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第三章: パイロマニアック
第十話
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どこだここ?何か眩しいな。何だこれ、腕と脚が包帯だらけじゃねえか。ああ、思い出したぞ。スイの矢で色んなとこ刺されたんだっけな。ってことは、ここは病院か。
ガラガラ。扉が開く音だ。誰か来たんだろうか。
「オッス。見舞いに来てやったぞ」
「何だ、バカイルか」
「ちょっ!酷すぎだろ。そんなテメーにはこうだ!」
痛ってええええええ!!!
コイツ傷口を突きやがった!!!!
やっぱ馬鹿だ。でも今は抵抗出来ないから、何も言わないでおこう。
「皆んなは?」
「アーロンさんが戦場から戻って来た。今はマンタとエリーが出てる。後はいつも通りだ」
あの二人で大丈夫なんだろうか。まあ、俺よりは強いか。
「カンナは?」
「アルバッドさんの命令で休暇を取ってる」
「休暇?何で」
「怪我と看病だな」
「は?これだから馬鹿は。説明不足だろそれ」
「ああ、コンスタンティン戦での怪我と、ずっとお前を看病してたからな」
「え?何日寝てたんだ俺は」
「丸一週間だな」
カンナがずっと看病してくれていたことにも驚いたが、一週間も寝てたのか俺は。そうだ。神の子は、アナはどうなったんだ?
「ア、アナは?」
「ガキんちょなら無事だ。今は軍の監視下にある」
「そうか。俺もすぐに戻るとアルバッドに伝えといてくれ」
「いや、お前はまだ休んどけとのことだ。お前とカンナには、ちゃんと回復して貰わないと困るからな」
「なんでだよ」
「何でって。お前らは神の子を捜索する小隊に入ってるんだからな」
小隊に?失敗ばかりの俺が?なんかの間違いだろ。
「お前とカンナは、あのガキんちょに好かれてるみたいだしな。ガキ直々の頼みらしい」
「アナも小隊に入れるのか?」
「ああ、他の神の子を知るのは神の子自身だからな」
そうか。じゃあ早く治さないとな。はっきり言ってスイとコンスタンティンに会って、俺がただ浮かれてただけなのが分かった。
それにスイも同じだが、俺のビーストは戦闘向きじゃない。どうやってコンスタンティンみたいな奴と戦えばいいんだ。
「なあ、カイル。俺が強くなるにはどうすればいいんだ?」
「あ?しょうもない質問だな」
人が悩んでるのにしょうもないとは何だ。
「強いビーストを創ればいいだけだろ?」
え?単純過ぎる答えだが、的を射ている。俺は自分のビースト能力に頼り切りになってただけだ。戦闘能力=強いビーストって訳じゃねえ。
ただ単に強くてデカいビーストを創造すればいいんだ。能力を付与せずに。
バカと天才は紙一重ってこう言うことか。いや、カイルには当てはまらない気がするな。
「お前、今俺のこと馬鹿にしただろ」
「何の話?」
最近は人の表情を見て、自分が馬鹿にされてるか分かるようになったのか。成長したな、カイル。
—————
怪我も完治し、やっと退院出来た。今日が軍に戻る最初の日だが、地味に緊張するな。
「あっハジメ!おかえりー」
「アナ。元気にしてたか?」
「うん!この通り元気だよ」
やっぱアナは少し変わったような気がする。いい方向に。前より自己肯定感が見える。能力をコントロール出来るようになったって言ってたしな。
「ハジメ。ちょっといいか」
アルバッドが真面目そうに言った。
「なんだよ」
「スイの事でちょっと話がある。君は彼の目の前で能力を見せたか?」
「能力を使って見せたけど、説明はしてない。だから100%理解してるとは考えにくいな。俺だって全部理解出来てる訳じゃないし」
「そうか。でもスイが知った以上、サウス軍全員が知ってると考えていい。君を小隊に入れたが、気を付けるんだ」
「ああ、分かったよ。所で、小隊には誰を入れたんだ?」
「やっぱり気になるか?カンナは入れといたから、心配するな」
「は?気になんかしてない」
「そうか?顔が赤くなってるぞ」
嘘だろ。俺がそんなので赤くなる訳ないだろ!
「ってのは冗談だ。小隊は戦闘もそうだが、捜索がメインだ。だから君、カンナ、アナちゃん、そしてアーロンで構成する」
「アーロン?」
「前も言ったと思うが、私の弟だ。戦場から戻って来て、しばらく戦場には出ないと思って小隊に入れた」
可愛そうなアーロン。戦場から戻って来てまたすぐに出されるとか。結構鬼畜なんだなアルバッドって。
「また今度アーロンを紹介する。言っておくが、アーロンは少し人見知りだからな。私と同じでな」
「はいはい」
「私の流し方を覚えたようだな、ハジメ。ちょっと寂しい」
うるせえ奴だな。本当に軍のリーダーか?
