運命を引き継ぐ魔法で、オレはあらゆる伝説を継承していく。 ~大魔法・運命継承~

タキノソラ

文字の大きさ
11 / 16

第10話 オリジナルクラス「リフレクター」

しおりを挟む

「あっ、あっ!いいわ、もっときて!」



「うおおおおっ!」 ガンッ!



「うんっ、あんっ!もっと突いてきてちょうだい、もっと深く!」



「・・・・・ふんっ!」 シュッ!   キンッ!




「あぁ、いいわ!もうっ!このケダモノッ!!」









「やかましいっっ!!!すっっごい、やり辛いんですけどっ!オフェリアセンセ!!!!」

ガスッと鉄剣を地面に突き刺すと、ロイド・ナガタは抗議した。ちなみに顔は真っ赤だ。


「・・・・・誰がケダモノだ。」


額の汗を拭いながら、ケダモノ扱いを否定するのはマシュー・ライト。


「何よーせっかく、思春期の性少年たちに、実践訓練の為に身体を貸してあげてるのにぃ。」


「おおおい!表現!オカシイから表現!」


白いシャツのボタンを無駄に3つくらい開けて、けだるそうに伸びをするオフェリアさん。そんなに腕を広げたら、もはや中身がダダ漏れなんだがな。褐色の形の良いゴム鞠とそれを包み込む赤い、、、


「レンガ、これはビスチェであってブラジャーじゃないのよ?」


「頼むから、視線で心を読むのは止めてくれ・・・。」


「・・・・レンガ、オフェリアの訓練はいつもこうなのか・・・?」


苦笑いからすでに引きつり顔になりつつあるのは、訓練見学にきたオスタのおっさんだ。



オレの所属するオフェリアさんの講師クラスに、ロイドとマシューが編入。

ギルド認定組が同じ時間に戦闘訓練をする事になり、帰ってきたばかりのオスタのおっさんも久々に訓練の見学に来てみたら、青少年二人組をからかう痴女っぷりの冴えわたるオフェリアさんの姿を見る事になったという訳だ。



それでいいのか、オフェリアさん。。。。



しかし、あれだけ全力の二人をからかいながらあしらっているオフェリアさんの戦闘技術は底が見えない。
ロイドの太刀筋を完全に読み、コンビネーションによる死角からのマシューの攻撃も振り返りもせずに、愛用の模擬戦用の槍を巧みに使い、完璧に受け切る。


「ふぅっ!」ダンッ 


 踏みしめた地面が抉れるほどの力で飛び出したロイドが、一気に間合いを詰める! 


「すりゃあぁっぁあぁ!」ロイドの多段突き!


「いいじゃない!でもね、、、。読み!や!すいの!」
キンッ!キィン!キキィンッ!


槍を回転し構えると、柄の部分で多段突きを迎え撃った。芯が少しでもブレると受け切れない、達人技だ。


と、不意にオフェリアさんが槍を背中に回す、、ギィンッッ!!!


マシューが死角から突然の平突き。受けると同時にオフェリアさんが槍を後ろ脚で蹴る!


「・・・・チッ!」距離を取る為、後ろに跳ぶマシュー。


だが神速で振り返ったオフェリアさんが、槍の柄を持ちかえ、伸びのある突きをマシューの腹に打ち込む!


「ぐうっっっ!」ドサッ!


「マシューは奇襲のタイミングはドンピシャなの、でもその後が良くないわねえ、、、。」


乱れた艶のある黒髪を手ぐしで整えながら肩にかけ、二人組に向かって言った。




「後ろから襲いかかったなら、あとは最後までヤっちゃうべきよ。」ビシィィッ!




「いや、だから表現!!!!こんっのエロババア!」



いいな・・・ロイドがいるとツッコミ役がいて楽だな。。




------------------------

「魔剣だ。」




・・・・・あの後、オレたち研究生は楔の建物から追い出され、ベイカーと楔の面々、そしてオスタのおっさんの間で、話し合いがあったそうだ。

話し合いは長時間に渡り、追い出されたオレ達はしかたなくヨウラン亭にしけこんで、夜更けまで飲み明かした。もちろんオレンジジュースを。

ロイドやマシューと飲みながら(注:オレンジジュース)、魔剣てのはどんなもんだ、ちょっと欲しいじゃねえか!・・・・いや、おれは別に。てな具合に三者三様のくっだらない話しで盛り上がったね。

実際そんなものが実在してたなんて、ロマンのある世界に転移したもんだ!


