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第五章【入学院テスト編】
(ルストン)152 ルストンの悩み
(ルストン)
まずい……まずい……まずい……。
頭を抱えながら、現状自分が置かれている立場を思い出し、体を丸めて膝をついた。
ヤバい……ヤバい……ヤバい……。
…………。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいっ!!!!
ぐるぐると回る思考に意識が遠のきそうになったが、歯を食いしばって踏ん張り、俺は自室として用意されている部屋の中で、震えながら立ち上がった。
そして、そのまま壁に掛かっている鏡を覗き込み、自分の酷く不健康そうな顔色を見て絶句する。
復讐を誓った俺達家族は、一旦憎き敵であるルークから物理的に離れて計画を練っていこうと考えた。
そのため、一度グリード家を出て【サンドリュー】にいる弟の<ナイル>の元へと身を寄せることにしたのだが、勿論大事な資金源として【アクアドリム】や、その他の領地の税や収益はすべてコチラへ送られる様に手配した────はずだったのに……っ。
◇◇
「ルストン兄さん、言われていた金額の送金が全然送られてこないだけど……。」
ナイルが婿入りした家【クロコダイス】家で生活し始めて早一ヶ月……ナイルからそんな事を言われ、非常に驚かされる。
「?そんなはずは……。」
慌てて確認すると、確かにこちらへ送られてくるはずの金が明らかに少なすぎて絶句した。
今まで入ってきた金の1000分の1……いや、それ以下の、平民ならば多少贅沢に暮らせるだろうという程度の金しか入ってきてなかったのだ。
そのため、俺は慌ててグリード家に電音鳥を送り、<魔線写影機>を使って屋敷に残っているセブンに連絡を取った。
<魔線写影機>
ビー玉程の大きさの通信用魔道具。
視覚的な影像を繋げて、お互い会話する事ができる。
魔線写影機から飛び出したスクリーンに相手の顔が映るため、お互いの顔を見ながら会話する事ができ、よく電音鳥の首輪に取り付けて使う。
「おい!一体どうなっているんだ!なぜ金がこちらに送られない!?
スクリーンに映るセブンにいつもの様に怒鳴りつけてやると、セブンは真っ青に青ざめ怯えながら俺の質問に答える────事はせず、ニッコリと見たことがないくらい満面の笑みを見せた。
《何を仰っているのですか?アクアドリムの自治権は、正式な跡取りであるルーク様に早期譲渡すると、契約したではありませんか。》
「は……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
全く予想していなかった答えを聞き、思わず大声で叫んでしまった。
アクアドリムの自治権を……ルークに……??
「そ、そんな事は断じて決めていない!!!お前こそ、一体何を言っているんだ!!この無能執事が!!」
そう怒鳴り散らしてやれば、セブンはビクッ!と肩を揺らして震える────事なく、笑みをうっすら浮かべたまま懐から一枚の書類を取り出す。
《こちらが契約書の写しです。ほら、ココにルストン様の直筆サインが書かれているでしょう?
そのため、このアクアドリムと本邸、その他諸々の自治権はルーク様のモノになりました。
よってアクアドリムの領地の利益も、勿論すべてルーク様のモノです。》
「────なっ……!!」
確かに俺の直筆サインが書かれていて、それに絶句する俺。
いつ……?……一体いつ、こんなモノを……?
そこでハッ!としたのは、ルークに手酷くやられた後の事。
心神喪失していた頃、セブンから差し出された書類のいくつかにサインした記憶が蘇った。
「ま……まさか、俺が家を出る前にサインしたモノの中に……?
アレはナイルの所に世話になる際に必要な書類では……。」
《い~え。ルーク様に自治権を譲るという契約書ですね!その他の領地に関しても全て書いてありますよ。》
セブンはニコニコと笑いながら、他の書類も胸元から取り出し、俺に見せつけてくる。
そこに書かれていたのは、現在子爵家や男爵家に預けている領地から徴収する税率や、商人との間に決めた滞在税、入場料、守備隊や公共への援助金などなど……我がグリード家が保有している財産についての取り決めが細かく描かれていた。
しかし、そのすべてが改定されているようで、俺が取り決めたモノから程遠いモノになっている!
「な、な、な、な……っ!!こっ、これでは、我が家に入る総収益が激減してしまうではないか!!今直ぐ元に戻せ!!」
《それはできません。これは領主代行であるルーク様がお決めになった事ですので……。
更にルストン様もそれを承諾したからこそ、ルーク様にお任せするという書類にサインされたのですよね?
