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第四十七章
1474 共通する気持ち
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( ??? )
「 俺、トラップなら自信あります!
なんかいつの間にかできる様になってて……。 」
「 私も!防衛系のスキルなら持ってます!
ほら、昔、リーフ様が ” 街の防衛が~。 ” とか言ってやたら心配していた時期があったじゃない?
その時発現したのよねぇ~。 」
「 あ~!あったあった、そんな時期。
レガーノの防衛をやたら心配していた時期があったよな。
俺は、変な夢を見てからだな……。
それから防衛系のスキルが発現したんだよ。 」
一人、二人と自身の持つスキルについて申告する街民達は、お互い耐久戦にはもってこいのスキルを持っていた事に驚き顔を見合わせ目を見開いた。
そもそもスキルはそう簡単に発現するモノではなく、ましてやこんな平和な街で戦闘系に適した能力を開花させるなど、一人でもいれば奇跡だというのに……。
「 皆凄い凄~い! 」
「 ベルとプリリも頑張る~! 」
ニールの妹と弟である双子の< ベル >と< プリリ >は、キャーキャーと騒ぎながら喜びを表現している。
不思議そうな顔で首を傾げる街民達の中で、最初に口を開いたのは神官長であった。
「 なんと……これは神のお導きか……。
まるで何かに導かれる様に、最高のタイミングで我々全員に戦うための ” 力 ” があるとは……。
ちなみに私もリーフ様の資質鑑定をした際に一つ新たなスキルが発現したのですが……その原因の一つに覚えがあるのですよ。
そしてその原因は、レガーノの街の皆様全員に共通していると思われます。 」
「 共通している原因……ですか?
一体それは……? 」
何故か悲しそうに笑う神官長を見て、オリバーが恐る恐る尋ねると……神官長は街民達を見回しながら静かに口を開く。
「 それは ” 恐怖 ” に対する懺悔の気持ちです。
それこそが、恐らく私達全員が力を手に入れるトリガーだったのでしょう。 」
” 恐怖 ” に対する懺悔……。
その言葉に対し身に覚えのありすぎる街民達は、全員頭を抱えたり唸ったりと反応を見せた。
そしてそれはオリバーやファロ達も同じだったらしく、全員がズズーン……と落ち込み下を向く。
イシュル神様をとても大事にしているレガーノの街民達は、心のそこから禁忌の色である ” 黒 ” と呪われた姿が怖かった。
だからそれを持つ子供に恐怖し、誰も彼もがそれから必死に目を逸らす。
その子供が飢えてようが苦しそうにしていようが、誰もそれを助ける事はせず、寧ろ当然の事だとすら思っていた。
” 黒は悪。
だからこの対応こそが正しい事なのだ! ”
しかし────……その正しいはずの世界は、ある日突然終わりを迎える。
リーフ様の手によって。
毎日毎日毎日……当然の様に隣に ” 黒 ” を置くリーフ様。
それを見せつけられる事で、徐々に自分の目の前に張り付いていたフィルターは剥がれていった。
すると、襲ってくるのは耐え難い程の罪悪感で、街民達はそれに日々苛まれる様になる。
” 飢えて助けを乞う子供を見てみぬフリをした。 ”
” 何もしてない子供を、罵倒したり石を投げつけたりもしてしまった。 ”
それを当然だと思っていた事に恐怖を感じたが、同時に今まで自分が持っていた価値観をガラリと変えるのも難しかった。
やっぱり ” 黒 ” は怖い。
そして……今更謝罪した所で過去にした罪達は消えやしない。
そんなどうしようもできない葛藤の中で動けない街民達だったが……まるでその謝罪を代わりにする様に、リーフ様は沢山のモノを黒を持つ子供に与えてくれた。
この場の全員の心の中には、黒を持つ子供レオンに対する罪悪の気持ちと、リーフ様に対する感謝の気持ちがある。
神官長は全員の気持ちが一つである事を感じ、自分の両頬をパーン!と叩いた。
「 今の状況は、我々に与えられた贖罪のチャンスなのかもしれません。
ですので、今まで何もできなかった私は、せめて彼らが帰って来るこの故郷を守りたいと思っています。
よって申し訳ありませんが、私は誰がなんと言おうともここに残りますのでお気になさらず……。
…………。
うぉぉぉぉ────!!!来るならこ────い!!
カユジ虫を倒した神官パンチを食らわしてやるぞー!! 」
やる気に溢れたへなちょこパンチをしだした神官長の後ろでは、神官見習い達がぴょんぴょんと飛び上がり「 やってやるぞー!! 」「 来るならこ~い!! 」と叫んでいる。
すると街民達にも火がついて、また更にワーワーと大声で騒ぎ出した。
「 俺だって避難しないからな────!! 」
「 ” 黒 ” がなんだ!あんなん怖くねぇし~!
なんであんなただの子供にビビってたんだ、アホらしい! 」
「 ……いや、レオンはめちゃくちゃ怖いって~。
俺、今だから言うけど、小学院生の時毎日チビってし……。 」
「 俺もレオン怖い。
強いしわけわかんねぇし……。 」
盛り上がる大人たちの傍らで、子どもたちの反応は微妙だ。
しかし、黒いハンカチを持っている女性達はプンプンと怒っていて、その場は大騒ぎになってしまう。
その場を真っ先に治めるべき神官長も毛ブラシを振って興奮しているので、一番最初に我に帰ったオリバーとファロはゴホンっと咳をして仕切り直した。
「 俺、トラップなら自信あります!