そういえば、ヨウラン亭の女神様、ルミナさんが少しいつもより元気が無かったのも気になった。

後で厨房のマナさんに聞いてびっくりしたが、店の開店前にオスタがやってきてルミナと何か真剣な話しをしてたらしい。タイミングから考えると、カスリのおっちゃん家に来る前に寄ってる事になるが、、、、何の話しをしてたんだろ。











「はぁーーーい。お二人さんは休憩してらっしゃい。さて、今度はレンガね。」



足元でぐったりとして、はぁはぁと息も絶え絶えになっている二人とは対照的に、汗一つかいていないオフェリアさん。。無情だ。


「ほれ、差し入れだ!」


黄色いデザインの牛乳瓶を投げて渡す。

大通り沿いのミルク店の新発売メニューで、酸っぱいレモン果汁に甘くて濃厚な練乳をミックスした「パラネラ印のレモン練乳」。魔法撹拌されたレモンと練乳が分離する事無く、甘酸っぱくもクリーミーな大人気メニューだ。





「・・・・・!!!これは!あの噂のレモン練乳!」ゴクリ。


「ははっ!マシューのヤツ、意外に流行り物好きなんだよ、サンキューレンガ!」



「あらぁ?私のレモン練乳はないの?」



豊かなバストの前で腕組みをしたオフェリア先生が、にこやかに聞いてくる。







「・・・すまん、無い。」



「・・・じゃあ今日はホンキで覚悟しなさい。」






白いシャツを脱いだオフェリアさんは赤いブラ、、ビスチェの中心にある小さな赤い宝石を握った。

瞬く間に赤い光が身体を覆うと、鮮やかな紫色のスカートが下半身を包み、両腕から赤いビロードの布が広がって、いつか見た踊り子の衣装「ラクス・シャルキー」へと変身した。

実はこの衣装、オフェリアさんの本気モードであり、露出度は高いのに異常な防御性能、攻撃能力も飛躍的に向上と、至れり尽くせり。恐らくはこの世界でもかなりレアな部類に入る装備のはず。



「そこまでやるか!?」

と、慌てながらもオレも愛用の鉄剣にネオンを纏わせる「エンチャント・ネオン」に、密度の濃いネオンを身体に纏い迎撃に備える。

密度の濃さゆえ、ネオン球が発生し周回し始めた。



「行くわよっ!!」ドゴッ!!


サンダルみたいな靴からでる類の擬音ではないぞ!?



ほぼコマ送りに近い速度で向かってくるオフェリアに戦慄しながらも、その動向を注視する。

オレに肉薄する距離にまで引きつけた所で、相手の斜め後ろに転移し、紫の光を帯びた鉄剣で躊躇なく胴を薙ぐ!


「はっ!」


薙いだのはオフェリアの下半身を覆う紫のスカート、しかも何の物質かは分からないが、剣は表面を滑るだけで切れることは無い。その奥の身体に刃が届くことは無く、宙を舞っていた。

鮮やかに横薙ぎを躱し、不安定な空中でも鋭い3連突きを放ってくる。


ヴォン!!


3連突きを放ったばかりのオフェリアの側面に転移し、がら空きの腹を突くレンガ!


流石に躱せなかった為、槍の柄で剣撃を受けるが、、、、「甘いっ!」ヴゥゥンッ!

エンチャント・ネオンで覆われた武器の攻撃は、当たった全ての物体を弾き飛ばす。


ガッッ! 例に漏れずオフェリアのガードした槍の柄を吹き飛ばして、、、


「ぐぅっ!痛てっ!」


、、、弾かれた柄に逆らわず、身体を回転させて勢いを利用した一撃を逆に受けるレンガ。


ヴォン!


