クロノファストの未来

kyousuke

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1章 Hello World

5話 木馬

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駅構内を出ると、仙台の街に浮かんだ月が最初に目に入った。
街にネオンランプなどの明かりがあまりないせいか、星までくっきり綺麗に見えていた。
街灯がない代わりにペデストリアンデッキの隅々に行灯が置かれ、空には稀に孔明灯が舞っていた。
そんな幻想的な夜空を私は堪能しようとしたが、無慈悲な言葉によってそれは叶わぬ願いとなった。

「前方に敵一体、やれ。」

直後、耳を貫くような破裂音が鳴り、私は思わず耳を塞いだ。

前方!?
敵!?
なに今の音!?

私の前には京介、翔一、隼の3人がいるため何が起こっているかはよく分からない。

「前方クリアー。」
「右前方、左前方からも複数。雑魚敵だ、とっとと片付けろ。」

それを合図に今度は私の両側から連続的に破裂音が鳴り響いた。
この時点で彼らがその手に持った銃で乱射していることは分かったが、銃声の音の大きさにビビってしまってそちらに目を向けるどころか、足を止めて立ち止まってしまった。

「大丈夫ですよ、姉御ー。私が隣にいますから。」

私を心配してくれたのか、咲は甘ったるい声を出して私の腕に絡みついてきた。
しかもわざと胸を押しつけるようにしてだ。
でも、まあそのおかげで足を動かすことを再開できた訳だが・・・。

恐る恐る両隣りを見てみると、見るも無残な光景が目に飛び込んできた。
どこから湧いて出てくるのか分からないが、奇妙な形をした生き物がペデストリアンデッキの端に現れた瞬間に肉片をぶちまけながら消えていく。
恐らくその生き物が敵と呼ばれるもので、それはきっとちゃんとした形をかたどっているのだろうが、出現すると同時に弾丸に撃ち抜かれ、蜂の巣のようになってしまうため、私の目には奇妙な生き物にしか映らなかった。

うぇぇぇ・・・。
これはなかなか堪えるものがある。
現実世界でやってきたような低画質の客観的に見るゲームと違って、こっちはリアルそのもの。
私は喉から込み上げそうになるものを必死で抑え付けた。

「よく見るとエネミーって可愛いんですよー。」

これも私を落ち着かせるためなのか、咲は手をバタバタさせてはしゃいでいる。
咲がそんな風にはしゃぐ姿は大変可愛らしいのだが、残念ながら瞬殺されていく敵は魑魅魍魎の類にしか見えない。

「この敵全部倒して行くの・・・?」

私は恐る恐る尋ねてみた。

「まさかー、ボスに辿り着くまでですよ。」

咲は朗らかに答える。

「このデッキを降りたらほぼ一直線に進んで行きます。
私たちの進行を邪魔する敵を殲滅するだけで、他の敵は無視して進みますよ。」
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みんなの感想(1件)

名無 七誌
2017.01.04 名無 七誌

仙台が舞台なのですね!!
続きを楽しみに待ってます!

解除

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