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翌朝、洋平がいつものように奥の間で勉強しているときだった。血相を変えた母の里恵が小走りでやって来て、いきなり怒鳴った。
「洋平。そこに正座せんか!」
洋平には、すぐに母の怒りの元が何であるかがわかった。
彼が正座をした瞬間、里恵の容赦ない平手が飛んできた。
うっ、と洋平は左手を頬に当てながら呻いた。
母にぶたれたのは久しぶりだった。
「わいはなんでぶたれたかわかっちょうわな!」
夜叉の如き形相だった。
「はい」
すでに母の怒りを理解していた洋平は、観念したように肯いた。
「わいは、美鈴ちゃんに何と言っただ?」
「昨日と今日は、用事があるけんうちに来るなと言いました」
「なんで、そげな嘘を吐いただ。用事なんてないだらが!」
洋平は、正直に昨日の出来事を話した。すると、一転して母の口調が悲しみを帯びたものになった。
「わいは何と愚かなんか。美鈴ちゃんは、わいが何に怒ちょうのかわからんで、どんだけ心を痛めちょうか、わいにはわからんか。心配して、いま大工屋さんから電話があっただが」
「……」
洋平には答えようがなかった。
昨日、美鈴は家に戻っても元気がなく、家族が理由を訊ねても、口を堅く閉ざしたままだったいう。今朝も、いつもの時間になっても、いっこうに出掛ける様子がない。万太郎が訊ねても、ただ泣くばかりなので、心配になり我が家へ電話を掛けてきたということだった。
里恵は諭すように継いだ。
「洋平、よう聞きなさいよ。わいは、少しは頭がええのかもしれん。少しは神仏を信心する心があり、少しは筋目を通し、義に厚いところがあるのかもしれん。しかし、それもこれも皆、まず先に人間としての大切な心があったうえでのものなのだよ。
ええか、洋平。人間は人を憎まない心、人を恨まない心、人を妬まない心、人を羨まない心。そして、人を許す心が一番大事なのだよ」
里恵の目に光るものがあった。生まれて初めて母の涙を見た洋平は、込み上がる想いに胸が塞がってしまい、涙が溢れ出た。
里恵は躾には厳しい人で、目上の者に対する言葉遣いをよく間違えた洋平は、その度に叱られていた。とくに里恵の誤解で注意されたとき、弁明をしようとすると、焦ってつい言葉遣いを間違えてしまうことがあった。里恵は、そのような場合でも容赦がなかった。
叱られるときは、まず頬をぶたれた。すぐに心底から謝れば、そこで収まったが、少しでも口答えや反抗的な態度を取ると、土蔵に入れられて、柱に縛り付けられた。
然様に、これまで幾度もぶたれていた洋平だったが、その時々に母の怒りを感じたことはあっても、悲しく諭す母は初めてだった。
洋平は、母の言わんとしていることが良くわかっていた。彼自身、自責の念に苦悩し続けていたのだから……。
「おら、大工屋さんに行ってくるけん」
洋平は、とにかく美鈴に謝ろうと思った。たとえ彼女に嫌われたとしても、けじめを付けようと思っていた。
「そうだね。そうしなさい」
洋平の心情を読み取った里恵は、いつもの優しい母の顔に戻っていた。
大工屋からの帰り道、洋平は小瀬での釣りのときから、今朝母にぶたれるまでの自分の気持ちを嘘偽りなく美鈴に話した。彼には、弁明をしようという気持ちは一切なかった。ただ一途に、真実の気持ちを伝えた。
美鈴もその一つ一つに答えてくれたお陰で、洋平は大きな誤解をしていたことがわかった。美鈴が来なかった二日間、彼女は体調を崩し、寝込んでいたというのが真実だったのである。
――隆夫と会っていたのではなかったのか……。
春霞が風に吹かれて霧散するように、洋平の心を覆っていた憂いが晴れていった。
美鈴が笑顔で隆夫と会話をしていたことに、話が及んだときだった。
「あれは、隆夫君が変なことを言ったから……」
「変なこと?」
「うん。あのね、あるとき隆夫君が素潜りしていて、トイレに行きたくなったんだって。でも海の中だし、陸まで遠かったから、そのまましたんですって。すると生暖かいものが……その、あの……のところに広がってきて気持ち良かったので、それからいつもそうしているんだって。だから、そのときの顔は……」
「わかったけん、もうええよ」
誤解を解こうとして、懸命に説明をする彼女を見ているうち、洋平の心に罪悪感が再燃し、痛みに耐え切れなくなった。
「でも、隆夫君、外見と違って、心は昔とちっとも変わってなかったなあ」
美鈴は独り言のように呟いた。
――昔と変わってない……。なら、隆夫がおらに取る態度はわざとなのか……?