転移する事で距離をとる。ここまで約5秒。




ーーーいや、ホントにおっそろしい人だな、勝てる気がしねぇ。。ーーー



「レンガ・・。あなた、まだネオンの特性が【弾く】一辺倒の戦い方になってるわよ?」


「う。」


「何でも弾く事が出来るエンチャント・ネオンなんて、当たらなきゃいいんだし。弾かれたとしても、勢いをいなす事だって出来ちゃうんだから。。」



「いちいち正論だな。。一応主人公チートって事になってんだから、ぶちのめさせてくれ。」



「なによ、そのチートって?ともかくレンガ、今の【弾く】ネオン特性を、本来の【転移すとばす】ネオン特性に進化させる事が、あなた能力の鍵よ。」




「ふむ。でもまあオフェリア、そう厳しくならずとも、中々に頼もしい存在に育ってくれているように見えるがのう?」



「聞いたか?おっさんいわく、頼もしくてパラネラを背負って立つ最強の男に見えるらしいぜっ!」


休憩は終わりにとばかりに駆け出し、距離を詰めると右手の鉄剣を左下から勢い良く切り上げる。


「どんだけポジティプなのよ、、、っっ!!?」


特に慌てる素振りも無く切り上げる鉄剣を躱したオフェリアにが続けざまに切り上げて、あわや直撃の場面だった。彼女だからこその超反応だったと言えるだろう。



「なにぃっ!いつの間に左手の剣がっっ!?」

思わず口から出た疑問に、その傍のクールな相棒が答える。

「・・・・武器を転移して出現させている!そんな事も出来るのか!?」




レンガは距離を取る為、バックステップと同時に両手の鉄剣をオフェリアに向けて惜しげも無く投擲する。


向かって来た鉄剣を槍で正確に打ち落とし、レンガを見ると両手にはネオンの光と共に、さっき打ち落とした物とは別の鉄剣が出現していた。



「とっておきだったのに、あれも躱すか。」ニヤリ



「武器の転移とは考えたわね、レンガ。どういうカラクリ?」




「マーキングネオンを物体に付けると、任意の場所に自由に転移させられるらしいって事に気付いたから、、、武器庫の剣に、片っ端から付けてやった!!いくぜっ!」



オフィリアに一辺倒だと苦言を呈された弾くネオンを応用し、足の裏に集中させる事で爆発的なベクトルを生み出す。一歩踏み出すごとにそのスピードが加速され、瞬間的にオフィリアとの距離を詰める!


「必殺っ!!」ザンッ!

両手に持っていた鉄剣をオフェリアに投げつけ、高く跳躍するレンガ。ネオンを両手で放ち、先ほどよりも大きなバスタードソードを空中で転移させ、刀身にネオンを纏わせる!


「ネオンブレイドォォッ!!!!」


弾くネオンの応用により十分なスピードが乗り、更にネオンを纏ったバスタードソードをオフェリアの頭上から全力で振り降ろす。


「ぬるい。」ガインッ!


「うっそだろぉぉぉっ!」ドザザッッ!


仁王立ちで微動だにもせず、ネオンを纏ったバスタードソードの一撃を一蹴され、さすがにレンガも驚愕を隠せない。



「レンガ、、、見かけ倒しのネオンブレイドじゃあ私は犯れないわよん?」



「よーーーーーーし、漢字が違う様な気がするぞ!オフェリアさん!」

しっかり者のロイドによるツッコミは正常運転だ。



「私が提唱するネオンブレイドは、超々高密度に圧縮した100%転移粒子ネオンで形成されるものであって、そんな張りぼてじゃないの。第一、刀身が大きすぎて纏い切れてないから打ち落とされるのよ。」



「・・・・だってよ、圧縮って難しいんだぞ。。やってみろってんだ。」

地面に胡坐をかきながら、掌の上にビー玉サイズの圧縮ネオンをいくつか浮遊させるレンガ。



「いやいや、中々興味深い戦闘訓練ですな。」


「・・・・・・ビックボア・ベイカー。・・・今日は見物客が多いな。」


「いや、マシュー。ロイドと君、そしてレンガのギルド登録が完了した事を伝えにきたのだよ。」


突然、訓練場の入口から現れたベイカーに一番反応をみせたロイドが、ダッシュで駆け寄る。


「やったーーーー!!ついに冒険者ギルドだぜ!っで、ベイカーさんっ!俺のクラスは何で登録?」



「ふむ。ロイドとマシューは二人とも≪魔法剣士≫のクラスで登録を行った。魔法の素養も、剣の技量も申し分無い。」


「・・・・・・まあ、妥当だな。」



「何だよ、そのクラスって?」



「ギルドにおけるクラスとは、いわゆるその人物の職業を示すものだ。レンガは、、、適当なクラスが設定出来なかった為、オリジナルクラスを用意した。」




「あら、オリジナルクラスなんて聞いたことないわね。」


「ああ、ギルド始まって以来かもしれんな。」


ベイカーの登場で、一旦休憩モードになったのか、オフェリアさんも槍に身体を預けて話しを聞き始めた。




「レンガのオリジナルクラスは、≪リフレクターくつがえす者≫だ。」



「「「おおおおおぅ!」」」



「何かオレ、カッコいいんじゃね?コレ!」

「ちょっといいな、その響き!」

「・・・・・・・別に羨ましくは、無い。」



盛り上がる三人に、無言で片手を差しだすベイカー。何かご褒美でもくれるのかと両手で受け取りに行くと、一人一枚づつ小さな赤い宝石の埋め込まれたクリスタルの板を手渡された。

「ギルドカードだ。それぞれの人間の生体情報を読み取って、自動的に情報が更新される表示魔法機器だ。それさえ提示すれば、全世界のどのギルドでも活動をする事が可能だ。」


「おおっ、じゃあ早速、、、」


赤い宝石の部分に指を当てて、魔力を流す。


【ロクオンジ レンガ】

クラス :リフレクター
魔法属性:無し
その他戦闘スキル:転移粒子ネオンを使用した転移戦闘術
過去の依頼履歴:無し




・・・・・あれ?

