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54(終)
「イヤァァアッ!離して、離してよぉ……!!」
窓の外から潰れた悲鳴が聞こえた。
門の外で張っていた兵に、捕らえられたドルシーが見える。
ああ……折角働き口を紹介すると言ったのに。さっき、この部屋で選択するしか、彼女には道が無かったのに。
物盗りは重罪だ。まして、彼女は育ての家の恩を仇で返す形で罪を犯している。
収監かもっと直接的な罰かは知らないが、このまま行けばまともな余生は送れないとみて良さそうだろう。
「……ご愁傷様」
両腕を引っ張られながら泣き喚いてるドルシーの様子を見下ろした後、私は再び応接室へと戻った。
今回応対している方へは依頼に協力して頂いたお礼と、それから。
物好きなお方が婿に入りたいと言うお話を持って来て下さっている為に、お話を再び進めなくてはならない。
それも、ご本人が直接お会いしたいと言って下さっているの事。
この件を片付けた事で、侯爵家の推薦は一軒得られる事となった。
独り身でこの先を過ごす事となるには、いずれ婿を迎えて実子を産むか、養子を迎える算段を付けなければならない。
それならば自分の身に分かりやすい価値がある間に、事を進めておくべきなのかもしれないけれど。
ひとまず、身辺調査から始めてみようと……そう考えながら、メイドの引いた椅子へと座った。
窓の外から潰れた悲鳴が聞こえた。
門の外で張っていた兵に、捕らえられたドルシーが見える。
ああ……折角働き口を紹介すると言ったのに。さっき、この部屋で選択するしか、彼女には道が無かったのに。
物盗りは重罪だ。まして、彼女は育ての家の恩を仇で返す形で罪を犯している。
収監かもっと直接的な罰かは知らないが、このまま行けばまともな余生は送れないとみて良さそうだろう。
「……ご愁傷様」
両腕を引っ張られながら泣き喚いてるドルシーの様子を見下ろした後、私は再び応接室へと戻った。
今回応対している方へは依頼に協力して頂いたお礼と、それから。
物好きなお方が婿に入りたいと言うお話を持って来て下さっている為に、お話を再び進めなくてはならない。
それも、ご本人が直接お会いしたいと言って下さっているの事。
この件を片付けた事で、侯爵家の推薦は一軒得られる事となった。
独り身でこの先を過ごす事となるには、いずれ婿を迎えて実子を産むか、養子を迎える算段を付けなければならない。
それならば自分の身に分かりやすい価値がある間に、事を進めておくべきなのかもしれないけれど。
ひとまず、身辺調査から始めてみようと……そう考えながら、メイドの引いた椅子へと座った。
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