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第四章【サマナイズ編】
(サンド)90 ローレンの戦い
(サンド)
「……なっ!!」
「な、なんだと!?」
突然の事に他の部下達は動揺し、後方に飛んでいった仲間を視線で追う。
「────がっ!!!」
するとそのふっとばされた部下は後方にある木々をなぎ倒し、そのまま巨木に激突して崩れ落ちた。
「────っ!!」
その姿を目にした後、俺は前方の煙が充満した場所を睨みつける。
すると────晴れた視界の中に現れたのは、青い髪を持つ幼女の上半身に青く輝く魚の下半身を持つモンスター<ブルースター・マーメイド>だ。
<ブルースター・マーメイド>
体身30cm程の半身半魚型のCランクモンスター
水属性魔法が得意で、ありとあらゆる水魔法を駆使して攻撃してくる
特に水のフィールドではパワーアップ大をしてしまうので
必ず陸地での戦闘を推奨
更に歌に乗せてデバフやバフも使えるため、距離を取るとその餌食になることもある
ただし、物理攻撃に弱いことと体力値が少ない事が弱点
「クソ女の契約モンスターか……っめんどくせぇな!」
忌々しさに顔を歪めてチッ!と舌打ちすると、煙が完全に消えた事で、怪我一つしていないローレンの姿が現れる。
「降伏しなさい。貴方の泥遊び程度の加護では、私のマーメイドには敵わない。
『加護はその者の器の強さによって強さが決まる』
ただ運良く手に入れた力を使って人の命を奪う貴方には器なんてないもの。」
「はぁぁぁ?!何調子に乗ってんだ、クソババア!」
俺が顎をしゃくって周りの部下達に、ローレンを殺せと命令を出すと、全員が自身の契約モンスターを出して一斉に攻撃した────が……。
ドンドンドンドンッ!!!
ブルースター・マーメイドは、自分の前に巨大な水流を作ると、そこから連続して小さな水流弾を撃ってきた。
それは部下達と部下達の契約モンスターにクリティカル・ヒット!
先ほど飛ばされた部下同様に、全員があっという間にふっ飛ばされてしまう。
「────っなっ!!」
「契約者モンスターは、契約できたら終わりじゃない。
それから絆を育み、共に成長する……それができないなら、猿が爆弾魔法陣を使うのと同じよ。
何も考えずに使って、いつかは爆発して自ら破滅する。
それにそもそも……貴方のレベルでは契約コストが足りないでしょ?一体何を捧げたのかしら。」
俺のレベルを遥かに上回る<食膳・ワーム>。
召喚できた時、確かにそれを感じて震えたが────直ぐに頭の中に『声』が聞こえたのだ。
『……愛……愛……。』と。
だから俺は帰ってすぐに与えたよ。
両親と妹、そして当時の婚約者を。
「──フッ。別に何でもいいだろう?そんなモノは。
この俺の溢れんばかりの美しさと、隠れた才能を見いだしてくれたって事だ。見る目あるよなぁ~このワームちゃんは!」
「愚かな人ね。モンスターは元は人間にとって脅威となるもの……つまり、絆による情がきちんと育たなければ、後はお互いの利害関係だけになる。
だから自分が危機的状況に陥れば、その代価を取られ────。」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!もう、ほんっと!うっせぇウンチク女だな!!黙れよ、クソが!!」
ワームは連続して酸弾を吐き出し、マーメイドを狙うが、ローレンは即座にさっきと同様の水流をマーメイドに出させ酸弾を撃ち落とした!
(契約モンスタースキル)
< 渦巻水流弾 >
水魔法と契約者の風魔法を合体させた魔法弾
契約者モンスターと契約者の合計魔力値と属性魔法値、更に絆値によって強さと一度に作り出せる魔法弾の数が決まる
「────っこんのぉ~!!」
俺がピッ!と横に手を振ると、ワームは土の中へ潜る。
そこは俺のフィールド!
下から突き上げて、クソマーメイドはそのまま捕食してやる!
ニヤ~と口元を大きく歪めてローレンを見つめたが、ローレンは憎たらしいほど落ち着いていた。
「モンスターにランクがある様に、加護にもランクがあるらしいわ。
それに何かの条件をクリアーする事で、そのランクレベルも上がっていくと聞くけど……貴方は加護もランクも最低ランクね。
土に潜るだけだもの。」
「────うっせぇ!!死ねや、クソ女がぁぁぁ!!」
────ドンッ!!
大きな音と弾け飛ぶ土と石と共に、ワームが地面から飛び出す。
そしてその勢いのまま、マーメイドを食らう────筈だったのに、マーメイドはパチンッと水の泡の様に消え、そのままワームの横へ現れた。
(契約モンスタースキル)
< 泡分身 >
水魔法により自分の分身を作り出し、相手を惑わす事ができる水魔法と契約者の幻影魔法の合体技
お互いの魔力、属性魔法、絆値、戦闘経験値が高いほど精度は高くなる
「────な……っ?!」
「これで終わり。私を舐めすぎたのが敗因ね。」
────ドッ!!