出てこないのか?大魔法グランナーダ運命継承フォルネティア

生体情報の読み取りで自動的に更新ってことは、、使わないと表示されないって事か。こりゃ下手すると一生表示されないままって事もありうるな。



「ひとまずギルド登録を祝って、カンパーイ!」

「・・・・・乾杯。」


浮かれモードの二人組と、カードをしみじみと眺めるレンガを見て、目を細めるベイカー。


「もはやレンガの転移戦闘は、実践においても十分に通用するレベルではないですかな、オスタ殿。」


「ワシもそう思うんじゃがな・・・・。」チラッ




「はぁ。」大袈裟な溜息を付くオフェリアさん。

「それがまだ致命的な問題が残ってるの。」



「ほう?致命的な問題ですか?」




「はぁ?オレに致命的な問題って?」




その直後、紫のスカートのスリットから伸びる美しい褐色の脚線美がオレの腹にめり込むのが見えた。


「がはっっ!!!」


身体が後ろへ吹き飛ぶ!!


「ほーら、レンガっっ!」


恐るべき脚力で地面に踏ん張って、槍の中心を右手で握り、大きく振りかぶった。


「躱してごらんっ!!」


吹き飛ぶオレに向かって放たれる、槍!


ーーー  これ当たったら死ぬヤツだろ!?ーーー


て、転移を!



ヴォォン!!


「お?」

「・・む?」


レンガが転移した先は、のんきにレモン練乳を乾杯して飲んでいる2人の前。しかも、、、


ドガッ「「「っってぇ!!」」」


出現と同時に勢いよく後ろに吹っ飛び、巻き込んだ挙句、壁に激突。



「・・・これはどういう事じゃ?オフェリア。」



「まだ座標計算が苦手なの。自分で動いてる時は問題ないけど、さっきみたいなとっさの時にコントロールが出来ないまま転移したりするでしょ?戦闘中に悠長に考えてらんないわよ、私に言わせればまだ使い物にはならないわ。」



「ふむ。しかしやり過ぎでは・・・・。」


ベイカーの眉間に深いしわが刻みこまれ、たった今ギルド登録した新メンバーが病院送りになりうる事態に懸念の表情をあらわしている。


「確かに、、ちょっとやり過ぎちゃったわね。。だって、レンガのネオンって最近衝撃の緩衝力が上がってて、お遊びだとつまんないのよね。ごめんね、レンガ。」





「・・・・じゃが、ある方面じゃ進歩が見えるようじゃな。」


ニヤッと笑ったオスタが顎で三人組を指すと、レンガが立ち上ろうとしている所だった。


「・・・ってえな。マジで死ぬレベルの蹴りと建物破壊はやめろエロババア。」

インパクトの瞬間、かろうじて間に合ったネオンの発現で衝撃を分散したお陰で内臓へのダメージはほぼ無い様だ。

レンガが躱した槍は反対側の壁に刺さり、周囲の壁が大きく抉れてクレーターを形成しており、その衝撃を物語る。





ガラガラッ ゴトッ



「う、後ろの壁がぶっ壊れてやがる、、なんでオレ無傷なんだ?」

「・・・・・それほどダメージが、、無い?」





「わぉーーー!?やるじゃないレンガ!!」

その様子をあっけにとられた表情で見ていたオフェリアが、素直な驚きの声を上げた。

初撃の蹴りは自身でも感覚があった為、あっさりと立ち上がった挙句、後方二人にまで衝撃緩和のネオンで対応する余裕まで見せられたのだ。


「うむ。オリジナルクラス、リフレクターで間違いは無かったようだ。」


「まあ、ギリギリ合格点て所にしておくわ。」



「どんだけ辛口採点なんだよ・・・。まあ、ありがとうって言ってはおくけどさ。」

首をコキコキ鳴らしながら、訓練場の隅のベンチに腰を下ろしたレンガは自分のバッグから2つの瓶を取り出し、一つをオフェリアに投げて渡す。



「何よ、あったんじゃない。焦らさないで早く出しなさいよ、その白いの。」


「「っっおおい!その表現ヤメロッ!!」」

「・・・・・ふむ、完璧なシンクロ突っ込み






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。

霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半…… まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。 そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。 そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。 だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!! しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。 ーーそれは《竜族語》 レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。 こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。 それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。 一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた…… これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。 ※30話程で完結します。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...