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11 嫁取り進行
◇◇◇◇
「……ねぇ、もう辞めれば? 」
まだ小さい頃、アレンは何にも出来ない俺の何に興味を持ったのか知らないが、ついて回っては色々と口を出してくる様になった。
剣をまともに振ることが出来ない俺が、必死に剣の鍛錬をしている時も……。
魔法が使えず、それでも魔導書を片手にひたすら呪文を唱えている時も……。
いつもボロボロになるまで必死に努力する俺を側で見て、辞める様に言ってきたが、俺はいつもそれを拒否してやり続ける。
そんな俺が、何でもできるアレンにとっては不思議で仕方なかったのかもしれない。
ある日、そんな事を言われたが、俺の答えはいつも一緒だ。
「やだよ。俺、少しでもできる様になりたいから、頑張るんだ。」
そう言ってやはりやり続ける俺を見て、アレンは本気で分からないって顔をする。
「出来ないなら、他の人にやらせればいい。────普通はそうなんじゃないの?
そういうのって皆、誰かに押し付けて楽をしているじゃないか。
できないのに真面目に努力して、馬鹿みたいだね、チリルって。
辛い事ばっかりの人生なんて、地獄じゃん────可哀想。」
それが本当に悪気がない言い方だったから、本当に不思議だったし、それに言っている事も本当に意味が分からず、俺は首を傾げてしまった。
だからお互いに不思議そうな顔で見合わせながら、俺は正直な気持ちを吐き出す。
「なんか……。そんな考え、思いつかなかった……。」
できない事でも、どうにか頑張るしかない。
正直それ以外の方法があるなんて考えた事がなかった。
だからそう言ったのだが……アレンは目をまん丸にして、少し考えこんだ後────ボソッと呟く。
「……そ、そう。」
『なんて脳みそ空っぽのヤツなんだろう!』
アレンの顔はそう語る様にボンヤリしていた。
そういえばあれからだったかな?
本格的に意地悪され始めたのは……。
◇◇◇◇
「…………むにゃ……むにゃ……アレンのおたんこな~す……。」
程よい湿気の穴の中でぐっすり寝ていた俺は、天井の葉っぱから漏れる光によって目を覚ますと、カッ!と目を開けた。
……なんだか、懐かしい夢を見たな~。
ぼんやり目を擦りながら、上の葉っぱをどかす。
「今日はもう少し穴を広げて、せめて二人くらい入れる様にしないと……。
ゆくゆくは豆麦虫の巣の様に、広い空間にできたらキノコの栽培部屋もできる。
問題は多分それくらいの規模にするには10年くらい掛かる事か……。」
今後の課題を考えながら、ピョコっと顔を出すと、まだ何にも乗っていない俺の皿が目に入り、ガクッ……と肩を大きく落とす。
「……とにかく美味しいストロべーリンの実や、ベリベリの実とか……俺でも採れる素材を集めよう!
貢物を集めないと誰も見向きもしてもらえないぞ!」
<ストロべーリンの実>
どこにでも生えている、甘酸っぱい赤い小さな実、食用
< ベリベリの実 >
どこにでも生えている、甘さ控えめな紫色の実、食用
そろ~……と穴から這い出ると、昨日突っ立っていたアレンは当然その場にはいなかった。
どうやら、隣に立つ家の中にいるか、それとも貢物を狩りにでも行ったか……そのどちらかの様だ。
それにホッと胸を撫で下ろし、俺は貯水の実を石で叩いて割って中の水を飲み干すと、半分に割って素材を集める様の器として持っていく事にした。
そして必死にストロべーリンの実やベリベリの実を集めるが、その間にも他の参加者達はモンスターを狩ってはお肉を皿に入れたり、土深くに埋まっているレア素材の<深淵ジャガー>などを手にしては、貢物を充実させていく。
< 深淵ジャガー >
地中の奥、硬い岩盤を割った更に奥に実っているジャガイモに似た作物
手に入れるにはそれなりの実力を持ってないと掘り出せない
ホクホクですごく美味しい
「すげぇな~……。」
ポツリと呟きながら、皆の進行具合を眺めていると、参加者の誰かが何かの魔法を使って深く掘った穴の中に、少しだけ根が出ている所を発見し目を光らせた。
「ま、まさか……!」
直ぐに穴の中に飛び降り、それに駆け寄ると、なんと深淵ジャガーの根を発見!