無効にするには、ルーク様のサインが必要となります。》
「────ぐっ!お、お前がなんとかしろ!!ルークになんとかして俺にすべての自治権を戻す様、命をかけて頼み込め!!」
現在そのサインがあるかぎり、殆どの金はグリード家の本邸に住むルークが握る事になる。
俺の手元に入るのは、アクアドリム以外の領地で発生する僅かな利益のみ。
これでは今まで通り暮らせないではないか!!
俺が鼻息荒く怒鳴り散らすと、やはりセブンは俺に怯える事なくハァ……とため息をついた。
《……今までアクアドリム以外の領地では赤字が続いておりました。
それもこれも、すべてめちゃくちゃな税金を取っていたルストン様の作った法律のせいです。
そのせいで、殆どの領地では任せていた男爵家が領民のためと、身を切って運営していたのです。
それをルストン様はなんて仰っていたか覚えてらっしゃいますか?『無能な低位貴族』とフルート様と一緒に笑っておりましたよね。》
「当たり前だろう!!男爵家如きに、この俺の領地を任せてやっているんだ。
俺が決めた税金を払っても更に有り余るくらいの金を生み出せないなんて、無能も良いところだ。
俺は伯爵家だぞ?男爵ならこの俺のために役に立って貰わなければ存在価値などないではないか。
無能が自治などできぬから、この俺がキチンとした法律を決めてやったのだ。感謝すべきだろう。」
フンッと鼻で笑ってやると、何故かセブンはクスクスと笑いだし、更に数字が描かれた書類を取り出した。
《ルーク様は、『それぞれの領地を治めている男爵家に自治権はすべて一任する。ただし、必ず支出と利益を数字化した書類の提出と、報告義務を課す』とお決めになりました。
それからそれぞれの領地では直ぐに法律を改定し、たった一ヶ月で黒字に変わったんですよ?
その黒字部分から、ルストン様にもお情け程度ですが、仕送りをして差し上げられる様になったのです。
ルーク様に感謝して下さいね。そうでなければ、今頃は無収入だったのですから。》
「な、なんだと……?」
まずい……まずい……まずい……。
頭を抱えながら、現状自分が置かれている立場を思い出し、体を丸めて膝をついた。
ヤバい……ヤバい……ヤバい……。
…………。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいっ!!!!
ぐるぐると回る思考に意識が遠のきそうになったが、歯を食いしばって踏ん張り、俺は自室として用意されている部屋の中で、震えながら立ち上がった。
そして、そのまま壁に掛かっている鏡を覗き込み、自分の酷く不健康そうな顔色を見て絶句する。
復讐を誓った俺達家族は、一旦憎き敵であるルークから物理的に離れて計画を練っていこうと考えた。
そのため、一度グリード家を出て【サンドリュー】にいる弟の<ナイル>の元へと身を寄せることにしたのだが、勿論大事な資金源として【アクアドリム】や、その他の領地の税や収益はすべてコチラへ送られる様に手配した────はずだったのに……っ。
◇◇
「ルストン兄さん、言われていた金額の送金が全然送られてこないだけど……。」
ナイルが婿入りした家【クロコダイス】家で生活し始めて早一ヶ月……ナイルからそんな事を言われ、非常に驚かされる。
「?そんなはずは……。」
慌てて確認すると、確かにこちらへ送られてくるはずの金が明らかに少なすぎて絶句した。
今まで入ってきた金の1000分の1……いや、それ以下の、平民ならば多少贅沢に暮らせるだろうという程度の金しか入ってきてなかったのだ。
そのため、俺は慌ててグリード家に電音鳥を送り、<魔線写影機>を使って屋敷に残っているセブンに連絡を取った。
<魔線写影機>
ビー玉程の大きさの通信用魔道具。
視覚的な影像を繋げて、お互い会話する事ができる。
魔線写影機から飛び出したスクリーンに相手の顔が映るため、お互いの顔を見ながら会話する事ができ、よく電音鳥の首輪に取り付けて使う。
「おい!一体どうなっているんだ!なぜ金がこちらに送られない!?