マーメイドが呆ける俺に水流弾を放ち、それは俺の腹にクリーン・ヒット。
ボキボキ!という骨が砕ける音が体の中で響くと、俺の体は大きく吹っ飛んでいった。
「……なっ!!」
「な、なんだと!?」
突然の事に他の部下達は動揺し、後方に飛んでいった仲間を視線で追う。
「────がっ!!!」
するとそのふっとばされた部下は後方にある木々をなぎ倒し、そのまま巨木に激突して崩れ落ちた。
「────っ!!」
その姿を目にした後、俺は前方の煙が充満した場所を睨みつける。
すると────晴れた視界の中に現れたのは、青い髪を持つ幼女の上半身に青く輝く魚の下半身を持つモンスター<ブルースター・マーメイド>だ。
<ブルースター・マーメイド>
体身30cm程の半身半魚型のCランクモンスター
水属性魔法が得意で、ありとあらゆる水魔法を駆使して攻撃してくる
特に水のフィールドではパワーアップ大をしてしまうので
必ず陸地での戦闘を推奨
更に歌に乗せてデバフやバフも使えるため、距離を取るとその餌食になることもある
ただし、物理攻撃に弱いことと体力値が少ない事が弱点
「クソ女の契約モンスターか……っめんどくせぇな!」
忌々しさに顔を歪めてチッ!と舌打ちすると、煙が完全に消えた事で、怪我一つしていないローレンの姿が現れる。
「降伏しなさい。貴方の泥遊び程度の加護では、私のマーメイドには敵わない。
『加護はその者の器の強さによって強さが決まる』
ただ運良く手に入れた力を使って人の命を奪う貴方には器なんてないもの。」
「はぁぁぁ?!何調子に乗ってんだ、クソババア!」
俺が顎をしゃくって周りの部下達に、ローレンを殺せと命令を出すと、全員が自身の契約モンスターを出して一斉に攻撃した────が……。
ドンドンドンドンッ!!!
ブルースター・マーメイドは、自分の前に巨大な水流を作ると、そこから連続して小さな水流弾を撃ってきた。
それは部下達と部下達の契約モンスターにクリティカル・ヒット!
先ほど飛ばされた部下同様に、全員があっという間にふっ飛ばされてしまう。
「────っなっ!!」
「契約者モンスターは、契約できたら終わりじゃない。
それから絆を育み、共に成長する……それができないなら、猿が爆弾魔法陣を使うのと同じよ。
何も考えずに使って、いつかは爆発して自ら破滅する。
それにそもそも……貴方のレベルでは契約コストが足りないでしょ?一体何を捧げたのかしら。」
俺のレベルを遥かに上回る<食膳・ワーム>。
召喚できた時、確かにそれを感じて震えたが────直ぐに頭の中に『声』が聞こえたのだ。
『……愛……愛……。』と。
だから俺は帰ってすぐに与えたよ。
両親と妹、そして当時の婚約者を。
「──フッ。別に何でもいいだろう?そんなモノは。
この俺の溢れんばかりの美しさと、隠れた才能を見いだしてくれたって事だ。見る目あるよなぁ~このワームちゃんは!」
「愚かな人ね。モンスターは元は人間にとって脅威となるもの……つまり、絆による情がきちんと育たなければ、後はお互いの利害関係だけになる。
だから自分が危機的状況に陥れば、その代価を取られ────。」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!もう、ほんっと!うっせぇウンチク女だな!!黙れよ、クソが!!」
ワームは連続して酸弾を吐き出し、マーメイドを狙うが、ローレンは即座にさっきと同様の水流をマーメイドに出させ酸弾を撃ち落とした!
(契約モンスタースキル)
< 渦巻水流弾 >
水魔法と契約者の風魔法を合体させた魔法弾
契約者モンスターと契約者の合計魔力値と属性魔法値、更に絆値によって強さと一度に作り出せる魔法弾の数が決まる
「────っこんのぉ~!!」
俺がピッ!と横に手を振ると、ワームは土の中へ潜る。
そこは俺のフィールド!
下から突き上げて、クソマーメイドはそのまま捕食してやる!
ニヤ~と口元を大きく歪めてローレンを見つめたが、ローレンは憎たらしいほど落ち着いていた。
「モンスターにランクがある様に、加護にもランクがあるらしいわ。
それに何かの条件をクリアーする事で、そのランクレベルも上がっていくと聞くけど……貴方は加護もランクも最低ランクね。
土に潜るだけだもの。」
「────うっせぇ!!死ねや、クソ女がぁぁぁ!!」
────ドンッ!!
大きな音と弾け飛ぶ土と石と共に、ワームが地面から飛び出す。
そしてその勢いのまま、マーメイドを食らう────筈だったのに、マーメイドはパチンッと水の泡の様に消え、そのままワームの横へ現れた。
(契約モンスタースキル)
< 泡分身 >
水魔法により自分の分身を作り出し、相手を惑わす事ができる水魔法と契約者の幻影魔法の合体技
お互いの魔力、属性魔法、絆値、戦闘経験値が高いほど精度は高くなる
「────な……っ?!」
「これで終わり。私を舐めすぎたのが敗因ね。」
────ドッ!!
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