どうやら小ぶりのモノだったため、掘らずに捨てていった様だ。
「これくらいなら、俺でも掘れそうだ!よ、よ~し!」
その辺に落ちていた木の棒を手に取ると、カリカリカリ~……!!と必死に掘り進める。
下の方の土は非常に固く、気がつけば手が擦りむけて血が出てしまったが、構わず必死で掘った。
すると根から本体へと移行する部分まで到達し、後は引っ張るだけ。
必死で踏ん張り、根っこを持って引っ張った。
「────~~っ!!!~~……ぐぐぐっ~!!!」
顔を真っ赤にしながら引っ張ること、多分30分くらい。
突然────……。
────ポンッ!!!!
手のひらサイズの深淵のジャガーが土から飛び出し、後ろに吹っ飛ぶと、俺の体はコロコロ転がり、穴の壁にぶつかるとそこで止まる。
ぶつけた後頭部がじんじんと痛かったが、それ以上に初めて採集できたレア素材に、ジワッ~!と涙が出てしまった。
「や、や、やった~!!深淵ジャガー、初めて掘れたぞ~!!」
平均的な大きさがサッカーボール程なので、手のひらサイズでは根っこと同じレベルだけど、それでもレア素材である事は変わらない!
ホクホクとしながら上に登ると、そのままスタコラサッサ~!と自分の家……いや、穴へと戻った。
「深淵ジャガー……。蒸してバターを乗せると最高に美味しいんだよな~。俺の大好物!
高いからたまにしか食べれないけど……。」
手に持つ深淵ジャガーを見つめながらゴクッ……と喉を鳴らしたが、慌てて首を振る。
「食べたいけど、これは俺なんかを選んでくれたお嫁さんにあげるんだ!」
まだ空っぽの皿の上にソっ……と乗せると、やっと貢物ができた。
そしてその周りにストロべーリの実やベリベリの実を飾ると、その後は貯水の実や他の素材を集めて、最後は家の穴を広げて一日が終わる。
一人で生きるのは、本当に大変な事だ。
それを思い知り、穴の中でぐったりしていると、お腹はグーグーと空腹を訴えてきた。
俺はそんな可哀想な腹を擦りながら、穴の中に座り込み目を瞑る。
お腹減った……。
でもキノコは穴の中でなら育てられそうなので、寝床以外はそれにするつもりで、萎びていたキノコを植えてみた。
これで少しは……食料事情が改善するはず……。
空腹のせいでウトウトしながら────二日目はそれで終わってしまった。
「……ねぇ、もう辞めれば? 」
まだ小さい頃、アレンは何にも出来ない俺の何に興味を持ったのか知らないが、ついて回っては色々と口を出してくる様になった。
剣をまともに振ることが出来ない俺が、必死に剣の鍛錬をしている時も……。
魔法が使えず、それでも魔導書を片手にひたすら呪文を唱えている時も……。
いつもボロボロになるまで必死に努力する俺を側で見て、辞める様に言ってきたが、俺はいつもそれを拒否してやり続ける。
そんな俺が、何でもできるアレンにとっては不思議で仕方なかったのかもしれない。
ある日、そんな事を言われたが、俺の答えはいつも一緒だ。
「やだよ。俺、少しでもできる様になりたいから、頑張るんだ。」
そう言ってやはりやり続ける俺を見て、アレンは本気で分からないって顔をする。
「出来ないなら、他の人にやらせればいい。────普通はそうなんじゃないの?
そういうのって皆、誰かに押し付けて楽をしているじゃないか。
できないのに真面目に努力して、馬鹿みたいだね、チリルって。
辛い事ばっかりの人生なんて、地獄じゃん────可哀想。」
それが本当に悪気がない言い方だったから、本当に不思議だったし、それに言っている事も本当に意味が分からず、俺は首を傾げてしまった。
だからお互いに不思議そうな顔で見合わせながら、俺は正直な気持ちを吐き出す。
「なんか……。そんな考え、思いつかなかった……。」
できない事でも、どうにか頑張るしかない。
正直それ以外の方法があるなんて考えた事がなかった。
だからそう言ったのだが……アレンは目をまん丸にして、少し考えこんだ後────ボソッと呟く。
「……そ、そう。」
『なんて脳みそ空っぽのヤツなんだろう!』
アレンの顔はそう語る様にボンヤリしていた。
そういえばあれからだったかな?