なんかいつの間にかできる様になってて……。 」
「 私も!防衛系のスキルなら持ってます!
ほら、昔、リーフ様が ” 街の防衛が~。 ” とか言ってやたら心配していた時期があったじゃない?
その時発現したのよねぇ~。 」
「 あ~!あったあった、そんな時期。
レガーノの防衛をやたら心配していた時期があったよな。
俺は、変な夢を見てからだな……。
それから防衛系のスキルが発現したんだよ。 」
一人、二人と自身の持つスキルについて申告する街民達は、お互い耐久戦にはもってこいのスキルを持っていた事に驚き顔を見合わせ目を見開いた。
そもそもスキルはそう簡単に発現するモノではなく、ましてやこんな平和な街で戦闘系に適した能力を開花させるなど、一人でもいれば奇跡だというのに……。
「 皆凄い凄~い! 」
「 ベルとプリリも頑張る~! 」
ニールの妹と弟である双子の< ベル >と< プリリ >は、キャーキャーと騒ぎながら喜びを表現している。
不思議そうな顔で首を傾げる街民達の中で、最初に口を開いたのは神官長であった。
「 なんと……これは神のお導きか……。
まるで何かに導かれる様に、最高のタイミングで我々全員に戦うための ” 力 ” があるとは……。
ちなみに私もリーフ様の資質鑑定をした際に一つ新たなスキルが発現したのですが……その原因の一つに覚えがあるのですよ。
そしてその原因は、レガーノの街の皆様全員に共通していると思われます。 」
「 共通している原因……ですか?
一体それは……? 」
何故か悲しそうに笑う神官長を見て、オリバーが恐る恐る尋ねると……神官長は街民達を見回しながら静かに口を開く。
「 それは ” 恐怖 ” に対する懺悔の気持ちです。
それこそが、恐らく私達全員が力を手に入れるトリガーだったのでしょう。 」
” 恐怖 ” に対する懺悔……。
その言葉に対し身に覚えのありすぎる街民達は、全員頭を抱えたり唸ったりと反応を見せた。
そしてそれはオリバーやファロ達も同じだったらしく、全員がズズーン……と落ち込み下を向く。
イシュル神様をとても大事にしているレガーノの街民達は、心のそこから禁忌の色である ” 黒 ” と呪われた姿が怖かった。
だからそれを持つ子供に恐怖し、誰も彼もがそれから必死に目を逸らす。
その子供が飢えてようが苦しそうにしていようが、誰もそれを助ける事はせず、寧ろ当然の事だとすら思っていた。
” 黒は悪。
だからこの対応こそが正しい事なのだ! ”
しかし────……その正しいはずの世界は、ある日突然終わりを迎える。
リーフ様の手によって。
毎日毎日毎日……当然の様に隣に ” 黒 ” を置くリーフ様。
それを見せつけられる事で、徐々に自分の目の前に張り付いていたフィルターは剥がれていった。
すると、襲ってくるのは耐え難い程の罪悪感で、街民達はそれに日々苛まれる様になる。
” 飢えて助けを乞う子供を見てみぬフリをした。 ”
” 何もしてない子供を、罵倒したり石を投げつけたりもしてしまった。 ”
それを当然だと思っていた事に恐怖を感じたが、同時に今まで自分が持っていた価値観をガラリと変えるのも難しかった。
やっぱり ” 黒 ” は怖い。
そして……今更謝罪した所で過去にした罪達は消えやしない。
そんなどうしようもできない葛藤の中で動けない街民達だったが……まるでその謝罪を代わりにする様に、リーフ様は沢山のモノを黒を持つ子供に与えてくれた。
この場の全員の心の中には、黒を持つ子供レオンに対する罪悪の気持ちと、リーフ様に対する感謝の気持ちがある。
神官長は全員の気持ちが一つである事を感じ、自分の両頬をパーン!と叩いた。
「 今の状況は、我々に与えられた贖罪のチャンスなのかもしれません。
ですので、今まで何もできなかった私は、せめて彼らが帰って来るこの故郷を守りたいと思っています。
よって申し訳ありませんが、私は誰がなんと言おうともここに残りますのでお気になさらず……。
…………。
うぉぉぉぉ────!!!来るならこ────い!!
カユジ虫を倒した神官パンチを食らわしてやるぞー!! 」
やる気に溢れたへなちょこパンチをしだした神官長の後ろでは、神官見習い達がぴょんぴょんと飛び上がり「 やってやるぞー!! 」「 来るならこ~い!! 」と叫んでいる。
すると街民達にも火がついて、また更にワーワーと大声で騒ぎ出した。
「 俺だって避難しないからな────!! 」
「 ” 黒 ” がなんだ!あんなん怖くねぇし~!
なんであんなただの子供にビビってたんだ、アホらしい! 」
「 ……いや、レオンはめちゃくちゃ怖いって~。
俺、今だから言うけど、小学院生の時毎日チビってし……。 」
「 俺もレオン怖い。
強いしわけわかんねぇし……。 」
盛り上がる大人たちの傍らで、子どもたちの反応は微妙だ。
しかし、黒いハンカチを持っている女性達はプンプンと怒っていて、その場は大騒ぎになってしまう。
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