洋平は、美鈴の何気ない一言が妙に耳に付いて離れず、気もそぞろになっていた。
彼女が不意を突いた。
「洋平君、今でも私のことが好き?」
海岸通りに入ったところで、いきなり彼女が訊いた。
えっ? 思いも寄らぬ言葉に、洋平は足を止めて美鈴を見つめた。
美鈴は顔を赤らめながらも目を逸らさない。
「うん、がいに好いちょう」
洋平自身も意外なくらいに素直な言葉が口から出た。
すると、間髪入れずに、
「私も、洋平君のことがとても好きだよ」
……と言ったように聞こえた。
か細い声が潮騒に打ち消されて、はっきりと聞き取れなかったのである。
「えっ、いま何て言った?」
「……」
下を向いたままの彼女に、洋平の期待はさらに膨らんでいった。
「おらのこと好きって言った?」
二度目の問いに、彼女は黙ったまま小さく肯いた。
眩しいほどに光り輝く視界が広がった。
洋平は『天にも昇る心地になる』と言うのは、今の自分の気持ちを言うのだろうと思った。
これまでの言動や仕種に、あるいはそうかもしれない、と少なからず期待は抱いていた。だが、隆夫の出現に加え、昨日の一件で美鈴を傷つけてしまい、その期待も虚しいものとなった、と半ば諦めかけていただけに、洋平の喜びは数倍化した。
その後、いったい彼女と何を話したのか、いや、そもそも何も話さなかったのか……。とにかく、例えようもない喜びに浸っていた洋平は、そのときの記憶が途切れていた。
「洋平。そこに正座せんか!」
洋平には、すぐに母の怒りの元が何であるかがわかった。
彼が正座をした瞬間、里恵の容赦ない平手が飛んできた。
うっ、と洋平は左手を頬に当てながら呻いた。
母にぶたれたのは久しぶりだった。
「わいはなんでぶたれたかわかっちょうわな!」
夜叉の如き形相だった。
「はい」
すでに母の怒りを理解していた洋平は、観念したように肯いた。
「わいは、美鈴ちゃんに何と言っただ?」
「昨日と今日は、用事があるけんうちに来るなと言いました」
「なんで、そげな嘘を吐いただ。用事なんてないだらが!」
洋平は、正直に昨日の出来事を話した。すると、一転して母の口調が悲しみを帯びたものになった。
「わいは何と愚かなんか。美鈴ちゃんは、わいが何に怒ちょうのかわからんで、どんだけ心を痛めちょうか、わいにはわからんか。心配して、いま大工屋さんから電話があっただが」
「……」
洋平には答えようがなかった。
昨日、美鈴は家に戻っても元気がなく、家族が理由を訊ねても、口を堅く閉ざしたままだったいう。今朝も、いつもの時間になっても、いっこうに出掛ける様子がない。万太郎が訊ねても、ただ泣くばかりなので、心配になり我が家へ電話を掛けてきたということだった。
里恵は諭すように継いだ。
「洋平、よう聞きなさいよ。わいは、少しは頭がええのかもしれん。少しは神仏を信心する心があり、少しは筋目を通し、義に厚いところがあるのかもしれん。しかし、それもこれも皆、まず先に人間としての大切な心があったうえでのものなのだよ。
ええか、洋平。人間は人を憎まない心、人を恨まない心、人を妬まない心、人を羨まない心。そして、人を許す心が一番大事なのだよ」
里恵の目に光るものがあった。生まれて初めて母の涙を見た洋平は、込み上がる想いに胸が塞がってしまい、涙が溢れ出た。
里恵は躾には厳しい人で、目上の者に対する言葉遣いをよく間違えた洋平は、その度に叱られていた。とくに里恵の誤解で注意されたとき、弁明をしようとすると、焦ってつい言葉遣いを間違えてしまうことがあった。里恵は、そのような場合でも容赦がなかった。