本格的に意地悪され始めたのは……。
◇◇◇◇
「…………むにゃ……むにゃ……アレンのおたんこな~す……。」
程よい湿気の穴の中でぐっすり寝ていた俺は、天井の葉っぱから漏れる光によって目を覚ますと、カッ!と目を開けた。
……なんだか、懐かしい夢を見たな~。
ぼんやり目を擦りながら、上の葉っぱをどかす。
「今日はもう少し穴を広げて、せめて二人くらい入れる様にしないと……。
ゆくゆくは豆麦虫の巣の様に、広い空間にできたらキノコの栽培部屋もできる。
問題は多分それくらいの規模にするには10年くらい掛かる事か……。」
今後の課題を考えながら、ピョコっと顔を出すと、まだ何にも乗っていない俺の皿が目に入り、ガクッ……と肩を大きく落とす。
「……とにかく美味しいストロべーリンの実や、ベリベリの実とか……俺でも採れる素材を集めよう!
貢物を集めないと誰も見向きもしてもらえないぞ!」
<ストロべーリンの実>
どこにでも生えている、甘酸っぱい赤い小さな実、食用
< ベリベリの実 >
どこにでも生えている、甘さ控えめな紫色の実、食用
そろ~……と穴から這い出ると、昨日突っ立っていたアレンは当然その場にはいなかった。
どうやら、隣に立つ家の中にいるか、それとも貢物を狩りにでも行ったか……そのどちらかの様だ。
それにホッと胸を撫で下ろし、俺は貯水の実を石で叩いて割って中の水を飲み干すと、半分に割って素材を集める様の器として持っていく事にした。
そして必死にストロべーリンの実やベリベリの実を集めるが、その間にも他の参加者達はモンスターを狩ってはお肉を皿に入れたり、土深くに埋まっているレア素材の<深淵ジャガー>などを手にしては、貢物を充実させていく。
< 深淵ジャガー >
地中の奥、硬い岩盤を割った更に奥に実っているジャガイモに似た作物
手に入れるにはそれなりの実力を持ってないと掘り出せない
ホクホクですごく美味しい
「すげぇな~……。」
ポツリと呟きながら、皆の進行具合を眺めていると、参加者の誰かが何かの魔法を使って深く掘った穴の中に、少しだけ根が出ている所を発見し目を光らせた。
「ま、まさか……!」
直ぐに穴の中に飛び降り、それに駆け寄ると、なんと深淵ジャガーの根を発見!
どうやら小ぶりのモノだったため、掘らずに捨てていった様だ。
「これくらいなら、俺でも掘れそうだ!よ、よ~し!」
その辺に落ちていた木の棒を手に取ると、カリカリカリ~……!!と必死に掘り進める。
下の方の土は非常に固く、気がつけば手が擦りむけて血が出てしまったが、構わず必死で掘った。
すると根から本体へと移行する部分まで到達し、後は引っ張るだけ。
必死で踏ん張り、根っこを持って引っ張った。
「────~~っ!!!~~……ぐぐぐっ~!!!」
顔を真っ赤にしながら引っ張ること、多分30分くらい。
突然────……。
────ポンッ!!!!
手のひらサイズの深淵のジャガーが土から飛び出し、後ろに吹っ飛ぶと、俺の体はコロコロ転がり、穴の壁にぶつかるとそこで止まる。
ぶつけた後頭部がじんじんと痛かったが、それ以上に初めて採集できたレア素材に、ジワッ~!と涙が出てしまった。
「や、や、やった~!!深淵ジャガー、初めて掘れたぞ~!!」
平均的な大きさがサッカーボール程なので、手のひらサイズでは根っこと同じレベルだけど、それでもレア素材である事は変わらない!
ホクホクとしながら上に登ると、そのままスタコラサッサ~!と自分の家……いや、穴へと戻った。
「深淵ジャガー……。蒸してバターを乗せると最高に美味しいんだよな~。俺の大好物!
高いからたまにしか食べれないけど……。」
手に持つ深淵ジャガーを見つめながらゴクッ……と喉を鳴らしたが、慌てて首を振る。
「食べたいけど、これは俺なんかを選んでくれたお嫁さんにあげるんだ!」
まだ空っぽの皿の上にソっ……と乗せると、やっと貢物ができた。
そしてその周りにストロべーリの実やベリベリの実を飾ると、その後は貯水の実や他の素材を集めて、最後は家の穴を広げて一日が終わる。
一人で生きるのは、本当に大変な事だ。
それを思い知り、穴の中でぐったりしていると、お腹はグーグーと空腹を訴えてきた。
俺はそんな可哀想な腹を擦りながら、穴の中に座り込み目を瞑る。
お腹減った……。
でもキノコは穴の中でなら育てられそうなので、寝床以外はそれにするつもりで、萎びていたキノコを植えてみた。
これで少しは……食料事情が改善するはず……。
空腹のせいでウトウトしながら────二日目はそれで終わってしまった。
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