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「では、続けます」
少し間を取った後、覚仙は読経を再開したが、この日ばかりは、本来の見事な読経を拝聴することは叶わなかった。
読経が終わると、覚仙の法話が始まった。
「皆さん、とんだ醜態をお見せしました。誠に申し訳有りません。拙僧も数多の葬儀、法要で経を唱えておりますが、このようなことは滅多にございません。最近では、五年前の母の葬儀ときに、このようなことがございましたが、そのときは血を分けた肉親でございますし、私の幼い頃、行く末を案じて色々と苦労をした母のことを思い出し、思わず不覚を取ったのでございます。
しかし、この仏様は肉親でもございませんし、ましてこの村でお育ちになった方でもございませんので、この世での私との縁も深くはございません。にも拘わらず、このような次第になったということは、前世で御縁があったのか、あるいはこの仏様は余程この世に未練がお有りになるのでしょう。いずれにしても、及ばずながら、拙僧がそこのところを、よくよく言い含めて魂を慰めて差し上げました。
さて皆様、この仏様は十二歳という幼さでお亡くなりになりました。さぞや、お悲しみになったでしょう。とくに御両親の心中たるや、察するに余るものがございます。
ただ、誤解の無きようにお願したいのですが、拙僧のように仏門の世界に生きる者から見ますと、幼くしてこの世を去るということは、必ずしも悪いことではないのです。
信心深い皆様は、良くご承知のことと思いますが、仏教では、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天と六つの世界があると説いております。
魂はこの六つの世界に何度も生まれかわり、その度に磨かれて、神仏の眼鏡に適った魂だけが天界へと旅立って行くのです。幸いにも、我々は最も天界に近い人間界に存在しています。ですから、私たちはこの世で魂を磨くことにより、天界へ生まれ変わることもできるのです。
魂は艱難辛苦によって磨かれます。この世で苦しみ、悲しみが多いということは、それだけ魂を磨いていることになり、天界へ旅立つ準備をしているということになるのです。
この仏様のように、幼くしてこの世を去られるということは、この世で魂を磨く必要がないということでもあります。つまり、この仏様はもうすぐ天界へと旅立たれる魂なのでございます。もしかすると、今生が最後の人間界だったのかも知れません。そういう意味からすれば、私を含めこの中では一番尊い魂だということが言えるのです。
どうぞ皆様、気休めにしかならないかも知れませんが、そのようにお考えになって、心安らかに仏様の供養を致しましょう」
覚仙の話に癒されたのか、各々の表情が穏やかなものに変わっていった。
そこへさらに、覚仙が一言付け加えた。
「私の父などは、九十歳を迎えようとしている今も、この世に執着があるようですので、天界へは程遠い、どうにも始末に終えない魂ということになりますかねえ……」
あっはっはっはっ……。
覚仙の冗談に、どっと大笑いが巻き起こった。誰もが、この日初めて腹の底から出した笑い声だった。
話が終わると、精霊舟流しの時刻まで、覚仙も加わった供養の酒盛りは続いた。
洋平は覚仙の横に座った。彼にはどうしても確かめておきたいことがあった。
「お上人様。さきほどのお話ですが、生まれ変わりって、本当にあるんでしょうか」
洋平は酒の酌をしながら訊ねた。
「ほう、総領さんがそんなことを聞きなさるとは珍しい。総領さんは、どげん思いなさる?」
「はい。おらは、それこそ母のお腹にいるときから、地主さんがおらの護り御本尊様だと言われ続けてきましたけん、神仏というものは信じる、信じないと言いますより、たしかにそこに存在して、庇護して下さっていると言った方が正直な感覚でした」
「なるほど、ウメお婆さんの薫陶の賜ですな」
覚仙が頬を緩める。
「ですが、それはおらに、神仏に何かを強く頼るという気持ちがなかったからなのだと思うのです。今のおらのように、心底より神仏に頼る気持ちが湧いてきますと、却って神仏の存在そのものが不確かなものに思えてならないのです。それは、私の不信心なのでしょうか」
