ・マジシャン >は一口サイズのサーロインステーキになって、ポロポロと地面に落ちていった。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 今日のご飯はな~に? >
食材に対し絶対有利属性を持つ事のできる特殊強化スキル
食材と認定されるモノは自身のステータス値によって決定され、全ての攻撃に対し、その属性を付与する事ができる
(発現条件)
一定回数以上の調理経験を持ち、更に調理に対し、一定以上の意欲、探究心、努力値、情熱値を持つこと
一定回数以上自信が調理したモノに対し、感謝の気持ちを貰う事
グリモアに向かう途中にある街< ウォッカ >
そこは別名< 傭兵の果ての街 >とも呼ばれていて、楽しく飲んで歌ってが大好きな元傭兵達が集まってできた街であった。
「 全く……皆、騒ぐチャンスとばかりにこれさ。
……まぁ、このノリ、嫌いじゃないんだけどね。」
マルタは拳で地面を殴りつける。
すると拳はめり込み、更にそのまま腕を上に上げると────大きく抉られた地面は、小島くらいの大きさの岩の塊になった。
それを見上げ、シン……と黙ると、マルタはご機嫌な様子のまま、それをモンスター達の方へと投げ飛ばす。
その威力はちょっとして隕石並みだ。
「 ははっ……。 」
ただ岩を投げただけでこの威力……マルタの実力は相変わらずで乾いた笑いが漏れる。
マルタの攻撃でモンスターは広範囲に消し飛び、その先にあった小さな小山にトンネルの様な穴が開いたのを見て、街民達……いや、元傭兵達は歓声を上げた。
「 う~ん……。本格的な戦場は久しぶりだから力加減がイマイチ難しいんだよねぇ。
まぁ、このままモンスターが増え続けると商売上がったりだから、多少やりすぎてもぶっ倒してやるしかないか。
さぁ、アントン。
とっととアイツら倒して、お互いやっと叶えた夢の場所に帰ろうじゃないか。
アタシは【 地上の楽園 】へ。
アンタはご主人様の所の厨房へ。 」
マルタはゴキゴキと腕を鳴らすと、そのままクラウチングスタートのポーズをとる。
そして、次の瞬間────……。
────ドッ!!!
目にも止まらぬスピードで最前線へと飛び出していった。
その後は目の前のモンスター達を千切っては投げ、千切ってはなげて……正直どっちがモンスターか分からない。
「 ははは……。 」
乾いた笑いを漏らす俺とは逆に、元傭兵……という名の酔っぱらい達が、ヒューヒュー!と囃し立てる音が一斉に上がった。
歓声と野次も飛び出している中、その中でもひときわ目立つ茶色い排泄物そっくりな髪型をしている男が、マイクを持ってぴょんぴょんと飛び回る。
「 さぁさぁ!盛り上がって参りました~!!!
押し寄せるモンスター共 VS ウォォォォォ~~ッカッの酔っ払い共の大乱闘だぁぁぁぁ────!!!
現在活躍しているのはぁぁぁ~……我が街、一番の怪力女!
【 地上の楽園 】のマルタだぁぁぁぁぁ!!!
肉屋のニックはこれを超えられるのかっ!? 」
「 うおぉぉぉぉぉぉ────!!!!
俺はスライム相手でも全力を出す男ぉぉぉぉぉ!! 」
鍛え抜かれた立派な肉体をした男が、マッスルポーズを見せた後、突進してきた< バッファロー・カバ >を正面から受け止め、動きを止めた。
そして、そのまま顔を鷲掴みにしてその巨体を持ち上げると────……そのまま勢いよく地面に叩きつける!
< バッファロー・カバ >
体長5m程のカバ型Eランクモンスター
力が強く、物理攻撃力としてはトップクラスだが、直線の突進攻撃しかできないためランクはEランク
しかし、真正面からその攻撃を喰らえば、訓練された兵士とて無事ではすまない
ワーワー!と大はしゃぎで戦う姿は、身に覚えがありすぎるモノ。
ついつい自身の傭兵時代の事を思い出し、大きなため息が漏れた。
傭兵は割と個性的な者達が多く、その性格も戦い方もバラバラ。
しかし仕事はキッチリする者達も多く、働く際は問題なかったのだが……その後が問題だらけであった。
ぶっ飛んだ連中に即拉致され、酒を飲まされては一晩中歌わされたり踊らされたり……。
そんな思い出を振り返り、ハハッ……とまた乾いた笑いが漏れてしまった。
「 傭兵って奴は、なんでこう変わりモンが多いんだか……。
死ぬかもしれない現場でよくこうやって騒げるモンでさぁ。
まぁ、嫌いじゃないがな。 」
ニコッと笑い、前から走ってきたひときわ大きな< ヘラジカ・マジシャン >へと向かって走っていく。
< ヘラジカ・マジシャン >
体長10m程のヘラジカ型Aランクモンスター
巨大な角に様々な属性の魔力を付与し、魔法攻撃を多発してくる他、突進などの物理攻撃も強烈
スピードは非常に高く、一瞬で部隊が全滅する事もある上、魔法、物理攻撃に対し高い耐性も持っているため、倒すのは至難の業
一旦後退する傭兵たちの波を抜け、大きく飛び上がると、俺に気づいた< ヘラジカ・マジシャン >とバッチリ目が合う。
《 ガァァァァァァァ────!!!!! 》
「 運がなかったな。
せめて美味しく頂いてやるから成仏してくれ。 」
大きな咆哮をあげて突っ込んできた巨体を二丁の包丁で受け止めると、そのまま包丁を静かに振る。
すると< ヘラジカ・マジシャン >は一口サイズのサーロインステーキになって、ポロポロと地面に落ちていった。
<闘戦士の資質> (ユニーク固有スキル)
< 今日のご飯はな~に? >
食材に対し絶対有利属性を持つ事のできる特殊強化スキル
食材と認定されるモノは自身のステータス値によって決定され、全ての攻撃に対し、その属性を付与する事ができる
(発現条件)
一定回数以上の調理経験を持ち、更に調理に対し、一定以上の意欲、探究心、努力値、情熱値を持つこと
一定回数以上自信が調理したモノに対し、感謝の気持ちを貰う事
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