スクリーンに映るセブンにいつもの様に怒鳴りつけてやると、セブンは真っ青に青ざめ怯えながら俺の質問に答える────事はせず、ニッコリと見たことがないくらい満面の笑みを見せた。
《何を仰っているのですか?アクアドリムの自治権は、正式な跡取りであるルーク様に早期譲渡すると、契約したではありませんか。》
「は……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
全く予想していなかった答えを聞き、思わず大声で叫んでしまった。
アクアドリムの自治権を……ルークに……??
「そ、そんな事は断じて決めていない!!!お前こそ、一体何を言っているんだ!!この無能執事が!!」
そう怒鳴り散らしてやれば、セブンはビクッ!と肩を揺らして震える────事なく、笑みをうっすら浮かべたまま懐から一枚の書類を取り出す。
《こちらが契約書の写しです。ほら、ココにルストン様の直筆サインが書かれているでしょう?
そのため、このアクアドリムと本邸、その他諸々の自治権はルーク様のモノになりました。
よってアクアドリムの領地の利益も、勿論すべてルーク様のモノです。》
「────なっ……!!」
確かに俺の直筆サインが書かれていて、それに絶句する俺。
いつ……?……一体いつ、こんなモノを……?
そこでハッ!としたのは、ルークに手酷くやられた後の事。
心神喪失していた頃、セブンから差し出された書類のいくつかにサインした記憶が蘇った。
「ま……まさか、俺が家を出る前にサインしたモノの中に……?
アレはナイルの所に世話になる際に必要な書類では……。」
《い~え。ルーク様に自治権を譲るという契約書ですね!その他の領地に関しても全て書いてありますよ。》
セブンはニコニコと笑いながら、他の書類も胸元から取り出し、俺に見せつけてくる。
そこに書かれていたのは、現在子爵家や男爵家に預けている領地から徴収する税率や、商人との間に決めた滞在税、入場料、守備隊や公共への援助金などなど……我がグリード家が保有している財産についての取り決めが細かく描かれていた。
しかし、そのすべてが改定されているようで、俺が取り決めたモノから程遠いモノになっている!
「な、な、な、な……っ!!こっ、これでは、我が家に入る総収益が激減してしまうではないか!!今直ぐ元に戻せ!!」
《それはできません。これは領主代行であるルーク様がお決めになった事ですので……。
更にルストン様もそれを承諾したからこそ、ルーク様にお任せするという書類にサインされたのですよね?
無効にするには、ルーク様のサインが必要となります。》
「────ぐっ!お、お前がなんとかしろ!!ルークになんとかして俺にすべての自治権を戻す様、命をかけて頼み込め!!」
現在そのサインがあるかぎり、殆どの金はグリード家の本邸に住むルークが握る事になる。
俺の手元に入るのは、アクアドリム以外の領地で発生する僅かな利益のみ。
これでは今まで通り暮らせないではないか!!
俺が鼻息荒く怒鳴り散らすと、やはりセブンは俺に怯える事なくハァ……とため息をついた。
《……今までアクアドリム以外の領地では赤字が続いておりました。
それもこれも、すべてめちゃくちゃな税金を取っていたルストン様の作った法律のせいです。
そのせいで、殆どの領地では任せていた男爵家が領民のためと、身を切って運営していたのです。
それをルストン様はなんて仰っていたか覚えてらっしゃいますか?『無能な低位貴族』とフルート様と一緒に笑っておりましたよね。》
「当たり前だろう!!男爵家如きに、この俺の領地を任せてやっているんだ。
俺が決めた税金を払っても更に有り余るくらいの金を生み出せないなんて、無能も良いところだ。
俺は伯爵家だぞ?男爵ならこの俺のために役に立って貰わなければ存在価値などないではないか。
無能が自治などできぬから、この俺がキチンとした法律を決めてやったのだ。感謝すべきだろう。」
フンッと鼻で笑ってやると、何故かセブンはクスクスと笑いだし、更に数字が描かれた書類を取り出した。
《ルーク様は、『それぞれの領地を治めている男爵家に自治権はすべて一任する。ただし、必ず支出と利益を数字化した書類の提出と、報告義務を課す』とお決めになりました。
それからそれぞれの領地では直ぐに法律を改定し、たった一ヶ月で黒字に変わったんですよ?
その黒字部分から、ルストン様にもお情け程度ですが、仕送りをして差し上げられる様になったのです。
ルーク様に感謝して下さいね。そうでなければ、今頃は無収入だったのですから。》
「な、なんだと……?」
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