【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第四十八章

1457 負けてらんないもんね

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( カルパス )

感情は表に出すべからず。常に冷静に……。

色々思う所はあったが、自分のポリシーに従い群がるモンスター達を淡々と倒していると、また新たに生み出されたクレイジー・アント達の間を走り抜ける雷の様なモノが見えた。

それはあっという間にその道筋にいたクレイジー・アント達を吹き飛ばし、辺りを一掃すると、その正体である可憐な女性に見える人物が心底嫌そうに顔を歪める。


「 ……ムーシェって変態野郎だったんだな。 」

「 お前が言うな!! 」


頭の後ろにはピンクのリボンとアンダーテールが特徴のタルトさんに、ドレッドヘアが特徴的なガーナさんがビシッ!とツッコミを入れた。

そんな二人はじゃれ合いながらも、キッチリ高ランクに匹敵するクレイジー・アントを倒していく。

この二人も相当な実力者。

やはり傭兵は個々の能力はかなり高い。


そのまま私は、一度後ろへと下がり戦力の確認をし始めた。


傭兵の強みは、何と言っても能力の特化性と個々の高い能力だ。

得意分野ならトップクラスの実力と、仕事の性質上変則的な動きにもすぐに対応できる順応力にも優れている。

これが現在少ない人数ながら、大部隊並みの動きを実現させているが────……。


私は凄まじい速さで卵を産んでは、どんどん増殖、進化していくクレイジー・アントを睨みつけた。


生物が何世代にも渡り手にする ” 進化の力 ” 。

それをたった一代で手にいれてしまったアイツを倒すには、全く戦力が足りない。


「  時間を掛ければ掛けるほどこちらが不利……。

圧倒的な数に敵わない。

ならば────……。 」


私は自分の下に写る影を見下ろしながらパチンッと指を鳴らす。



<影従士の資質>(シークレット固有スキル)

< 時影の家 >

先天スキル< 影家 >に掛ける特殊空間系スキル

影家の中の時間を止めて、中でモンスター達だけ時間の影響を受けない様にする

その間、モンスター達は不老不死、かつ疲労や空腹の干渉を受けずに鍛える事ができるため、このスキルが解けた後劇的なパワーUPを可能となる

ただし、生涯で一度きりの発動かつパワーUP効果は、そのモンスター達の努力値によってかなりの変動があるため、その変化の程は未知数

( 発現条件 )

スキル< 影家 >に住むモンスター達の数が一定以上を超える事

影家に住むモンスター達との絆値、ステータス値、忠誠心、努力値が一定以上に達している事



足元に広がる影はどんどんどんどんと巨大化していき、召喚獣がこちらに出てくるための入口を創り出した。

そしてそこから数え切れない程の召喚獣達が、一気に飛び出してくると、そのまま目の前にいるクレイジー・アントや他のモンスター達に襲いかかる。

その数は現在その場にいるクレイジー・アントに引けを取らない程。


” おおおおお~~!!!! ”


傭兵達からは大きな歓声と拍手の音が聞こえ、それに合わせてモルト君とニール君がテンション高く飛び上がった。


「 凄い数の味方が! 」


「 これは俺も負けてられないっすね! 」


二人は高ぶる感情のままスキルを発動する。



< 造花師の資質 >( ユニーク固有スキル )

< ドライ・アース・フィールド >

見方の土属性と水属性の攻撃の威力がUPし、植物系の能力も大幅にUP、更に敵の同能力値は大幅にDOWNさせるフィールドを創り出す強化系フィールド魔法系スキル

自身の土属性と水属性値、育てた植物の愛情度でその上昇率が変わる

(発現条件) 

一定以上の魔力、魔力操作、土、水属性値、自身の手で育てた植物への愛情度がある事

一定以上の仲間認定した者達との絆値がある事




< 獣畜師の資質 >( ユニーク固有スキル )

< 強制おすわりフィールド >

味方の獣系モンスターの能力を大幅にUPさせ、敵側の同種族の能力値を大幅に下げる強化系フィールド魔法系スキル

獣系生物への愛情度と触れ合いの経験値が高い程、効果はUPする

(発現条件) 

一定以上のステータス値、獣系モンスターとの触れ合いの経験値、愛情値を持つ事

一定以上の仲間認定した者達との絆値がある事



二人の発動したフィールド魔法はその場を包み込み、私の召喚獣や他の傭兵たちの能力は更にUPし、逆に敵サイドの能力は大幅にDOWNした。


「 俺も火属性だけだが、強化スキルを発動するぞ! 」

「 私も物理強化限定のスキルなら……っ! 」


モルト君とニール君を始めとして、傭兵達は次々と自身の得意とする部門の強化スキルを発動していく。


「 ベリーちゃん!私達も! 」

「 オッケー!負けてられないもんね! 」


キュイさんとベリーさんもお互い手を叩き合い、同時にスキルを発動した。


( 合体スキル )

< 憤怒の剛鬼人 >

一定以上の物理攻撃力を持ち、更にお互いの絆値と同フィールド内の仲間認定した者達との絆値が一定以上の時に発動する強化系スキル

フィールド内の自身と仲間認定した者達の物理攻撃力を大幅にUPし、敵の物理攻撃力がDOWNする



そのスキルによって自身のパワーUPを感じたのか、タルトとガーナは手をグー、パーと開けたり閉めたりして、ニヤリと笑う。
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