いいえ、と覚仙は首を横に振った。
「それは不信心なのでは有りません。総領さんの実に素直な心根の表れです。人というものは、皆そのようなものです。例えば、普段はとても善人なのに、欲が絡むと途端に豹変してしまう。金、愛、権力、名誉……、とありとあらゆる欲望が人間世界の軋轢の源です。
欲望の原因は、ひとえに心の未熟さです。総領さん。だからこそ、人は心を磨かなければならないのです。時にそれを学問によって、それを信心によって、あるいは親子の情や、恋愛、友情といった人間関係によって……。ところで、総領さんが神仏に頼りたい事とは、いったい何ですかな?」
「もし、生まれ変わることができるのなら、いつの日にか、もう一度この仏様と巡り会いたいのです。それも、叶うことならこの世での思い出の記憶を留めたままで……」
「そうですか。総領さんは、余程この仏様のことを深くお想いになっておられたのですね。総領さんが、それほどのお気持ちでおられるのなら、拙僧が今申し上げられることは、そのお気持ちを持ち続けなさいということだけです。
おそらく、総領さんならば、拙僧がこの場で申し上げるようなことは、いずれご自分で分別なさるでしょう。それよりも、今のお気持ちを大切に心の奥底にしまって置いて下さい。そうすれば、どのような形になるかはわかりませんが、総領さんの願いはきっと叶うと思います。拙僧の感ずるところ、仏様がこの世に未練を残されていたのも、総領さん故のようですので、お二人の魂はどこかで繋がっていると思われます」
洋平は、一筋の光明を見出した気持ちになっていた。いつの日にか、再び美鈴と巡り会うことを信じて未来を生きて行こう……。そのとき、彼女に恥じない人間になっていようという決意の光を……。
この覚仙との会話が引き金となって、洋平は死後の世界とか魂といった宗教的観念に興味を抱くようになった。
そして後年、覚仙から彼と親交のあった他宗派の、とある高僧のことを聞き及んだ洋平は、覚仙にその高僧を紹介して貰えるよう、ウメに口添えを願ったのである。
ウメは孫の精神修養に良かれと思い、頼みを聞き入れたのだが、洋平が恵比寿家の後継の座を放棄するに至り、深く後悔することになったのである。
少し間を取った後、覚仙は読経を再開したが、この日ばかりは、本来の見事な読経を拝聴することは叶わなかった。
読経が終わると、覚仙の法話が始まった。
「皆さん、とんだ醜態をお見せしました。誠に申し訳有りません。拙僧も数多の葬儀、法要で経を唱えておりますが、このようなことは滅多にございません。最近では、五年前の母の葬儀ときに、このようなことがございましたが、そのときは血を分けた肉親でございますし、私の幼い頃、行く末を案じて色々と苦労をした母のことを思い出し、思わず不覚を取ったのでございます。
しかし、この仏様は肉親でもございませんし、ましてこの村でお育ちになった方でもございませんので、この世での私との縁も深くはございません。にも拘わらず、このような次第になったということは、前世で御縁があったのか、あるいはこの仏様は余程この世に未練がお有りになるのでしょう。いずれにしても、及ばずながら、拙僧がそこのところを、よくよく言い含めて魂を慰めて差し上げました。
さて皆様、この仏様は十二歳という幼さでお亡くなりになりました。さぞや、お悲しみになったでしょう。とくに御両親の心中たるや、察するに余るものがございます。
ただ、誤解の無きようにお願したいのですが、拙僧のように仏門の世界に生きる者から見ますと、幼くしてこの世を去るということは、必ずしも悪いことではないのです。
信心深い皆様は、良くご承知のことと思いますが、仏教では、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天と六つの世界があると説いております。
魂はこの六つの世界に何度も生まれかわり、その度に磨かれて、神仏の眼鏡に適った魂だけが天界へと旅立って行くのです。幸いにも、我々は最も天界に近い人間界に存在しています。ですから、私たちはこの世で魂を磨くことにより、天界へ生まれ変わることもできるのです。
魂は艱難辛苦によって磨かれます。この世で苦しみ、悲しみが多いということは、それだけ魂を磨いていることになり、天界へ旅立つ準備をしているということになるのです。