「でもアーロンは強いから心配するな」
心配はしてない。何せ戦場にいたのはアーロン一人だろ?通常なら大天使が二人以上いるのに、それを一人でやるってことは相当強いはずだ。
「ああ。わかった」
「じゃあ早く準備をして来るんだ。明日出発だからな。それと、カンナにはまだ明日出発だと言ってないから、君から言っといてくれ」
本当に鬼畜だな、お前さんは。
ガラガラ。扉が開く音だ。誰か来たんだろうか。
「オッス。見舞いに来てやったぞ」
「何だ、バカイルか」
「ちょっ!酷すぎだろ。そんなテメーにはこうだ!」
痛ってええええええ!!!
コイツ傷口を突きやがった!!!!
やっぱ馬鹿だ。でも今は抵抗出来ないから、何も言わないでおこう。
「皆んなは?」
「アーロンさんが戦場から戻って来た。今はマンタとエリーが出てる。後はいつも通りだ」
あの二人で大丈夫なんだろうか。まあ、俺よりは強いか。
「カンナは?」
「アルバッドさんの命令で休暇を取ってる」
「休暇?何で」
「怪我と看病だな」
「は?これだから馬鹿は。説明不足だろそれ」
「ああ、コンスタンティン戦での怪我と、ずっとお前を看病してたからな」
「え?何日寝てたんだ俺は」
「丸一週間だな」
カンナがずっと看病してくれていたことにも驚いたが、一週間も寝てたのか俺は。そうだ。神の子は、アナはどうなったんだ?
「ア、アナは?」
「ガキんちょなら無事だ。今は軍の監視下にある」
「そうか。俺もすぐに戻るとアルバッドに伝えといてくれ」
「いや、お前はまだ休んどけとのことだ。お前とカンナには、ちゃんと回復して貰わないと困るからな」
「なんでだよ」
「何でって。お前らは神の子を捜索する小隊に入ってるんだからな」
小隊に?失敗ばかりの俺が?なんかの間違いだろ。
「お前とカンナは、あのガキんちょに好かれてるみたいだしな。ガキ直々の頼みらしい」
「アナも小隊に入れるのか?」
「ああ、他の神の子を知るのは神の子自身だからな」
そうか。じゃあ早く治さないとな。はっきり言ってスイとコンスタンティンに会って、俺がただ浮かれてただけなのが分かった。
それにスイも同じだが、俺のビーストは戦闘向きじゃない。どうやってコンスタンティンみたいな奴と戦えばいいんだ。
「なあ、カイル。俺が強くなるにはどうすればいいんだ?」
「あ?しょうもない質問だな」
人が悩んでるのにしょうもないとは何だ。
「強いビーストを創ればいいだけだろ?」
え?単純過ぎる答えだが、的を射ている。俺は自分のビースト能力に頼り切りになってただけだ。戦闘能力=強いビーストって訳じゃねえ。
ただ単に強くてデカいビーストを創造すればいいんだ。能力を付与せずに。
バカと天才は紙一重ってこう言うことか。いや、カイルには当てはまらない気がするな。
「お前、今俺のこと馬鹿にしただろ」
「何の話?」
最近は人の表情を見て、自分が馬鹿にされてるか分かるようになったのか。成長したな、カイル。
—————
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「あっハジメ!おかえりー」
「アナ。元気にしてたか?」
「うん!この通り元気だよ」
やっぱアナは少し変わったような気がする。いい方向に。前より自己肯定感が見える。能力をコントロール出来るようになったって言ってたしな。
「ハジメ。ちょっといいか」
アルバッドが真面目そうに言った。
「なんだよ」
「スイの事でちょっと話がある。君は彼の目の前で能力を見せたか?」
「能力を使って見せたけど、説明はしてない。だから100%理解してるとは考えにくいな。俺だって全部理解出来てる訳じゃないし」
「そうか。でもスイが知った以上、サウス軍全員が知ってると考えていい。君を小隊に入れたが、気を付けるんだ」
「ああ、分かったよ。所で、小隊には誰を入れたんだ?」
「やっぱり気になるか?カンナは入れといたから、心配するな」
「は?気になんかしてない」
「そうか?顔が赤くなってるぞ」
嘘だろ。俺がそんなので赤くなる訳ないだろ!
「ってのは冗談だ。小隊は戦闘もそうだが、捜索がメインだ。だから君、カンナ、アナちゃん、そしてアーロンで構成する」
「アーロン?」
「前も言ったと思うが、私の弟だ。戦場から戻って来て、しばらく戦場には出ないと思って小隊に入れた」
可愛そうなアーロン。戦場から戻って来てまたすぐに出されるとか。結構鬼畜なんだなアルバッドって。
「また今度アーロンを紹介する。言っておくが、アーロンは少し人見知りだからな。私と同じでな」
「はいはい」
「私の流し方を覚えたようだな、ハジメ。ちょっと寂しい」
うるせえ奴だな。本当に軍のリーダーか?
「でもアーロンは強いから心配するな」
心配はしてない。何せ戦場にいたのはアーロン一人だろ?通常なら大天使が二人以上いるのに、それを一人でやるってことは相当強いはずだ。
「ああ。わかった」
「じゃあ早く準備をして来るんだ。明日出発だからな。それと、カンナにはまだ明日出発だと言ってないから、君から言っといてくれ」
本当に鬼畜だな、お前さんは。
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