叱られるときは、まず頬をぶたれた。すぐに心底から謝れば、そこで収まったが、少しでも口答えや反抗的な態度を取ると、土蔵に入れられて、柱に縛り付けられた。
然様に、これまで幾度もぶたれていた洋平だったが、その時々に母の怒りを感じたことはあっても、悲しく諭す母は初めてだった。
洋平は、母の言わんとしていることが良くわかっていた。彼自身、自責の念に苦悩し続けていたのだから……。
「おら、大工屋さんに行ってくるけん」
洋平は、とにかく美鈴に謝ろうと思った。たとえ彼女に嫌われたとしても、けじめを付けようと思っていた。
「そうだね。そうしなさい」
洋平の心情を読み取った里恵は、いつもの優しい母の顔に戻っていた。
大工屋からの帰り道、洋平は小瀬での釣りのときから、今朝母にぶたれるまでの自分の気持ちを嘘偽りなく美鈴に話した。彼には、弁明をしようという気持ちは一切なかった。ただ一途に、真実の気持ちを伝えた。
美鈴もその一つ一つに答えてくれたお陰で、洋平は大きな誤解をしていたことがわかった。美鈴が来なかった二日間、彼女は体調を崩し、寝込んでいたというのが真実だったのである。
――隆夫と会っていたのではなかったのか……。
春霞が風に吹かれて霧散するように、洋平の心を覆っていた憂いが晴れていった。
美鈴が笑顔で隆夫と会話をしていたことに、話が及んだときだった。
「あれは、隆夫君が変なことを言ったから……」
「変なこと?」
「うん。あのね、あるとき隆夫君が素潜りしていて、トイレに行きたくなったんだって。でも海の中だし、陸まで遠かったから、そのまましたんですって。すると生暖かいものが……その、あの……のところに広がってきて気持ち良かったので、それからいつもそうしているんだって。だから、そのときの顔は……」
「わかったけん、もうええよ」
誤解を解こうとして、懸命に説明をする彼女を見ているうち、洋平の心に罪悪感が再燃し、痛みに耐え切れなくなった。
「でも、隆夫君、外見と違って、心は昔とちっとも変わってなかったなあ」
美鈴は独り言のように呟いた。
――昔と変わってない……。なら、隆夫がおらに取る態度はわざとなのか……?
洋平は、美鈴の何気ない一言が妙に耳に付いて離れず、気もそぞろになっていた。
彼女が不意を突いた。
「洋平君、今でも私のことが好き?」
海岸通りに入ったところで、いきなり彼女が訊いた。
えっ? 思いも寄らぬ言葉に、洋平は足を止めて美鈴を見つめた。
美鈴は顔を赤らめながらも目を逸らさない。
「うん、がいに好いちょう」
洋平自身も意外なくらいに素直な言葉が口から出た。
すると、間髪入れずに、
「私も、洋平君のことがとても好きだよ」
……と言ったように聞こえた。
か細い声が潮騒に打ち消されて、はっきりと聞き取れなかったのである。
「えっ、いま何て言った?」
「……」
下を向いたままの彼女に、洋平の期待はさらに膨らんでいった。
「おらのこと好きって言った?」
二度目の問いに、彼女は黙ったまま小さく肯いた。
眩しいほどに光り輝く視界が広がった。
洋平は『天にも昇る心地になる』と言うのは、今の自分の気持ちを言うのだろうと思った。
これまでの言動や仕種に、あるいはそうかもしれない、と少なからず期待は抱いていた。だが、隆夫の出現に加え、昨日の一件で美鈴を傷つけてしまい、その期待も虚しいものとなった、と半ば諦めかけていただけに、洋平の喜びは数倍化した。
その後、いったい彼女と何を話したのか、いや、そもそも何も話さなかったのか……。とにかく、例えようもない喜びに浸っていた洋平は、そのときの記憶が途切れていた。
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