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小馬鹿にするように、座ってる私を見下すドルシー。
私が何も言わないでいるのを良い事にか、矢次早に嘲りを浴びせて来ます。
何も言わないでいるというか、口を挟むより早く喋られる……の方が正しくはありますが。
その請求書は滞在費を抜いた金額ではありますが……
とはいえ当然のことながら、請求権を失ったわけではなく。
払って当然のものを請求されて、がめついとは。
どうしてこうも、鏡を見て喋ってるような事を次々に言えるのかしら。
「……」
ちらと部屋の出入り口の方を見ると、使用人がアイコンタクトを返してくれます。
憲兵への連絡は滞りなく済んだようですので、特に憂いを持つ必要もなさそうね。
「大体、当主になるだなんて、どっかおかしいと思ってたのよ」
右から左へと雑言を流している内に、攻撃対象はその方向へ向かったようでした。
あら、ずっと疑問に思っていたのですね。
リュートを……もしくは、その存在は既におまけだったのかもしれませんが。
リュートに付随していた筈の財産や権力、引いてはこの屋敷と、勝手に使っていた部屋に押し込められた高額な品々……
それらを手に入れ損ねた事、余程腹に据えかねていたのかしら。
「あんたって相当世間知らずなのね。この国でそこらの女が当主になれるわけないじゃない」
私が何も言わないでいるのを良い事にか、矢次早に嘲りを浴びせて来ます。
何も言わないでいるというか、口を挟むより早く喋られる……の方が正しくはありますが。
その請求書は滞在費を抜いた金額ではありますが……
とはいえ当然のことながら、請求権を失ったわけではなく。
払って当然のものを請求されて、がめついとは。
どうしてこうも、鏡を見て喋ってるような事を次々に言えるのかしら。
「……」
ちらと部屋の出入り口の方を見ると、使用人がアイコンタクトを返してくれます。
憲兵への連絡は滞りなく済んだようですので、特に憂いを持つ必要もなさそうね。
「大体、当主になるだなんて、どっかおかしいと思ってたのよ」
右から左へと雑言を流している内に、攻撃対象はその方向へ向かったようでした。
あら、ずっと疑問に思っていたのですね。
リュートを……もしくは、その存在は既におまけだったのかもしれませんが。
リュートに付随していた筈の財産や権力、引いてはこの屋敷と、勝手に使っていた部屋に押し込められた高額な品々……
それらを手に入れ損ねた事、余程腹に据えかねていたのかしら。
「あんたって相当世間知らずなのね。この国でそこらの女が当主になれるわけないじゃない」
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