ミジンコ転生!~最弱だけど絶対復讐倍返し~

堀籠 遼ノ助

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極小世界へようこそ

micro005 海藻の森

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 つんつん つんつん

 ・・・…ん? なんだ?

 俺は誰かにつつかれて目を覚ます。

「キュウ!」

 おお、誰だ? あ、さっき助けたやつか。
 どうやら俺が生きていて喜んでいるらしい。

 そうだ、さっきの緑の化け物は?

 俺は慌てて上を見上げる。

 先ほどまでいた大きな海藻の葉が横たわっている。さっきの化け物は……いないようだ。
 よかった、見過ごされたみたい。そういえばいいのを一撃食らったけどHPは大丈夫か?

『HP:0.03/0.10』

 げっ、半分以上持ってかれてる。もう一撃食らってたら終わってたな。
 ここは先ほどまでいた海藻の根元のようだ。日が遮られているため薄暗い。

 しかし、ここにいては危ないな。さっきの化け物にまた襲われたら、今度こそジ・エンドだ。

「キュウ」

 ずんぐりしたミジンコが頭をすりつけてくる。
 なんかなりゆきで助けちゃったけど、なつかれてしまったみたいだ。
 こいつも攻撃を食らってたけど、HPは大丈夫か? どれ、ステータス閲覧。

『種族:ゾウミジンコ(幼体) LV1/10)
 名前:なし
 HP:0.11/0.15
 MP:0/0
・攻撃:0.01
・守備:0.05
・速度:0.02
・スキル:「固くなるLv 1」』

 あれ? ミジンコじゃなくてゾウミジンコなのか? ずんぐりとしてるやつだと思ってたが、種族自体が違うんだな。
 やや、HPが俺よりも高けえ! なんて生意気なやつだ。スキルは「とがる」じゃなくて「固くなる」なんだな。ステータスも、防御に特化しているみたいだ。だから生き残れたのかもしれない。

「キュウ、キュウ」

 はいはい、ぐりぐりするな。俺にそのはないぞ。……いや、お前が雄かどうかは知らんが。

 そんなことよりも、ここは離れないとな。また奴が襲ってくるとも限らん。あっちの海藻が生い茂ってる所に逃げよう。

 ずんぐりした奴を頭で押す。

「キュウ♪」

 違う! じゃれてるわけじゃない!

「キュウ、キュウキュウキュウ!(おい、逃げるぞずんぐり)」

「キュウ♪ キュウ♪」

「キュウキュウ!(だあ! 違げえってば!)」

 俺はずんぐりをどうにか理解させ、海藻の生い茂る中へと避難していった。
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