この仏様のように、幼くしてこの世を去られるということは、この世で魂を磨く必要がないということでもあります。つまり、この仏様はもうすぐ天界へと旅立たれる魂なのでございます。もしかすると、今生が最後の人間界だったのかも知れません。そういう意味からすれば、私を含めこの中では一番尊い魂だということが言えるのです。
どうぞ皆様、気休めにしかならないかも知れませんが、そのようにお考えになって、心安らかに仏様の供養を致しましょう」
覚仙の話に癒されたのか、各々の表情が穏やかなものに変わっていった。
そこへさらに、覚仙が一言付け加えた。
「私の父などは、九十歳を迎えようとしている今も、この世に執着があるようですので、天界へは程遠い、どうにも始末に終えない魂ということになりますかねえ……」
あっはっはっはっ……。
覚仙の冗談に、どっと大笑いが巻き起こった。誰もが、この日初めて腹の底から出した笑い声だった。
話が終わると、精霊舟流しの時刻まで、覚仙も加わった供養の酒盛りは続いた。
洋平は覚仙の横に座った。彼にはどうしても確かめておきたいことがあった。
「お上人様。さきほどのお話ですが、生まれ変わりって、本当にあるんでしょうか」
洋平は酒の酌をしながら訊ねた。
「ほう、総領さんがそんなことを聞きなさるとは珍しい。総領さんは、どげん思いなさる?」
「はい。おらは、それこそ母のお腹にいるときから、地主さんがおらの護り御本尊様だと言われ続けてきましたけん、神仏というものは信じる、信じないと言いますより、たしかにそこに存在して、庇護して下さっていると言った方が正直な感覚でした」
「なるほど、ウメお婆さんの薫陶の賜ですな」
覚仙が頬を緩める。
「ですが、それはおらに、神仏に何かを強く頼るという気持ちがなかったからなのだと思うのです。今のおらのように、心底より神仏に頼る気持ちが湧いてきますと、却って神仏の存在そのものが不確かなものに思えてならないのです。それは、私の不信心なのでしょうか」
いいえ、と覚仙は首を横に振った。
「それは不信心なのでは有りません。総領さんの実に素直な心根の表れです。人というものは、皆そのようなものです。例えば、普段はとても善人なのに、欲が絡むと途端に豹変してしまう。金、愛、権力、名誉……、とありとあらゆる欲望が人間世界の軋轢の源です。
欲望の原因は、ひとえに心の未熟さです。総領さん。だからこそ、人は心を磨かなければならないのです。時にそれを学問によって、それを信心によって、あるいは親子の情や、恋愛、友情といった人間関係によって……。ところで、総領さんが神仏に頼りたい事とは、いったい何ですかな?」
「もし、生まれ変わることができるのなら、いつの日にか、もう一度この仏様と巡り会いたいのです。それも、叶うことならこの世での思い出の記憶を留めたままで……」
「そうですか。総領さんは、余程この仏様のことを深くお想いになっておられたのですね。総領さんが、それほどのお気持ちでおられるのなら、拙僧が今申し上げられることは、そのお気持ちを持ち続けなさいということだけです。
おそらく、総領さんならば、拙僧がこの場で申し上げるようなことは、いずれご自分で分別なさるでしょう。それよりも、今のお気持ちを大切に心の奥底にしまって置いて下さい。そうすれば、どのような形になるかはわかりませんが、総領さんの願いはきっと叶うと思います。拙僧の感ずるところ、仏様がこの世に未練を残されていたのも、総領さん故のようですので、お二人の魂はどこかで繋がっていると思われます」
洋平は、一筋の光明を見出した気持ちになっていた。いつの日にか、再び美鈴と巡り会うことを信じて未来を生きて行こう……。そのとき、彼女に恥じない人間になっていようという決意の光を……。
この覚仙との会話が引き金となって、洋平は死後の世界とか魂といった宗教的観念に興味を抱くようになった。
そして後年、覚仙から彼と親交のあった他宗派の、とある高僧のことを聞き及んだ洋平は、覚仙にその高僧を紹介して貰えるよう、ウメに口添えを願ったのである。
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